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掻き毟ってはならない

最近寝つきがあまりよくない。
大体夜の0時過ぎには布団に入るのだが、かなりの間入眠できないうえに途中で何度も目が覚める。

それだけならまぁこれまでにも何百日と経験してきたことだが、今のそれは少し状況が異なる。

その何百日間は「不安や恐怖を感じて眠れない」という傾向が強かったのだが、現在は「知らず知らずのうちに頭や顔を掻き毟ってしまって眠れない」という状態になっている。
気が付いたらばりばりと頭皮や顔面を引っ搔いて汚れを削り取っている。

そう、汚れを削り取っている。
原因の一つは明白で、私がかなりの長期間風呂に入っていないことがそれである。
ニートは風呂に入らない。統計的にどれくらいのニートがどれくらいの頻度で入浴しているのか知らないが、私の勝手な偏見としてはそうだし、実際私は外に用事があるときにしか風呂に入らない。
次に入るのは1月に通院する時だろう。前に入ったのも12月の通院の時である。都合1か月は風呂に入っていないことになる。常人からしたら信じがたいほど不潔である。

「風呂に入るのは面倒だが、風呂に入って後悔した奴はいない」と、Twitterか何かで目にした覚えがある。けだし金言だと思うが、面倒なものは面倒なのだ。

以前ハゲるのが嫌だとかいう記事を書いたが、こんな状態でハゲを未然に防げるはずがない。
古い皮脂によって毛穴は塞がれ、頭髪はどんどん細く疎らになっていく。手櫛を入れれば容易に抜けるし、掻き毟れば爪に皮脂がこびりつく。

毎日……とは言わずとも、こうした症状から生じるストレスを感じない程度には風呂に入っておきたいものだが、上手いこと動機付けができる気がしない。
ともあれ、掻き毟ってはならない。
風呂に入れ、掻くのをやめろ。それしか言うことはない。

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