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「别养绿茶攻影帝当替身」(別养緑茶攻影帝当替身)勘違いによる笑いと地獄のミルフィーユで★801

 森森先生の别养绿茶攻影帝当替身を読了しました!森森先生の作品……すべて勘違いによって巻き起こる笑いと地獄がミルフィーユのように層になって幾重にも訪れてくるのですが、このお話も間違いなく誤解につぐ誤解、勘違いつぐ勘違いが凄かったです。
 そして噂に聞いていた通り、人間関係が滅茶苦茶なお話でした(笑)人様の感想を吸いたいと思っていたらTwitterの人様の感想、すぐに吸い終わってしまったので、どうか読んだ方感想を各所にお願いします……

 私は緑茶攻というのを初めて読んだのですが、恐らくは「純粋無垢に見えるけど実は腹黒みたいなキャラクターを形容する言葉」のようです。多分。(これが「緑茶受」だと「清楚系ビ〇チ」のような意味らしい……)
 現代物なので凄く読みやすかったのですが、現代故に攻の倫理観のなさが身近に感じて戦慄もので「アウト中のアウト」でしたが、面白かったです。そして受は「みんなのお兄ちゃん!」という感じでした。自分を慕ってくれる人に対しての責任感と包容力が強すぎるんですよ、然兄さん……!

 舞台は現代で、攻が俳優のため、芸能界物かと思いきや、経済色も強い話でした。ちなみに私、実は芸能物があまり得意ではないのですが、「森森先生なら何呼んでも面白いに違いない」と思って読んだら、やはりというかそれ以上に面白かったです。
 こんなに記者会見で感情を揺さぶられることは今後ないのではと思ったし、こんなに見どころのある株主総会は二度と経験しないのでは?(そもそも株主じゃないから経験することはないのは脇に置く……)というような森森先生の技が光っている作品でした。
 
 「哥哥!」と呼ばれる主人公が好きな方はぜひ読んで欲しい……受の宋然が「哥哥」や「大哥」と呼ばれたりするのですが、ほかの方はそのまま読んでいるのか日本語に意訳して読んでいるのかもかなり気になりました。私自身は「哥哥→お兄さん」「大哥→兄さん」にして読んでましたが、「哥哥→お兄ちゃん」でもいいなと思ったり……もちろんそのまま「哥哥」でもいいし、「哥哥」にルビを当て字で「にーに」でも良いとか勝手なことを思ってしまう……そういうのを考えると、やはり日本語訳が出て欲しいんですよね~~!出してくれないか、JAPAN……!

あらすじ(晋江文学城に載っているのを魔翻訳、ときどき意訳しただけ)


私は覇道総裁で、たくさんの人から片思いされている。
ある日私はその中の一人になった。
片思いの人が秘密の部屋を持っていて、そこには私の写真がいっぱい貼ってあって、正直ちょっと変態なので、私は黙って部屋に鍵をかけた。

入れ替わり後、私は忙しい社長業に別れを告げ、まったりした生活を送り、子供を一人拾った。
汚くてやせていて可哀想な子だったが、その顔がまるで子供の頃の私のようで、なつかしかった。
「家に帰ったらどうですか?」と私はにこにこしながら聞いた。
子供は、かわいそうに私を見て、「お兄さん、一緒に帰ってもいいですか。料理もできますし、皿洗いもできますし、あまり食べませんし……本当です」
かわいそうですね、それにこんなに私に似ているんだから、将来が楽しみでしょう。

その子は、後になって、紅一点の新進気鋭の映画スターとなった。
それからちょっと様子がおかしくなった。
若くて美しい映画スターは暗い顔をして、強く私を柔らかい大きいベッドの上で押して、彼の笑顔はこの上なく優しかったが、目つきは芯から冷たかった。
「兄さん、私は宋さんの代役なんでしょう?」
私は唖然とした。
いやいや、その宋は私自身だ!

【攻め視点】
私は兄が世の中で一番私を可愛がってくれる人だと思っていた。
秘密の部屋を発見するまでは。私とまったく同じ宋グループの元社長の写真でいっぱいだった。
私は身代わりだ。


 秘密の部屋……!はい、また登場しました秘密の部屋が~~!出たよ秘密の部屋!(何回目)秘密の部屋を開けたらロクなことがないとあれほど……

 要約すると受が、自分を片思い(というか崇拝)している人と中身が入れ替わってしまうのですが、攻が受の元々の顔とそっくりなことによる悲喜劇こもごもから目が離せません。そしてもちろん、森森先生は番外編まで本編なので……本編なので、最後まで読んだあと、「あ、また最初から読みたい」と思うこと間違いなしの作品です。森森先生のラスト、ハッピーエンドの中に混じる、過去を思い出させる切なさがすごく好き……本当なぜ日本上陸していないのか…………

キャラクターと単語紹介 ※独断と偏見によるものです

宋然
宋集団(宋グループ)の社長。頭が良く人望があり、見た目も美しいが、とある事故がきっかけで宋小然になってしまう。
大雑把な性格で、料理はカップラーメンとホットミルクしか作れない。ちょっとナルシスト。責任感と包容力が無限大。『みんなのお兄ちゃん』
ジャンクフードが好きで、チキンとミルクティーが大好物。猫も大好き。

林飛羽
宋然と見た目がそっくり。
束縛が強く猜疑心が強く支配欲が強く、謀が得意な攻。宋然を「哥哥」と慕っている。(慕っているどころじゃない)
宋然のスマホは盗み見るし、盗み見るどころじゃないし、哥哥が嫌がるからしないようにしても、本人は「問題ない」と思っている。倫理観がない。
宋然が好きすぎて体に〇〇する。たぶん宋然の次に大切にしているのは飼い猫の「小黒」じゃないかと思われるが、それも宋然が可愛がっているからだと思われる……しかしながら多少は小黒には愛着がありそう。(ほかの人間には一切ない)
宋然の「お嫁さん」

小宋然
あることをきっかけに、宋然を崇拝している。ファンがアイドルを崇拝するような感じ。もともとの「宋然」が好きな見た目の、ほっそりした美青年。

宋清霜
宋然の弟

小黒
林飛羽とともに宋然に拾われた猫。

そのほか知っていたら良さそうな単語ですが、私は下記のように認識しました。どなたか間違っていたらご指摘ください。

舐め犬……プライドもなく、ちやほやと相手の機嫌を取る男性


たぶん「受」って意味。違うかもしれない。宋然がたまに自分は「小零じゃない」「零じゃない」「小羽が零だったらいいのに」とか言っている……

小豆
アイドル……?林飛羽は「小豆出身じゃない」って言ってるし、たぶんアイドルだと理解したけど違うかもしれない。

影帝
映画界の帝王や(映画祭で)最優秀男優賞を受賞した俳優という意味らしい

あやふやな理解力で感想を書いて申し訳ありません。
有識者の方がいらっしゃいましたらご指摘ください。

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