見出し画像

七爷(七爺)を読み終わりました

 本日読み終わったばかりのため、取り急ぎの感想です。そのうち★801を付けた感想を書くぜ…!
 再読を始めた11月は結局ほとんど読んでおらず、二月に入って八割ほどを読みました。阿絮が登場する十六章を過ぎた頃から(計略が始まるので)話の展開がじわじわと進み(それまで七爺は家でだらだらしている)、泣き笑いしながら読みました。
 天涯客を先に読んでいるので、どんな地獄が起きるか予想は付いていた……と思ったら予想外の地獄が別角度から来て、さすがP先生と思いました。正面からアッパーが来ると身構えていたら、横から腹にパンチをお見舞いされた気分です。
 先生、人の複雑な心を書くのが上手すぎて……そのシーンを読んだ二日くらい憂鬱な気持ちから抜け出せませんでした。とりあえず置いておきたい感想は『玉座は血に塗れている』です。文中でも出て来たけど本当にそれが一番頭から離れない言葉です。穏やかに笑っていても、七爺は決していい人ではないし、阿絮とタッグを組んでの策略と言ったら……
 思っていた以上に赫連翊(第三皇子、後の皇帝、山河令では晋王)が七爺のこと好きで、好きだけど皇家としての苦悩やらで複雑骨折……七爺も赫連翊のために自らを貶めるほど何でもするけれど、その反面恐れもあって……二人のこじれた心がなんとも言えなかった。
 烏渓の真っ直ぐさに救われた話でした。
 天涯客と山河令を読んだ(観た)方は、七爺を読むと、また違った感想が出てくると思います。正直なところ私は山河令と天涯客が頭の中で混ざってどこがオリジナルか忘れている部分があるので、天涯客を読み返して、また山河令を視聴するつもりです。

 天涯客をうろ覚えなりに思ったことですが、七爺のほうが翻訳は難しくない気がしました。
 最初はP先生の言い回しが難しいと思っていたものの、登場人物は天涯客のほうが多いので、赫家(皇帝一族)が区別付くようになったら、後は何とかなります……!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?