#30x160 総括

https://www.youtube.com/watch?v=nX9vkN1h2R4

どうもGnyonpixことぐにょんです。30秒Juke(#30_sec_Jukeと#30x160)の総括をしたいと思います。ここ1年半ぐらい30秒のJukeを作ってそれに動画をつけて公開するという活動をしてきました。このプロジェクトを思いついたのも結構前、コロナ下のことだったんですが実は元ネタがあります。インディのゲーム作家、ABAこと長健太氏のミニゲーム作りです。こちらがその方がゲームづくりを説明されているブログです。
今年50のゲームを作って分かった面白いゲームを作る方法
 この文章を読んで、小さなJukeも面白いんじゃないかと思ったのと、自分の中に潜んでいた週1で曲を作る体験があり、それが疼いたのがきっかけでした。


僕は躁○と自○症で高校を1年で退学して大阪の代ゼミにあった大検(今で言う高認)コースに通っていたのですがそこの近くにめちゃくちゃ良い図書館がありました。同世代がマガジンやサンデーにハマっていく中、僕は筒井康隆全集を読破し、エレクトリック・マイルスにハマり精神的に本当に幸せでした。音楽は中学でMC303を買ってもらいパソコンのフリーソフトでぼちぼちと作り始めていました。やがて高3年令を迎えたのに僕には毎週が学園祭みたいなもので、大体毎週サイズの小さいのテクノ(12kbとかです)を作っていました。評判にも恵まれめちゃくちゃ楽しい音楽生活でした。本当は楽しいだけの話ではなく、後々までに引きずる対人関係不全への深い深い傷がザクッとと刻まれてしまっていたのですが、それは別の話に……。「昔週1で作ってたときは体力あったなあ。今じゃ曲作り1日1時間が限度だからなあ……いや、アウトプットを極端に絞ったら案外面白い物ができるんじゃないか」。30秒の始まりはそんな感じでした。

約1年半やり続けて手元に60前後の動画が残っているのですがそれなりに満足感があります。また、コロナが奪い去っていった日常の喪失もそこにはザクッと刻まれているのですが(2回言う)。やっていてよかったのはまずアーカイブが作れたことですね。極端な話最初の方とかもう誰も覚えていないだろうから再放送をマメにやり続けたらコンテンツとして継続できるんですよ。曲を作るスピードも上がりました。この上達の感覚は体育会系の人や体を動かすバイトをやったことのある人ならわかってもらえるんじゃないでしょうか。以前は音をを一つ一つ積み重ねていくスタイルだったのですが最近は彫刻的に作ったりします。生産性も上がって(生産性という言葉は大嫌いですが)90秒のレトロゲーJukeを作り貯めてたりします。レトロゲーイベントのオファーを待ってますよ!
 と、良いこと満載のように書いていますが当然良くないことも有ったわけです。例えば日常過ぎてロマンチックな感覚ではなくなっていくんですね。音楽は雰囲気が全てだからそれは良くないわけです。また困るのがこういう定期コンテンツってジリ貧に映りがちなんです。毎週ライブ配信されている方がいるのですが反応が芳しくないと漏らされており、ハリウッドザコシショウでさえ最近伸びが鈍いと嘆いておられます。

[都合によりこの段落凍結中]

そんなわけで6曲ぐらいJuke以外のダンスミュージックを作ってそれがJukeとせめぎ合う、そんな世界を自分の中に作ろうと思います。そのため30秒Jukeはしばしお休みです。多分次は16小節縛りで何か作ると思います。#16BarPoet みたいなハッシュタグいいかなと思っています。2022年には #30x160 のアンビエントJukeをまとめた作品がヨーロッパのレーベルから出ることになっています。シリーズ締めくくりに気合を入れますので聴いてみてください。長々とお付き合いありがとうございました。ポコポコ鳴る通知音や時々頂くコメント本当に嬉しかったです。それでは最後に、さようなら。

 "In the end? Nothing ends, Adrian. Nothing ever ends."
 ― Alan Moore


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