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聖なる夜と『グラントリノ』

聖夜である。節操のないわたしも『乗るしかない、このメリークリスマスに!』とせっかくなので『グラントリノ』を数年ぶりに観ることにした。(『ラブアクチュアリー』も考えたけど、子どもの手前ちょっとね…)

クリントイーストウッドをよく知らないが、彼の渋さが好きだ。脚本オレ、監督オレ、主演オレでカッコいい作品を量産し続ける彼が好きだ。すごいぞ、イーストウッド。

『グラントリノ』はキリスト教を知らない私に『隣人愛』を教えてくれた。
彼は自らの身命を賭して隣人たちの運命を好転させたのだ。かっけぇな、と思う。一生かかってもウォルトにはなれなかったとしても、彼のような人間に憧れる。憐れな隣人に一度限りの施しを与えて満足するのでなく、友人として彼らを尊重し、信頼し、助け合える関係。かっけぇな、と心底思う。

立派な人になんかなりたくない。そこら辺のおばさんとして、今まで様々な人から受けてきた恩義を少しでも他の誰かに渡せるようになりますように。

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