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煽り合おう、高め合おう。 新時代、最高のクライマックス、最高の"伝統の一戦"を。

阿部慎之助、引退。
鳥谷敬、退団。

21世紀の巨人阪神戦を華やかにした両選手が、今年、伝統の一戦の舞台から去ります。



5年振りに優勝球団として東京ドームで迎えるCSファイナル、相手は5年前と同じ阪神。


試合開始数分で勝負を決められ、セペダのゲッツーが阪神ファンを盛り上げた第1戦。


澤村の頭部与死球から程なくして、怒号のような「くたばれ読売」の大絶叫を食らった第2戦。


同じ打者にひたすら打たれ続けた第3戦。

初回から9回まで、ライトスタンドにいるのがただただ苦痛だった第4戦。


セペダと坂本のホームランで、言っちゃいけないのは分かってるけど、
「ここじゃねえだろ」
と呟いて真顔になってしまったのを思い出します。

あれから5年が経ちました。


今季ペナントレースの2球団のマッチアップは、一方的な結果に終わりました。
「お世話になりますタイガース」、そのものでした。

けれども勿論、今の阪神は違いますよね。
あのブルペン陣を惜しげも無く投入する短期決戦ベンチワーク、
異様に勝負強い打線、
肝のすわったバッテリー。

おそらく、手強いでしょう。



ドームの阪神戦と言えば、試合前の1-9(応援歌通しで歌うやつです)をやるタイミングが重なってしまって巨人ファンがよく文句垂れてますよね。

僕はあれ、好きなんですよ。
雑然、混沌、敵意、なんか色々なものがまぜこぜになってる独特の空気が巨人阪神戦っぽくて。

※ちなみに、あれは別に阪神応援団側に問題やマナーの逸脱がある訳ではありません。
元々、試合前のホーム・ビジターの応援パフォーマンス時間は球場が決めていて、応援団側は球場から伝えられた時間に演奏やリードをしているだけなので、本質的には東京ドーム(主催者読売本社)側のスケジューリングの問題です。


巨人軍の誇りを取り戻すための年、
一気呵成に駆け上がった阪神、
阿部鳥谷の花道。

最高の舞台が整いました。


日本プロ野球伝統の一戦、大いに煽り合いましょう。
そして、プロ野球の華であり続けましょう。

我々が時に悲嘆に暮れ、時に憤激し、そして歓喜に湧く対戦を、これぞプロ野球と示しましょう。


緊張、熱狂、歓喜、全てが詰め込まれたシリーズになることを期待しています。



新たな時代の幕開けと、
去り行く歴史への惜別。

務まるのは勿論、読売ジャイアンツと阪神タイガース以外考えられません。



THE CLASSIC SERIES.

新時代、85年間の歴史で一番の熱戦を。


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