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キプロスへ行った

夏といえば、海。
海といえば、地中海。

地中海に浮かぶ島、キプロス島へ行った。

トルコ、シリア、レバノン、ヨルダン、イスラエルに囲まれる島……の治安は素晴らしく良かった。

のどかな街並みの中に建つ家。
子羊に蹴破られそうな木製のドアに南京錠がひとつ。

共にキプロスへ飛んだ3人目のルームメイトは、建築学科らしく「このいびつな造形の建築物は〜」と考察していた。わたしも建築概論を履修していたので、彼の言うことも少しは理解できて楽しめた。

キプロス島の砂の色と、建築物の壁の色は似ている。これに関しても同行者の彼が薀蓄を語っていた気がするけれど、散策の後半わたしは純粋に風景を楽しむことに徹したのでよく覚えていない。

キプロスの街並みで印象に残っているのはジオグラフィック。日本よりも盛んに、というより、日本より自由に、至る所に描かれている。しかもクオリティが高い。

それ以上によく見かけるのが、ヤシの木。わたしたちがキプロスへ到着した時、気温は40度を超えていた。ヤシの木がよく育つわけだ。

ヤシの木を横目に歩いた道端にポンと現れる、「自由の記念碑」。どの囚人像も表情が細かいので観ていて飽きない。一体一体の銅像が実寸大なので、迫力満点。なぜ、こんな道端に? といった印象を受けた。

大きな通りには、日本でもおなじみSTARBUCKSとマクドナルドがある。どちらも日本とは少しメニューが違い、マクドナルドにはピタサンドがある。STARBUCKSにはノンアルコールモヒートのようなものがあった。

大きな通りも面白いけれど、盛り上がりをみせているのは裏通り。写真は、小さなレストランの前がダンスフロア状態になっているところ。

これは小さなレストランのうちのひとつ、クセフォトレストランで食べた伝統的なキプロス料理。プレートが幅30cmはあって、おにぎりサイズのライスとゲンコツ3つ分のラム肉を食べた。食べ物は総じて日本人の口に合う。食べつけないスパイスを使う料理もとくにない。日本人観光客は一人も見かけなかったけれど、おすすめ旅行スポットである!

そして、旅のメインは地中海。

夕方のアフロディテ海岸。
波が弱く透明度の高い、綺麗な海だった。
これはたしかにアフロディテも生まれそう。

海岸周辺のレストランは、海の幸でいっぱい。さすがに生魚は提供していなかったけれど、焼いたタコだとか大きなエビだとか、贅沢なシーフード料理が楽しめる。ちなみに海岸付近でもなければキプロスでシーフードを食べられることは少ない。大抵、かなり大きい肉を食べる生活になる。

冒頭でも書いた通り、キプロスの治安の良さは日本以上かもしれない。夜の街を散策したけれど、現地の子どもがキャッキャと遊んでいるような街だった。ベンチでお酒を片手に語り合う人達、階段に座って夜風を楽しむ女性。皆それぞれの夜を気ままに過ごしていたように思う。

それは昼でもおなじ。いつでもどことなく解放的な雰囲気の島だった。3人目のルームメイトがこのままキプロスに住むと言って休学を考え始めたところで、彼の尻を叩き私達はキプロスを発った。
次なる目的地、ギリシャへ向かうために。



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