見出し画像

「错把反派仙尊当成拯救对象」(錯把反派仙尊当成拯救対象)感情ジェットコースターを味わえて★801

 森森先生の错把反派仙尊当成拯救对象の感想です。
 もしも私の中華BL感想をいくつか読んでいる方がいらっしゃったら「★801しかない」と感じているはずですが、今回の感想はタイトルで迷いました。もちろん、いつも通りに星801と決まっているとは言え、万人に勧められるかというと先達が仰っていた通り人を選ぶ話で……
 けれど私自身は、森森先生の作品を好きな方であれば、「読んだほうがいい!」お話だと思いました。※個人の感想です。

 なぜ「読んだほうがいい!」と感じたのかというと、これまでの晋江文学城の森森作品の集大成ではないか?と勝手ながら感じたからです。とは言っても、私自身まだ「皇帝的叛逃情人」は読んでいないのですが、他の方の感想を拝見している限り、皇帝的叛逃情人は先生の他作と繋がりはなさそうです。そして「错把反派仙尊当成拯救对象」は别养黑莲花皇帝当替身や别养绿茶攻影帝当替身、偏执皇帝的黑月光师尊などこれまで読んできた森森先生の地獄の勘違いがパワーアップして各所に盛り込まれているな……と私は感じました……感じました……(エコー)
 ところで森森先生の主人公って、ブラック企業で月に残業100時間してもメンタルが病まず、まだ人のことを気遣えるくらい精神的にタフ&包容力がカンストしてそうなキャラが多いですが、それゆえの悲劇がこちらの作品でも大きな見せ所でした。
 とは言え、このお話、滅茶苦茶〇〇なのは、主人公が〇〇〇〇ってことです。
 〇〇や〇〇〇〇に当てはまる答えは、ぜひ作品を読んで見つけてください……見つけて下さい……(エコー)
 余談ですが当方、書店から「すばる」が入荷しないと予約を断られたタイミングで地獄シーンを読んでいて、数日間情緒が滅茶苦茶でした。


あらすじ(晋江文学城に載っているのを魔翻訳しただけ)


 狗血※小説に入り、困っている主人公の受を救うのが使命だ。可哀想で惨めな幼少期の主人公を見つけて、世話をすると言った。ガキは意地悪そうに私を睨みつけて、「あなたの意図は何ですか?」と尋ねた。
「実は、前世で命を救っていただいたので、恩返しをするためにここに来たのです」と厳かに嘘をついた。
驚いたことに、彼は私を信じていて、とても簡単にだまされた。

 せっかく子供を育てたのに、システムから人違いだと言われて、敵役の凌霄城主の顧雪城を主人公にしてしまった。唯一の救済方法はすぐに死んで遁れて、殻を変えて主役を探しだすことだ。
 私は苦悶の末に死に絶えることになったが、死ぬ前に顧雪成の命を救った。

 ついに、本当の主人公、ハンサムで可哀想な青年を見つけた。もう一度嘘をついた。
「なぜあなたは私にとても親切なのですか?」
「前世であなたが私の命を救ってくれたので、今私は恩返しをするためにここにいる」
彼の信頼に満ちた顔を見て、私は満足した。彼はとても簡単にだまされた。

 私が恐る恐る地面にひれ伏すと、三界の仙尊となった顧雪城が上から私を見て、滴りそうなほど暗い目をした。
「人を間違えてこの本座を投げ捨て、彼の……ためにこの本座を謀るのか? あなたは本当に彼をどれだけ愛しているんだ?」
 私は泣きたくなった。彼は私の使命だった。彼のために火も水もくぐり抜けなければならない。そうでなければ、世界は破壊され、みんな一緒に終わってしまう。このクソシステムミッション!

※狗血……(特に悲劇に対して)ベタな展開
魔翻訳だと「犬血」。森森作品で多く見られる。ネットスラングでは悲劇に関して「定番」「お決まりの展開」みたいな意味があるらしい。

 タイトルは「間違えて悪役仙尊を助けてしまった」というような意味です。

 ちなみに、あらすじを読んでお分かりの通り、三角関係のド修羅場展開、轟轟と燃え盛る追妻火葬場モノです。

追妻火葬場……妻を失うのは生きたまま炎に焼かれるように苦しい、から転じてクズ攻が受けを虐め抜いた後に後悔して追いかけ回す、のような意味らしいです。

キャラクターと単語紹介


周悦 zhōu yuè
妹が読んでたBL小説「クズ攻たちを泣かせました」の世界に入ってしまう。熱心な読者だと勘違いされてシステムから選ばれた。展開に納得がいかない読者たちのために主人公救済の任務を与えられたが、間違って悪役を救済対象だと思い、助けてしまう。任務目標は主人公の黒値化を10パーセントまで下げること。
同じ名前の原作の登場人物・霊犀峰主の周悦として任務をこなす。とても優しく働き者。料理も演技も上手い。

顧雪城 gù xuě chéng
原作では悪役仙尊だったが、幼少期に虐げられていたところを周悦が勘違いして助ける。黒値化を下げるべく、日々正しい方向へ導こうと周悦が奮闘する。周悦を「哥哥」と慕う。哥哥の作った紅糖糯米餅が大好物。

白晨雨 bái chén yǔ
本来の主人公。青楼育ち。本来周悦に助けられるはずだった少年。
周悦を「哥哥」と慕う。哥哥の作った紅糖糯米餅が大好物。(デジャヴ……)

顧如海
顧雪城の父。凌霄城主。

周然
原作の周悦の兄。元霊犀峰主。

芝児
周悦が育てた肉霊芝。主人である周悦を慕っている。
とても可愛い。癒しキャラ。

【凌霄城の四峰主】

霊犀峰主
峰主は丹修である周悦。薬草に詳しい。

落珠峰主
峰主は林思韻。澄ましているように見えるが俗世の話本が好き。

聞剣峰主
峰主は剣修の陸子霖。ほぼ一言しか喋らない。

千機峰主
峰主は羅仙。仙器オタク。

システム
メインシステム001と実習生システムが登場する。

単語紹介

九九八十一日……私は当初「9, 981日?なんて長いんだ」と思ったら全然違った。
九日間を1セットにして81日を数えるらしい。

鳳凰涅槃
火の鳥……?(単語説明になってない)

ほかにも説明すべき単語がありそうですが、金丹とか修為とかは各所でググって下さい……(他人まかせ)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?