どんどん毛が抜ける

うちはハゲの家系である。しばらく会ってはいないが、祖父の荒野のようになった頭部のことは覚えている。

家系がどれだけ関係するようなことなのかは知らないが、私にもその兆候がどんどん表れてきているように思える。
朝起きて髪に手櫛を入れるとどんどん髪の毛が抜ける。いくら外見を気にしない生き方をしているとはいえ少し心配になる量である。

この調子では生え際が後退したり円形脱毛症になったりするのも時間の問題だろう。
そう遠くない未来にハゲの自分がいる。中々辛い想像だ。

昨日は服や布団を新調するのを渋っているという話をしたが、当然ハゲの対策も渋っている。
私が計画してハゲを予防することなどなく、決まってハゲてから後悔することになるのであろう。

ハゲるのは怖い。老いるのも怖い。しかしこれは不可避のものである。
いっそスキンヘッドにしてもらった方が楽なのではないかとすら思う。

スキンヘッド、自分に似合うだろうか。