2人目のルームメイト

2人目はわたしと同じ学年学科、デザイン情報学科の2年生。

掃除洗濯洗い物、といった家事の8割は彼がやってくれているんじゃなかろうか。というくらいに働き者。

あまりの主婦力にわたしたちは彼を「ママ」と呼び始めているし、彼もそれに違和感なく返事を返す。

彼のママ具合は主婦力だけではない。

ダイニングで音楽を聴きながらコーヒーを飲んで、本を読むその姿は昼下がりのマダムそのもの。
わたしたちが馬鹿騒ぎをしている時も、静かに笑っているような印象。

そんな2人目のルームメイトがやってきたのは1人目が住み始めてから数日後。

それまでわたしと彼とは特別に仲がいいというわけではなかった。それどころか、おなじ学科(100人弱)に在籍していながらわたしは2年生にあがるまで彼の存在を知らなかった。

2年生になって彼の存在を知ったのは、わたしが今年度に入って新設したサークルに入ってくれたから。
サークル活動日の帰り道、ふらっと寄ったうちを気に入ったらしい。気付いたら住んでいた。

本当に、「気付けば住んでいた」という表現が正しいもので、彼がルームメイトになったいきさつについてはこれくらいしか書けることがない。

とにかく、2人目の登場でわが家は「ママ」を得たのだ。

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