JAPAN MICE NAVI presents GO EXCURSION
GO EXCURSION#2 ジャポニスムと美術品ー井村美術館 オンラインエクスカーションー 参加者体験記
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GO EXCURSION#2 ジャポニスムと美術品ー井村美術館 オンラインエクスカーションー 参加者体験記

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書いた人
波佐本由香/地域活性化に係る事業プロデューサーとして、地域プロモーション、⾷関連、観光 関連、商品企画・開発等の事業を実施。日本で最も美しい村連合の資格委員。絵本やエンタメ系動画配信のプロデューサーとしても活動中。

新型コロナ感染症の影響で「当たり前」が崩壊した今。
美術鑑賞のあり方も変わりつつある。
美術館に足を運ぶことに加えて、webで楽しむ時代になってきたのだ。
今回私が参加したオンラインエクスカーションは、
『オールド・バカラ』を通じて教科書に載らないパリ万博の話を聞こうというものだった。
「オールド・バカラ」?「教科書には載らない」?事前告知の時点でワクワクが止まらなくなった。

エクスカーション前からお勉強?

チケットは、ポストカードや書籍、グラスなどの「リモート土産付きチケット」となっており、セミナー前から井村美術館に所蔵されている「オールド・バカラ」について学ぶことができる。
これは、旅に行く前にガイドブックを開き、あれこれ思い浮かべながら当日を待つ感覚に似ている。

①ポストカード付きチケット
 1900年頃に制作されたオールド・バカラ作品をプリントしたポストカ
 ードセット。ジャポニスムやアール・ヌーヴォー期の影響を色濃く受
 けた、歴史的にも大変貴重な8作品の厳選。

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②書籍付きチケット
 Old Baccarat  Tableware(マリア書房出版2009/11/1 158ページ 大型本)
 バカラ250年の歴史の中でも貴重な、ジャポニスムやアール。ヌーヴォ
 ー期の影響を色濃く受けた作品について、日仏識者が、歴史、素材、
 技法に至るまで詳しく紹介。
 オールド・バカラの世界について深く学ぶことのできる一冊。

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③書籍+銘品録手ぬぐい付きチケット
 永楽屋と井村美術館のコラボレーションのオリジナル手ぬぐい(非売品)
 江戸初期(1615年)創業の京都の老舗綿布商「永楽屋」による制作で、
 井村美術館所蔵の銘品の数々をこの一枚の中で眺めることができる。

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④書籍+オールド・バカラグラス付きチケット
 1900年頃に制作された貴重なオールド・バカラのグラスセット。限定4セットのみ販売。

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⑤書籍+オールド・バカラグラス付きチケット
  1900年頃に制作された貴重なオールド・サンルイ(左)とオールド・バカラ(右)のグラスセット。限定4セットのみ販売。

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いよいよエクスカーション開始!

さあ、いよいよオンラインエクスカーションが始まった。
飾らないマイペースな語り口で、アットホームな雰囲気からのスタート。
「これは、どうやら難しい美術書解説のような話ではなさそうだ。」
初めて日本が世界に影響を与えた道、セラミックロードが有田の焼き物をヨーロッパに運んでいた。
本題への序章はここらから始まり、柿右衛門、古伊万里、鍋島などの美術工芸品を動画や画像で鑑賞した。

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ホンモノに触れることで育つ「力」

井村氏は、なんと21歳の若さで初めてロンドンのオークションで柿右衛門様式「沈香壺」を競り落とした。
その背景にあるのは、小さい頃から「ホンモノの美術品」に触れてきたことが大きいと話す。
誰の指示でもない「これだ」と思う自身の感覚。
それが今、井村美術館に並ぶ銘品の数々なのだ。

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パリ万博が生んだジャポニスム

「日本の美術工芸品が外貨を稼いでいた。」
ジャポニスムとどう繋がっていくのか・・このフレーズに興味が湧いた。

話は、1858年ペリー来航の時まで遡る。
開国により貿易赤字が増加していく日本は、美術工芸品を売ることで外貨を稼いでいた。
そこで、当時「血を流さない戦争」と言われた万国博覧会に目をつけたのが福沢諭吉。
日本は、1867年の第2回パリ万博でグランプリを獲得し、1878年第3回パリ万博では空前のジャポニスムブームを引き起こすことになる。

こうして日本の美術工芸品は、ヨーロッパで買い集められ、さらに大きな外貨を稼ぐことになった。
つまり美術工芸品は日本を救っていたというわけだ。

薩摩金襴手 風俗花尽くし文茶盌

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ジャポニスムが影響を与えた名品

日本から渡った様々な工芸品はヨーロッパに大きな影響を与えた。
ヨーロッパの人達は、磁器を梱包していた新聞に描かれた浮世絵に興味を持ち、絵画に描いたという有名なエピソードがある。
ルイヴィトンの「モノグラム・キャンパス」は日本の家紋から、クリスタルグラスで有名なバカラ社もまた日本の美から影響を受けていた。
なんと、井村美術館にはアイボリー色のバカラに、四角く黒いバカラ、漆塗りのようなバカラが所蔵されている。
まるで陶器のようだ。
こうして日本の技術がヨーロッパで名品となり、世界中の人々を魅了しているのかと思うと・・とても感慨深いものがある。

オールドバカラ 竹雀文花器 ペア

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4+オールドバカラ 葦に鴈図花瓶 1887年

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エクスカーションを終えて

終始アットホームな雰囲気で、自宅鑑賞ならではの寛ぎ感と私のためだけに説明してくれているような特別感があった。

ただ、自分のペースや好きな作品、またその深い内容と向き合うことができなかった。
これは美術を題材にしたオンラインセミナーの課題かもしれない。
とは言え、全てをウエブで補うことは難しい。
やはり足を運んで美術館にいくことも忘れてはいけない。
次はぜひ、京都・下鴨神社のそばにある「井村美術館」に足を運びたいと思う。



このイベントについて

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日本のユニークベニューを視察訪問する、エクスカーションサービスを提供。「こんな面白い場所あったんだ」「こんな面白い取り組みあったんだ」という発見を、ぜひご一緒に。https://mice-navi.jp/excursion






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