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カブトムシ君。

ギブソン社製の「SG」という名のギターを使っている。

中古の赤っぽいヤツ。(何色と言っていいのか分からない。笑)

メーカーによると

「SG」のSは「素敵な」という意味で、Gはそのまま「ギター」という意味なんだそうで

合わせて「素敵なギター」という意味が込められているのだそうです。


ウソです。


知らなかったので今調べたら

ソリッド・ギターの略らしいですね

これはホントです、多分。

↑Vo&Gのケリーさんが弾いてるのがSGというギターです。多分色も近いかな. . .


このギターは京都の楽器屋さんがネットオークションに出していたのを12年ほど前に約9万円弱で競り落としました。

何となくフォルムがカブトムシみたいで可愛かったからという、ただそれだけの理由で。

試奏したり、状態確認も特にしていない。

多分、楽器をやっている人からすると
ありえないっ!と思われるのかもしれないけど

僕はあまり気にならなかった。

少し壊れてるくらいなら直せばいいし

癖があるなら自分がその癖に慣れていけばいい。

流石に音が全く出ないとか、ネックが折れてるとか
あからさまな不具合があるなら
事前に挙げといてもらいたいけれど。(そんなの買いませんが。笑)

特記事項としてはボディー表面に「やや傷あり」くらいだったので

これだなと思い

即、決断しました。



僕は音楽が好きで、以前バンド活動をしていたこともあったりするのですが

正直、細かな音の良し悪しとかはよく分かっていない。

その昔、カセットテープが伸びて劣化してしまい、ヘンテコな音になってしまっても聴き続けていた曲があるのだけれど、好きな歌はそれでもちゃんと胸を打つもので、自分という人間が音楽というものに対してフォーカスを当てている部分というのは、恐らくそういう部分ではないんだろなということを
なんとなくではあるけど、感覚的に理解していたように思う。

ただそれはあくまで個人的な感覚なわけで。笑

スタジオ練習とかライヴハウスとかでも

極端な話、取り敢えずアンプのつまみを全部最大にすれば
バーンと迫力のある音が出るだろくらいに思っているようなやつだったので、よく怒られました。(絶対にやらない方がいいです。色々壊れるし、色んな人に迷惑がかかります。笑)

少しは考えろと。笑

だから少しは考えるようになった。

僕は音楽を作るのが趣味なのですが

最低限ボーカルの声くらいは聴こえるようにしなきゃなとか、一応は考えている。

ただ、ギターやベースを弾いて録音してると
楽しくなっちゃうもんだから

どうしても楽器の音量を上げてしまう。

そうすると、歌声が埋もれてしまうので
今度はボーカルの音量を上げなきゃってなる。

この繰り返し。

厳密に言うと、その先は音量云々の話ではないんだろうなってことは薄々感付いてはいるんだけど

音の配置を考えるなんていう技術はないし

取り敢えず音量上げときゃ
何とかなるだろ的な考えなので(←結局何も変わってない。笑)

結果、音が割れる。

だから僕の作る歌は基本うるさいと思う。(すんませんっ!笑)

バランスもめちゃくちゃだ。

ただ、その割れた音色だとか
音量、リズム、または詞とメロディーの連携だったりと、どこかしらちぐはぐなバランスや印象を持たせることが好きだったりもする。

破裂しそうな音が漂わすその雰囲気に
本能がそれに近い何かを感じているのかもしれないなんて言えば、聞こえは良いのかもしれないけど

ただそういうのが好きということ以外に
特に思い当たる節があるわけでもない。

そんなんだから、いつまで経っても全然上達しないんです。(向上心がないわけではない。←言い訳。笑)

イイとかワルイとか

正しいとか誤りとか

色々あるのかもしれないけど

何の制約があるわけでもなし

自分の好みに素直に従う方が

圧倒的に楽しいと

僕はそう思っている。


そんなわけで

今日も僕はカブトムシを掻き鳴らす。

餌代かからないカブトムシ。

シールドを繋いで、ちょっとした電気信号を送ってやれば、こいつはいつもゴキゲンなのです。

適当な相棒でホント申し訳ない。汗

でも、馴染んでくれてありがとう。

まだまだ夏は終わらないよな

頼むぜ、カブトムシ君!

え?なに?

そろそろ弦を張り替えろって?

え〜っと. . . あ〜. . . うん

ちょうどね

今やろうとしてたとこなんだよ。(ちっ. . . 今かよ、めんどくさいな。)


笑。