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SEOコンサルはどのように選べばよいか

「SEOコンサルってどうやって選べばいいかわからない」

「みんなそれっぽいこと言って詳しそうで、どの人選べばいいのか判断できない」

という人向けの記事です。

1.エグゼキュータータイプ

取り組むべきSEO施策に対して、それを実際に社内のメンバーや利害関係者をどう説得して進めたらよいか、例えばSEO記事を書くオペレーションは具体的にどう構築していくべきか、などSEOの施策を実際にエグゼキュートしていくことに詳しいタイプです。

現場経験が必須で、現場経験がなくコンサルしか経験ない人はこのあたりの提案が弱く、机上の空論になりがちだったりします。

・コンサル入れたけどなかなか実装が進まない
・社内を巻き込んでガシガシ進めることができない
・ゼロイチのフェーズでの進め方や目標設定の方法がわからない

という方に特におすすめです。

具体的な相談内容ですが

・利害関係者との折衝方法
・メンバーのマネジメント、巻き込み、プロジェクトの推進
・目標設定
・オペレーションやモニタリング環境構築

などなど、社内でガシガシSEOを進めていくための、具体的な折衝や運用など方法論について相談することができます。

● 弱み

エグゼキュートにリソース配分やマインドシェアが寄っている分、ディープなSEO研究がおざなりになりがちだったりします。逆に、後述する「ディープなSEOノウハウ・テクニック系」と組むと最強。

また、現場経験しかない場合、SEOの多様な事例について知識が乏しい可能性が高いです。

2.大量納品タイプ

大量で詳細なWFなどの指示書、モニタリング資料を納品してほしいという人はこのタイプにお願いした方がよいです。

企業としてコンサルをやっていて、月額数十万円以上の案件に取り組んでいるコンサルはだいたいこのタイプに該当します。

・大規模サイトをこれから作るため、最初からSEO要素を完璧な状態で進めたい
・サイトができあがっているが、SEO要素をまったく加味せず作ってしまったため、フルリニューアルしたい

など、SEOに関する詳細で大量な指示書を必要としている方におすすめです。

● 弱み

このタイプに相談する場合、企業に属している方にお願いする可能性が高いと思いますが、企業に属するコンサルは能力にバラツキが大きいので注意です。

SEOコンサルは、非ウェブ業界からSEOコンサルになって1年目,2年目の30歳前後の人、多く、この層はスキル的に微妙な人たちが多いためです。

特に、高いコンサル報酬(数十万円以上/月)を支払えない場合は、ガラガラポンで微妙な担当を引いてしまう可能性が高いです。

3.SEOオタク

SEOが大好き大好きで仕方がないというSEOオタクやアフィリエイターが多いタイプです。

分析に多くの時間や期間をかけているので、ディープな事例や最新のアルゴリズムに詳しいです。

初期のSEO立ち上げ時というよりは、「なぜかSEO上がらん、困った」「何人もSEOに詳しい人に相談したけど解決できない」というときに相談するともっともバリューを発揮します。

● 弱み

はぐれメタル的な感じで、あまり表に出ていなかったり、そもそも絶対数がかなり少ないため、遭遇しづらく依頼しにくいという側面があります。SEOに詳しい知人経由などで地道に探すともしかしたら見つかるかもしれません。

4.大規模サイトタイプ

HOME'Sやゼクシィのような大規模DB型サイトのSEOについて詳しい人が属するタイプです。

大規模DBサイトとしてどうインデックス率100%を目指すか、リンク構造を構築するか、DBコンテンツを活用するかなど大規模DBサイト特有の悩みや施策に詳しいです。

● 弱み
大規模DBサイトのコンサルに数年、数社以上携われる機会に恵まれること自体がとても希少で、そこから地頭もよくこのグループに昇華されるのはハードル高いので、できる人たちが少ないです。

老舗のSEOコンサル会社でエース級として活躍している、またはしていた、という方にお願いするといいかも。(料金は高いです)

QA

選定するうえで、よくありそうなQAについてまとめてみました。

経験は長いほうがよいか

経験が長い人が総じて優秀とは限らないと思いますが、長ければ長いほうがよいとは思います。長いほうがその分多様な事例に触れられ、Googleの考え方などについても理解が深くなるためです。

理想をいうと、感覚値、4年以上は経験してる人がいいと思います。

3,4のタイプに相談する場合は、ざっくり、10年以上やってる人がいいと思います。

スキルの高いSEOコンサルをどう見極めるか

抽象度の高い話しかしなかったり、理想論の話しかしない担当者はだめかもしれません。

抽象度の高い理論や理想論も話しつつ、個別具体の例や実践としてどうなのかという話を可能な限り根拠を持って話できる人かどうかを見るといいと思います。

また、わかりやすい実績がある場合は、鵜呑みにするのも注意です。

・高い実績はあるものの主担当ではなかった
・その人だけのおかげでその実績があるわけではない

などの可能性があるためです。

また、過去の実績については、機密保持の観点から提示できない人も多いので注意です。

理想のSEOコンサル像

コンサルとインハウスの両方の経験があり、理論と現場、多様なSEO事例を知識として持っている人がよいです。

また、SEOが大好きで大好きでたまらない、という人も理想的です。個別具体のSEO事例について、気持ち悪いくらい楽しそうに話してる人はSEOオタクです。このような人を見つけましょう。

チェックリスト

下記のような点に基づいて探してみるといいかと思います。

1:SEO歴は何年か
2:SEOが好きか
3:コンサル経験あるか、現場経験あるか
4:理論や理想だけでなく具体的な根拠を持って個別具体の話もできるか

SEOの評判がいい会社

ぶっちゃけ、最近のSEOコンサル事情に疎いので実態どうかわかりませんが、まったく会社名挙げずにSEO会社探すのは困難だと思うので、一応あげときます。

アイレップ
老舗です。無難だと思います。データとかいっぱい持ってそう。辻さんの古巣。

ナイル
意識高くて地頭の良い新卒がいっぱい入ってそう。自社サービスもやってる。

サイバーエージェント
得意の営業力を持って、大きめの会社にもコンサル入ってる印象。セミナーの内容が結構面白い。勢いあるイメージ

ソウルドアウト

まったく評判知りませんが、会社は伸びてる。中小企業に強いのかな。

クヌギ

ディープなSEO知ってると人づてに聞いた。

辻さん

忙しそう。新規の受諾はやってないらしい。

補足

名前は知られてないけどスキルはめちゃめちゃ高い人たちを何人も知っているので、会社の名前や評判だけでは決められないと思います。

スキル高い人は解約率が低く集客にも力を入れないため、あまり市場に名前が出ないこともあるためです。

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