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10/20 ●3-6 野球だけではない、ヤフオクドームの強さ。

いつだかの監督のコメントを思い出しました。


総括なんてできないねえ!

以上です。


見所というか、勝負の綾みたいなものは触れるまでもないですし、試合に関わるところは全て尽く例外なく割愛します。
東京で巻き返してほしいですね。



で、この二日間、ヤフオクドームに通ってホークスの素晴らしい野球を堪能した訳ですが、昨オフ大改修したらしいそのヤフオクドームがとんでもないことになっているので、今日はそれについて書きます。
外野の立ち見エリアがちょっと無くなったくらいでしょって思ってたんですが、それどころでは無くて驚きました。

色んな球場で野球見て来ましたが、おそらく今年からのヤフオクドームがサービスの思想的な面では断トツナンバーワンです。



ヤフオクドームって去年くらいまではナゴヤドームと同じような作りのコンコースだったんですよね。
殺風景で、一周してみてもどこも同じような景色で……。飯がちょっと種類多いくらいの、まあ正直よくあるプロ野球本拠みたいだなあと。

それが、今年行ったらもうとんでもない進化を遂げててビビりました。以下、個人的に目に付いたところを列挙していきます。


・女子トイレの多さ

男女のトイレ比率、3:7くらいじゃないですかね。本当に女子トイレ多いです。

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東京ドームとか神宮とかってめちゃくちゃ女子トイレ並んでる印象ですが、おそらくヤフオクドームは全球場の中で女子トイレの行列が1番少ないです。

女性ではないのでそこら辺の機微はよく分かってませんが、女性にとってこれって相当ストレス軽減になってるんじゃないでしょうか。

ちなみに、トイレ自体もめちゃくちゃ綺麗です。おそらくこれも普通席のコンコースのトイレで限れば、12球団一のクオリティです。

個人的に面白かったのは、男子トイレの小便器の並びに間仕切りがあったことですね。
プライバシー的な問題もあるんでしょうが、あれある方が入ってパッとトイレ内見渡した時に空いてるところが視覚的に分かりやすくなって、回転効率が上がってる気がします。


・案内表示の多さ

入場ゲート、各通路の案内表示がめちゃくちゃ多いんですよね(写真撮り忘れました……)。
座席番号とか、主要な建物やエリアまでの方向表示とか、とにかく迷ったら上を見上げるか地面を見下げるかで大体自己解決できます。

あと、各通路に座席案内スタッフが結構な数配置されてるのも良いです。
スタッフが少ない球場だと、よく席を迷ってる年配の方が多いんですが、ヤフオクドームはかなりの高水準で対応してます。



・充電スペース、立食スペースの豊富さ

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球場で充電ができる時代になりました……。
あまりの先進性に、最初に見掛けたとき三度見しました。しかも、USBコンセントにも対応……。

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これおそらく、PayPay導入も大きく関わってると思うんですよね。SBグループのサービスですし、スタンドで売り子から飲み物買ってもQR決済できるのはなかなか凄い浸透具合です。
ちゃんと調べてないのでよく分かりませんが、どうやらPayPay決済だとキャッシュバックがあったりなかったりするみたいですし、ここら辺はほんと上手くやってるなあと感心してしまいます。

どこかの球場では、現金を全て排除して電子決済オンリーになっているみたいですが、僕はこっちの方が強引な雰囲気がなくて好きです。


てわけで、そりゃケータイ使うんだから充電できるスペースが無きゃダメよねって話ですよね。

このスペースは一応立食もできるので、スタンドの狭い座席で弁当や丼を食べる必要もありません。

この充電スペース以外にも、コンコース内の至るところにテーブルが置かれてて、立食スペースが確保されてます。

丼物を頼んでも必ず紙トレーに置かれて提供されて零さないよう配慮されてますし、本当によくファン心理を考えてます。


・ゴミ箱の多さ

コンコース内のゴミ箱も、おそらく12球団で一番多いです。

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最近だとハマスタが結構な頻度でゴミの回収をしてて賢いなあとは思ってたんですが、そもそもゴミ箱増やせばええやんけという根本的な発想ですよね。
ハマスタはコンコースが狭いのでどうしようもないですが、ある程度場所があるならこれくらいやればいいんですよね。


ゴミ箱が満杯になる前にスタッフが袋取り替えに来ますし、「ゴミが出たら今度席立つ時にコンコースに捨てとくか」って発想になりますよね。

ゴミ箱の少ない球場は総じて試合後の清掃に苦労しているイメージがあるので、スタンド美化だけではなく人件費の削減にも繋がっているように思います。


・凄まじい数のモニター

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もう、近未来感ありますよね。
コンコース内どこにいても、ほぼほぼ何らかのモニターが視界に入ります。
試合中は中継映像も流しているので、野球観戦あるあるの「飯買いにレジ並んでたら歓声が聞こえたけど何が起きたか不明」現象は起こり得ません。
ホークスのPVや広告もドバドバ流してて、そこそこ効果もありそうですし、何より非日常空間の演出という面で一役買ってます。本当に素晴らしい……。




というわけで、僕が感じた良いところをざっくり書いていきました。
飲食の行列が長くて、試合前のコンコースが常に混雑しているのは残念と言えば残念ですが、それを補って余りあるコンコース設計です。

何をどうやったら、ここまでファンの声を吸い上げた球場が作れるのか……。


ソフトバンクになってから、ヤフオクドームってうん百億円かけてホークスが買収したんですよね。
だからやりたい放題ですし、球場の広告収入も、オフの著名アーティストのドーム公演の使用料も、全部ホークスに入ってきます。

こういうところが、本気のファンサービスを生み出す根本の要因になっているんだと思います。


それに、最近はヤフオクドームに行く度に、周りに新しいホークス関連のビルや商業施設がオープンしてて、ほんとビビります。
ちょっと前までは周りにヒルトンくらいしかなかったのに……。


今やどの球団もボールパークを作ろうと躍起になっていますが、ホークスはその上の「ボールタウン」を作ろうとしてる雰囲気ですよね。

やってることの次元が違います。


巨人もようやく二軍本拠を自前でこさえようとしていますが、(現ジャイアンツ球場はよみうりランド所有)正直もう現体制ではスタジアム作りではホークスに追いつくのは厳しいんじゃないかなと思っています。


自前本拠地を持って運用するメリット、とことん見せつけられました。

伝統的なセリーグ球団のファンとしては、羨ましさ半分、もどかしさ半分と言ったところです。


既にその傾向は見られますが、プロ野球観戦が古典的な価値を喪失し、純粋なコンテンツとしての評価の方が重要になる時代は必ずやってきます。

平成後期、新進気鋭の企業がプロ野球に続々参入し、結果を出してきました。

ビジネスの面でも、コンテンツ運営の面でも、彼等が正解の一つの形を示しているのは間違いありません。


そんな中、毎年300万人前後の主催試合来場者数を誇る伝統球団として、読売巨人軍と読売新聞がどう振る舞っていくのか、個人的にはものすごく気になっています。


日本の首都で、最多優勝回数を誇り、最も歴史を重ねた球団です。
野球だけじゃ満足できません。

全てにおいて"強い"巨人軍を見せてほしいです。


が、兎にも角にも、
僕を土曜日、もう一度、ここに連れていってほしいです。

どうか、どうか。頼みます。

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