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文献検索の講義

土曜日の朝から文献検索の講義と演習をするのに、阪大が生み出したライブラリアンのレジェンド、諏訪敏幸先生に来ていただいた。学部生を中心に午前中みっちり3時間。
研究とはだれのためにあるのか、今必要ならサービス提供者にとって必要で、研究者はこれからのこと、未来に対しての知見を出していくものなので、鳥瞰図的にみないといけない。いろんな研究があるけれど、研究者が研究するときはどういう理念でどういうメソッドですればよいのかということから、自研究の事前調査の意味、自分の研究と他の研究との関連、全体の中での位置を認識するということが大事で、それには系統的検索をしないといけない。発見的検索ではなく系統的検索。
ちなみに、私はこの諏訪先生とは20年以上前の学部学生時代からのつきあいである。どうしてこんなに検索できるんだろうと思い、弟子入りのように諏訪先生の検索式を追体験した。おかげで、そこそこ検索能力はついたと思う。系統的検索を学ぶと発見的検索もうまくなる。学生からは先生が検索すると大抵見つかるといわれるのもそういうことかもしれない(自慢)。探したけどなかったと言いたくないので、諏訪さんのようなスキルを持ちたいが、それは無理そうだ。
文献検索に困ってる人はこれを読むべし。困ってなくても読むべし。ウチの研究室はみんな読んでいる。

諏訪敏幸著 看護研究者・医療研究者のための系統的文献検索概説
http://www.hosplib.info/shuppan/other.html
※Amazonでは入手できないが、出版元に連絡したらすぐ送ってくれる。

文責: アカデミックスタッフ やまかわ

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