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【楽譜】ピアノ独奏のための「24の小品」 15.十二音技法による小品 1.Invention

楽譜

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楽曲について

<「十二音技法による小品」について>
「現代音楽」の技法として真っ先に挙げられることの多い、「十二音技法」。12音を均等に用いて音列を作り作曲する、ということは比較的認知されていると思いますが、この技法を用いるとどのような曲が生まれるか、という点についてはあまり知られていないように思います。(「現代音楽っぽいサウンドが簡単に作れる!」といった文脈で説明されてしまうこともしばしば)
音列技法から生まれる音楽は、意外にも多様です。例えば「新ウィーン楽派」の3人をみても全く異なる作風をもちますし、それ以外の作曲家が使う音列技法は、さらにその可能性を広げていきました。古典的な手法に落とし込むことも、豊穣な和音を生み出すことも、点描的に音を置くことも、またメロディとして、モチーフとして用いることもできます。調性音楽がその音の選び方によって多様に聴こえるのと同様に、十二音技法も音の選び方によってさまざまな響きを齎すことができるのです。

今回は同じ1つの音列から、趣向のまったくちがう3曲を作曲します。これによって、音列技法、ひいては現代音楽のもつ可能性の多様さ、面白さについて知る切っ掛けになればと考えています。

<1.Invention>
J.S.Bachの作品でおなじみの、2声による対位法的な楽曲です。音列の基本形、逆行形(音列を逆から読んだもの)、反行形(音列の音程関係を逆転させたもの)、またその逆行形を、主旋律と対旋律という形で当てはめました。音域を約2oct.半程度に抑え、また難易度としても比較的挑戦しやすい、「十二音技法入門」のような曲になるよう意識しました。


冒頭


この企画について

下の記事に、本企画の目的などを書いています。ご一読いただけますと幸いです。

https://note.com/gm_note/n/n87df3b73273f

リンク集

・マガジン(「24の小品」一覧)
https://note.com/gm_note/m/m970cd169500a

・lit.link(リンク集)
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