見出し画像

エリーゼのために レドシラ〜♪と連打ララララララ

エリーゼのために」の音と連打の指問題について。

2019年7月21日のEテレの放送で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」を弾いたピアニスト、ブラウティハム。

アンコール曲が「エリーゼのために」で「え!」と意外でした。

あの「ミレミレミシレドラー」と何度も繰り返されるテーマの終止が全て「レドシラー」。
数か月前の「題名のない音楽会」での中国人のピアニスト、ランランもそうでした。


「らららクラシック」では清塚信也さんは、最後だけ「レドシラー」、他は「ミドシラー」でした。


日本で出版されているほとんどの楽譜が、清塚さんが弾いたように書かれており、ヘンレ版という最も信頼の置かれているドイツの原典版は全てが「レドシラー」となっています。

「ミドシラー」の楽譜の方が日本では一般的で馴染みがあるのですが、原典に従って直して弾かせるのか、楽譜に書いてある通りに弾かせるのか指導者にとっては迷うところです。「ミドシラー」で長年弾き続けてこられたため、そちらの方が耳に馴染んでいて「レドシラー」で弾くと間違っていると思われるとか。

今後は、大ピアニストが当たり前にエリーゼを弾くようになったら、「レドシラー」が違和感なく浸透していくのでしょうか。


また、テーマではない中間部の左、「ララララララ」と迫りくる低音の連打を321と変えているピアニストは一人もいませんでした。ブラウティハム3、清塚3、ランラン1の同じ指で連打しています。

私も321と書いてあっても生徒さんに連打は3を推奨してきたのでブラウティハム、清塚さんも同じ指遣いで嬉しかったです。

詳しくは、こちら⬇️


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?