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10/13 〇4-1 更なる高みへ、歴史を築け、6年振りの夢舞台へ。

これぞチャンピオンチームという試合でした。


先発高橋が先制を許すも、5回を1失点に抑え、6回に招いたピンチも3連投の大竹が完璧な火消し。
終盤は田口-中川-デラロサと危なげなく繋ぎ締める。正しく今季の戦い方を象徴した投手起用でした。

特に大竹のところ、鳥肌立ちましたし泣きました……。
FA組でありながら燻っていた5年間、そのもやもやを全て晴らすかのような圧巻の12球。
感動しましたし、最大限の賛辞を送らなければ気が済みません。


打っては岡本の同点弾、丸のセーフティ、ゲレーロの終戦弾と、剛柔一体の攻撃で阪神に引導を渡しました。

特に岡本と丸は痺れました。

岡本のあのセンター方向への当たり、もう後半戦になってから何度も何度も見ましたが、本当に美しいです。

あの豪快なフォロースルーから描かれる放物線に、高橋由伸も原辰徳も、夢を託したわけですよね。
納得です、納得。

今の読売巨人軍四番・岡本和真の働きに誰が文句をつけられましょうか。

巨人軍のコアのそのさらにど真ん中に、どっしりと座る、彼らしい最高のホームランでした。


丸のセーフティも半端じゃなかったですよね。

西がどうやら左足の親指の爪にダメージを負っているというのは、情報として入っていたとは思います。

しかし、あの2アウトになり前進守備を解いた局面で、このシリーズでその素振りすら見せなかった丸が、あれだけのセーフティスクイズを決めたのは、本当に彼のセンスに脱帽する他ありません。

おそらく、虎視眈々と機会を伺っていたんでしょう。
全ての伏線を回収するかのように、必死に打球を処理した西の一塁への送球が逸れた時、今日の勝ちを確信しました。

阪神がシーズン終盤からCS1stステージまで積み上げてきた勢いの綻びを突き、総崩れへ持ち込んだような、あまりにもいやらしく素晴らしい得点アプローチでした。

言うことなしのコアとしての働きでした。



このシリーズ3勝1敗と、大きな躓きもなく進出を決めることが出来ました。


土曜日からはいよいよ、福岡でホークス戦です。

西武をスイープし、おそらく中7で第1戦に千賀が来るんでしょう。
地獄のような打線、無尽蔵に湧いてくるかのような優秀な控え選手たち、尽く好投する投手陣。
間違いなく、今のプロ野球の純粋なパワーのピラミッドの頂点に立っているチームでしょう。


どう勝つのか、どう戦えるのか、不安と言えば不安です。


けれども、今季の巨人軍はこういった逆境を幾度もはね返してきました。


主将坂本勇人の覚悟を見ました。

仕事人丸佳浩の経験と強かさを見ました。

新時代の主砲岡本和真の照らす未来を見ました。

逆境から見出され、立ち上がり、結果で全てを覆してきた幾多の選手の姿を見ました。

そして、永遠のレジェンド、阿部慎之助の最後の勇姿を見ることになります。



きっと、今年の巨人軍に出来ないことなんてない。


はったりだとしても、一瞬でもそう思わせてくれる、2019年の読売ジャイアンツが確かに存在しています。


最高のコアと歩み、1年間を勝者として戦い抜いた今季の巨人を我々は知っています。


4つ勝つか、4つ負けるか。

最高の勝利で、最高のシーズンを。

皆で笑って泣いて、終わりましょう。

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