見出し画像

〔京都府教員採用の小論文対策〕過去の出題テーマまとめ(令和4年度~)

 京都府教員採用試験で多くの受験者が苦手とするのが、「論文試験」です。

最近はICT端末(スマホやタブレット等)の普及により手書きで文章を書く機会がほとんどないと思いますが、論文試験では、テーマに沿って自分の考えを論理的に書かなければいけません。

そもそも論文自体をまともに書いたことがなかったり、習っていなかったりするためかなり難しいと言えます。

【Pick Up】論文と作文は別物?
 論文は、小・中で書いた読書感想文(作文)とは構成も書き方も違うので、そのままのニュアンスで書くと評価は上がりません。詳しくは「【模範解答例あり】教員採用試験の論文が書けない理由と対策法を解説」で解説しています。

 論文試験は、「テーマの傾向」と「書き方」を把握することで攻略できます。

闇雲に論文対策をするのではなく、京都府教員採用試験の論文攻略にはどんな知識が必要なのか知って、書き方を知り、自身の経験を流し込めば、それだけで最低限の答案が完成します。

 本記事では、平成24年度から令和4年度までに出題されたテーマ11年分を紹介します。

なお、評価基準などは「京都府教員採用試験の小論文対策|過去問と書き方を徹底解説!」を参考にしてください。

京都府教員採用試験 小論文の過去問

 ここでは、京都府教員採用試験の小論文で出題されたテーマをまとめています。

※掲載年度:令和4年度~平成24年度

令和4年度(2022年度)

※感染症対策の一環として午前・午後に分かれて実施

課題文(午前問題)
 京都府教育委員会では、「認知能力と非認知能力を一体的にはぐくむ教育の展開」を学校教育の重点の中に掲げていますが、その必要性について、昨今の子どもを取り巻く状況や課題を踏まえ、あなたの考えを述べなさい。
 また、これらの能力を一体的にはぐくむために、あなたはどのような取組をしていきたいと考えますか、具体的に述べなさい。

認知能力: 知識の量や技能の習熟度など学力テスト・検査等により「数値で示すことが可能とされる力」
非認知能力: コミュニケーション能力や自尊心、社会性など「数値で示すことが困難とされる力」

課題文(午後問題)
 京都府教育委員会では、目指す人間像に向けて子どもたちにはぐくみたい力として、「主体的に学び考える力」「多様な人とつながる力」「新たな価値を生み出す力」を掲げていますが、その必要性について、昨今の子どもを取り巻く状況や課題を踏まえ、あなたの考えを述べなさい。
 また、これら3つの力をはぐくむため、あなたはどのような取組をしていきたいと考えますか、1つの力を例に挙げ、具体的に述べなさい。

令和3年度(2021年度)

※感染症対策の一環として午前・午後に分かれて実施

課題文(午前問題)
 京都府教育委員会では、「一人一人を大切にし、個性や能力を最大限に伸ばす」ことを重点目標の一つとして掲げ、教育活動を推進しています。
すべての児童生徒が豊かな未来を切り拓いていけるよう、それぞれの個性や能力を最大限に伸ばしていく取組を行う上で、どのような点に留意する必要があると考えますか。昨今の子どもを取り巻く状況や課題に触れながら述べなさい。
 また、このことを踏まえ、具体的にどのような教育活動を進めていこうと思いますか。あなたの考えを述べなさい。

課題文(午後問題)
 京都府教育委員会では、人権尊重の意識を高め、自分と他者の人権を大切にする教育を進めるとともに、児童生徒が自立的に社会に参画できる力を養うよう「一人一人を大切にした教育」を進めています。昨今の子どもを取り巻く状況や課題を踏まえ、あなたが考える「一人一人を大切にした教育」とはどのようなものか述べなさい。
 また、具体的にどのような教育活動を進めていこうと思いますか。あなたの考えを述べなさい。

令和2年度(2020年度)

課題文
 京都府教育委員会では、教員が資質能力の向上を図る際の目標となるものとして、「求められる京都府の教員像」において、「教員に必要な5つの力」を掲げています。
 この5つの力のうち、「気づく力」は、様々な教育課題に対応するためには、アンテナを高く張り、児童生徒の小さな変化に気づくことができる、教員としての感性が大切であるというメッセージを込めて、最初に掲げています。
 この教員に求められる感性をどのように捉えるか、その必要性に触れながら、あなたの考えを述べなさい。また、その感性をどのように磨いていきますか、具体的に述べなさい。

平成31年度(2019年度)

 京都府教育委員会では、「京都府教育振興プラン」において、重点目標の一つに「学校の教育力の向上」を掲げ、教職員の資質や能力の向上を図る取組を推進しています。「教員に必要な資質や能力」とはどのようなものであるか、あなたの考えを述べなさい。また、それらを向上させるため、あなたは採用後にどのように取り組もうと考えますか。具体的に述べなさい。

平成30年度(2018年度)

 以降は「京都府教員採用試験 対策ロードマップ」購読者限定となっています。


 いじめ問題は、現在の学校教育において、解決すべき大きな課題の一つに位置づけられており、京都府では、国の「いじめ防止対策推進法」の制定を受け、「京都府いじめ防止基本方針」を策定し、いじめの防止、いじめの早期発見及びいじめへの対処のための対策を総合的かつ効果的に推進する取組を進めているところです。
 その一方で、依然として、全国でいじめに起因するさまざまな事象が社会問題となっている現状があります。このような状況を踏まえ、いじめ問題について、あなた自身の考えを述べなさい。
 また、いじめ問題の解決のために学校としてどのような取組を行うことが重要だと思いますか。具体的に述べなさい。

平成29年度(2017年度)

 京都府教育委員会では、「京都府教育振興プラン」の見直しを行い、本年4月に「平成28 年度改定版」をスタートさせました。その中で、「グローバル化に対応できる人材の育成」を主要な施策の方向性の一つとして掲げていますが、「グローバル化に対応できる人材」とはどのような人材であると思いますか、あなたの考えを述べなさい。
 また、そのような人材を育成するためには、学校としてどのような取組を行うことが重要だと思いますか、具体的に述べなさい。

平成28年度(2016年度)

 京都府では、「心の教育」の充実に努めるとともに、人や社会とつながり共生するための力を身に付けさせる取組を進めるために、「法やルールに関する教育」ハンドブックを本年3月に作成、配布しました。現在、このような「法やルールに関する教育」が求められている理由について、あなたの考えを述べなさい。
 また、児童生徒に人や社会とつながり共生するための力を身に付けさせるため、あなたはどのような教育活動を進めていこうと思いますか。具体的に述べなさい。

平成27年度(2015年度)

 家庭の経済状況が良くない子どもは学力が低くなるというデータがあるが,学校教育としてできることは何か。
 また、あなたは教員として何をするか,具体的に述べなさい。

平成26年度(2014年度)

 京都府では、「人権教育の推進」を主要な施策の一つとして位置づけ、人権尊重の意識を高め、自分と他者との人権を大切にする教育を進めるとともに、自立的に社会に参画できるよう、一人一人を大切にした取組を推進しています。
 このような中、いじめにより児童生徒が自らその命を絶つという事件が発生したことを契機に、いじめが大きな社会問題となり、国においては「いじめ防止対策推進法」が成立したところです。あなたは、いじめ問題についてどのように捉えますか。
 また、いじめ問題の解決に向けてどのような取組が求められると考えますか。あなたの考えを具体的に述べなさい。

平成25年度(2013年度)

 規範意識や人を思いやり尊重する心など、豊かな人間性をはぐくむ教育が求められています。現在の子どもを取り巻く状況や課題を踏まえ、あなたはどのような教育活動を進めていこうと考えますか。あなたの考えを述べなさい。

平成24年度(2012年度)

 最近の子どもたちの状況や課題を踏まえ、現在どのような教育が求められていると考えますか、具体的に述べなさい。
 また京都府の教員として、子どもたちとどのように向き合いながら、日々の教育活動を進めていこうと思いますか、あなたの考えを述べなさい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?