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天使たる所以


私の姪は天使だ。

天使が間違えて下界に生まれてきてしまったのだ。

もしかしたらおっちょこちょいな天使なのか?と思ってしまうほどに同じ人間でカテゴライズすることは彼女に対して失礼にあたる。

ましてやリアリズムを極めた姉の子供だとは、
戸籍謄本を見ない限り知る由もない。


昔から子供という存在は可愛らしくて好きだった。

だがこの歳になって私は本当の愛おしさというものをこの小さな天使から教えられるのだ。

「キュン」「ズキュン」「ドキッ」
天使と関わる私の家族からの溺愛ぶりが目に見えて、聞こえないはずのオノマトペがこれでもかと鳴り止まないのだ。

可愛いと悶える要素は山のようにある。

子供らしい童顔で全ての線が丸い。
髪質も子供特有で柔らかく、直線な部分などない。

そして声。声帯までも可愛いに違いない。
舌足らずもあいまって、発言全てが魔法の言葉。
「〜でしゅ。〜くだしゃい。
〇〇くつりたい。(作りたい)」
やりたいことを聞かないわけにはいかない。
6時間ものあいだ、一緒におままごとをしたことだってあるし、みんな完全にATMと化した。


極め付けは200%の愛嬌だ。
大人の私が保育園児の彼女からコミュニケーションというものを学んでいる。


年齢、ステータスに関係なく等身大で振る舞える人は素敵だと4歳児を見て思った。

大人ともちゃんと会話をする。
相手の表情もしっかりと見ている。
記憶力も良いためふとした発言に驚かされることもある。

どこで覚えたの?とつい聞いてしまう言葉遣いをすることがある。
天使は重度のテレビ愛好家。
液晶画面を眺めることが生きがい。


テレビとの人生はアンパンマンから始まり、
お母さんと一緒、パウパトロール、プリキュア、ジブリ、プリンセス、おさるのジョージ、おしり探偵、ぷにるんず等。


とにかくなんでも見る。雑種だ。


テレビのアニメなどからインプットした言葉を我々との会話でアウトプットしてくるのだ。


「どんなもんだい😊」がマイブームの時期もあった。笑顔が素敵な江戸っ子かと思った。ワードチョイスも予想の斜め上をいっており、ずっこけそうになることは多々ある。


愛おしいポイントはまだまだある。
天使は発想が愛おしいのだ。


みかんを食べた時の彼女を紹介しよう。
👧🏻「まま大変!みかんの中にオレンジジュースがはいってる!」
と、驚いていた。かわいい。


👧🏻「こんなのひどいわ!」
 「よくもそんなひどいこと言えるわねぇ」
脳内プリンセスモードの時はこんなことも言う。(なにが)


👧🏻「あたし実は食いしん坊なの」
突然のカミングアウト。



👧🏻「このパンダホットケーキもってる?」
   「あ!お金やった。このパンダおかねほんと好きよねえ。」
自己完結。笑


👧🏻「電報うってくれる?」
トトロをみすぎて暗唱ができるようになったことも。


👧🏻 「おかさな(お魚)くまもみ!(クマノミ)」
    「ふぃふふぁにあふぁふぃふぃー
     (シルバニアファミリー)」
惜しいで賞。



この可愛い姪っ子とは裏腹な、私の姉の発言をドン


何があったん。


どうか天使が母親の背中をみて育ちませんように…。


天使よ、産まれてきてくれてありがとう。
ずっと守ってあげるからね。


そのために私は社会と戦うための力をつけるのが使命。(重い)



p.s.だいすきだよ〜大きくなったら読ませてあげよ

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