見出し画像

南柯奇譚のあらすじと感想※ネタバレあり

 図書館で借りて気になっていた、南柯奇譚を大まかにですが、読みました。
 そのあらすじと感想です。

作者:墨竹先生
醉倚欄杆
情相流醉
長夢君歸
全三冊です。

博来客リンク(海外サイトのため自己責任でお願いします)
https://www.books.com.tw/products/0010847179

国内通販はこちら(楽天)↓在庫切れ

 受けっぽいはかなげ麗人の青年(一巻表紙)が受で、攻めっぽい偉丈夫が攻めのBLで合ってました(笑)ちなみに18禁シーンはありませんがBLでした!


 そういえば、日本で読んでいる方が探せなかったんですが、本国で読んだ方の感想を拝読すればいいことに気づき、読む前に一応、感想を読んだ上で挑みました。
 とは言っても魔翻訳で、多少不自然な点があってもそのまま読み流したので、理解度は6割~7割程度という感じです。初めて天涯客を読んだときの分からなさよりは分かったものの、森森作品よりは分からんなという感触です。

 ちなみに一冊あたりの厚みは、みんな大好きすばる6月号程度で、大きさもすばるとほぼ同じでした。そして本文の紙はすばるより厚みがあり、文字の大きさはみんな大好き人渣反派自救系統の繫体字版と同じくらいなので大きめです。超頑張って流し読み流しなら、一冊一日程度でいけるはずです。

 墨竹先生の話題を日本で見掛けないのをいいことに、盛大なネタバレ含むあらすじ&正直な感想を書きます。以降ご注意ください。





 読み終わったときの感想は「なんじゃこりゃ」という気持ちになりました。一巻と二巻の古代パートは良かったのですが、現代に戻ってからが正直引っ掛かる展開でした。ですがハッピーエンドです。
 ちなみに次男×長男の兄弟モノでした。兄弟モノ好きの私としてはセンサーが働いたのかと思ってびっくりした……! 兄弟とは言っても、次男×中身現代人の長男なので、器的には血は繋がっているけど、その中身は……という話。

キャラクター紹介

厲秋……交通事故に遭った後に古代中国の君懷憂(君家長男)になってしまう。

君離塵……唯我独尊な宰相。君家次男。

君莫舞……君家三男

君清遥……君懷憂の息子。いい息子。


ネタバレ含むあらすじ


序章
 厲秋(現代人)が女性と話しているところから始まる。厲秋は温和で優しいため仕事を押し付けられやすいらしく、何で一人でやってるの、あなたのことが心配だから言っているの、からの女性からの突然の告白タイム。
 しかし厲秋がその女性に優しかったのは、どうやら厲秋のお姉さんがその女性のおじさんと付き合いたいがためだったらしく(そしてその女性もそれを知ってた前提ぽい?)それを言うと女性がぶち切れて、「お前なんか車に〇かれてしまえ!」みたいな捨て台詞を吐かれて喧嘩別れする。
 その後、女性の捨て台詞通り(?)厲秋は交通事故に見舞われたらしく、序章以降は古代中国へ。

醉倚欄杆(一巻)と情相流醉(二巻)の内容

 厲秋が目を醒ますと、青田城(地方ぽい)の君家にいた。君家はその地方ではお金持ちの家のよう。
 交通事故に遭った彼は、君家長男の「君懷憂」となっていた。しかも側室が二人、息子も一人いる。
 異世界トリップあるあるで、君家長男(当主)の記憶がないので、性格が変わったようだと噂されるけど、「今のほうが温和で優しくていい」とみんなから高評価。家族からも愛される存在に。ちなみに息子は父親大好き。三男の「君莫舞」にも頼られる存在に。そこで浮かび上がる疑問。

「自分が長男で、君莫舞は三男ということは、次男はどこ?」

 実は二男の「君離塵」は、占いでよくない卦が出たため、小さい頃に家から追い出されていた……そして今では都で名をあげ、幼い皇帝よりも実権を握る唯我独尊宰相となっている。
 色々あって、君懷憂(中身は現代人の厲秋)は、息子を連れて都へ。そこで宰相(次男)の家で暮らす。
 以降、じわじわとBL展開へ……!

 唯我独尊的な宰相(次男)を長男が弟扱いすることによって、段々距離が近づく二人。君懷憂は現代から千年以上前の中国にトリップしてしまい中身が入れ替わったせいか、時折ひどい頭痛に悩まされる。けれど、宰相(次男)の膝で寝ていると頭痛がよくなるシーンあり。つまり三巻表紙の二人はそうことなんです!(力説)
 見どころは二人で星座を眺めているシーンや、もともと女性よりも美しい麗人である君懷憂の女装。攻めに見つかるまでがワンセット。

 だが穏やかな日は続かず、自分が眠っていると思った次男が、君懷憂に思いを告白してしまう。しかし実は起きていて、男同士、しかも兄弟では駄目だろうと脅え、君懷憂は都から実家へと逃げ出す。
 ところが次男も追いかけて来る。
 追いかけて来られても逃げ続け、遂に君懷憂は船で遠い所へ。そうやって逃げてから数年後、都は宰相VS皇帝の戦火に包まれ、宰相の弱点が君懷憂だと知っている皇帝に脅されて、都へ呼び戻されることに。呼び戻されてからは地獄展開……
 この辺りまでが古代パートです。

長夢君歸(三巻)

 ほぼ現代パート。厲秋と結婚を誓った女性が日本に連れ戻されるのについていくシーンあたりからだった気がする。正直、「は?」ってなった。けどその女性は、実は千年前の古代中国で君懷憂と関わりがあった人。どうやら前世の記憶を持ってるらしく、女性は「厲秋のことは絶対に渡さない」と最初のあたりは、厲秋が唯我独尊的な宰相の生まれ変わり(?)に出会うのを恐れている。
 そして連れ戻された先の日本の家に千年前に掘った地下通路があったり(よく考えたら話が繋がってるけど何でや?ってなった)、その地下通路で封印されていた?君離塵が目覚めて現代で生活していたり。ほかは多分生まれ変わりっぽいけど、君離塵だけ生まれ変わりではなく目覚めた本人?の模様(たぶん)。
 君離塵にはすでに日本人の恋人(男)がいて、その恋人が君懷憂の生まれ変わりだと思い込んでいる。君離塵に自分だと気付かれたくない厲秋はバレないように画策したりするけど、最終的にはバレて二人はくっつく。

 

感想

 現代パートが、私が予想していたのと大分違った……
 よくあるお決まりのパターンだと、事故から目が醒めて、そして千年後の世界で転生した君に出会ってハッピーエンド~と思ってたら、全然違った。二人がくっつくまでの道のりがつらかった。あと実はほかにも♂×♂のカップリングがある。
 つらいポイントの一つとして、古代パートでそこまで重要と予想していなかった女性とくっついていたり、古代パートの明るくて前向きな厲秋が嘘のように、不安定なリスカ癖のある性格になっていたこと……これが一番つらいポイントかも。
 あと、引っ掛かったのが、「なぜ日本の家に逃れて地下堀った??」だった。これは都を追われた君家が日本に逃れてきたからっていう設定があったけど、個人的には引っ掛かりました。
 
 ですが、なんやかやはあったけどハッピーエンドでしたよ!三冊通して18禁シーンはなかったけど、接吻まではありました(笑)。古代パートが良かっただけに、現代パートはもったいないかな~と思いました。

 以上感想です。日本人が勝手に魔翻訳で小説を読んでおいて、勝手な感想を言ってるなと我ながら思った。
 
 墨竹先生は転生モノが多いっぽいけど、ほかの作品も今度読んでみようと思いました。1シリーズしか読んでないので、ほかはどんな感じなのか気になる……



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?