見出し画像

おお、ジュピターよ!

『シンベリン』から出てくる
「このブリテンの国に彼のような男は一人もいず」
という、私に振り当てられた台詞のイントネーションを毎回直前まで迷ってしまう鷹野です。

どうしても“ブリテン”(イギリスのこと)を、”鰤の天ぷら”みたいなイントネーションで言いたくなっちゃう。“ブリテン人”だとそうなるじゃない?だから余計・・・。(という言い訳。)

ちなみに、「彼のような男」とは、ポステュマスのことです。

今日から休みなしで稽古!
このnoteは、軽~いネタバレを含む稽古日誌です。
本番に向けて、知っておくと観やすくなる情報を書けたらと思っています。

画像1

倉庫から、机と椅子を持ってきて搬入しました。
稽古場に来て、雑巾で机や椅子を拭きながら、伊沢磨紀さんが
「なんか・・・泣きそう。」
とおっしゃっていたのを聞いて、今回の公演が上演できることを心から嬉しく、そして誇らしく思いました。

公演の大成功まで、まだまだやるべきことはたくさん!!
お客様にも喜んでいただけるよう、身を粉にして働きます。

画像2

今日は、ポステュマスのキャラクターについて明確な方向を定めました。
演じるのは若松力さん。
演出の山崎清介さんの提案によって次々とプランを提示する姿がとても素敵で、さすが、“子供のためのシェイクスピア”シリーズの中心にいる方だと、改めて尊敬の念がわいてきました。

ポステュマスは、ブリテン国王シンベリン(山崎清介さん)が、一人娘イモージェン(鷹野梨恵子)と共に、養子みたいな感じで育てられた青年です。
シンベリン王は、再婚相手である王妃(伊沢磨紀さん)の連れ子、クロートン(登場なし)とイモージェンを結婚させるつもりだったのですが、イモージェンはポステュマスと結婚してしまい、そのことが王を怒らせ、ポステュマスに国外追放を命じます。

ポステュマスはローマにいる、父の戦友・フィラーリオ(伊沢磨紀さん)の元に行きます。

そこで2人のフランス人(神原弘之さんと鷹野)と再会することになるのですが、話の様子から、以前会った時は“とるに足らない話”がきっかけで決闘が起こりそうになった・・・ということが、イタリア男・ヤーキモー(清介さん)の好奇心を誘い、なにがあったのかの話が始まります。

ポステュマスは、自分の妻であるイモージェンは、世界中のどんな女性よりも優れていて、その愛は絶対であると語りますが、ちょっと人生経験があればあるほどそんな話は疑わしいもの。ヤーキモーにからかわれてしまいます。

そうして2人してムキになり、

絶対にイモージェンを落とすヤーキモー
VS
絶対にイモージェンは落ちないと確信するポステュマス

の賭けが決まります。
しかも金額は10,000ダカット。

『ヴェニスの商人』で、3,000ダカットを大金だと言っているので、その3倍以上!!!!

・・・あらすじだけでこんなに長くなってしまいましたが、今日の稽古では、このポステュマスという奴が、単にバカで傲慢で嫌な奴にならないためにはどんな手があるか・・・という部分を探りました。

ご覧になった方にはどんな印象を与えることになるでしょうか・・・。
ぜひ楽しみにしていてください!!

【公演詳細】

イエローヘルメッツ プレ公演
『シェイクスピア・ラプソディ』

2021年9月7日(火)18時 公開GP
9月8日(水)14時※完売/19時
9月9日(木)13時/17時半
@すみだパークシアター倉

チケット・配信・DVDご予約
→https://gmbh0802.stores.jp/

シェイクスピア・ラプソディ表

シェイクスピア・ラプソディ裏

GMBH 鷹野梨恵子
https://gmbh-info.jimdosite.com/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?