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9/21 〇3-2 読売巨人軍の夜明け。終わらない青春。

あまりに長すぎる夜でした。

飲み過ぎて気持ち悪いです……。
声がカスカスで喉がしんどいです……。

始発まで飲んでました……。
もう試合の細かいところはあんまり記憶にないです……。

けど、ようやく、ようやく、ようやく辿り着いてくれました。

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7回で逆転できなかったから今日は終わりだなとか思ってたんですよ。

それがねえ……もう9回表からよく覚えてないですよ……。



あの胴上げに向けての雰囲気の高まり方、原政権史上最高クラスでした。


日本シリーズの仙台を思い出したんですよ。
もう、応援の声の圧が大きくて、応援団のドラムすら聞き取れるか怪しくて、信じるとかそういう話じゃなくて、ただただ純粋な願いというか叫びというか……不思議な雰囲気でしたねえ。


決勝点が増田、勝ち投手が大竹なのも、今年の巨人に本当にお似合いな勝ち方だと思います。

フラットに力のある選手を抜擢し、彼らが見事にその期待に結果で応えたのは、本当に今シーズンらしいです。

良いこと悪いこと沢山見てきましたが、1年で結果を出したんだから、原辰徳万々歳でしょう。

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でね、レフトに選手・首脳陣が来てくれたときに、原と坂本が抱き合ってたんですよね。


もう駄目でした。


これが見たかったんですよ。ずっとずっと。


今季、交流戦の時期からずっと身体と向き合いながら今まで走り続けてきてくれたわけですよね。


キャプテンの資質を問われる時期もありました。
自身のプレーに陰りが見える時期もありました。
けれども、彼は彼の考えるキャプテンシーを発揮して、ついに優勝まで辿り着くことができました。

そんな彼の今までの時間と努力が報われた気がして、どうしたって涙が止まらなくなって、ただただ心を揺さぶられていました。

坂本勇人はあの瞬間、読売巨人軍85年の歴史の中で、伝説のプレーヤーの仲間入りをついに果たしました。


いちいち涙腺に来ました。

泣いていた原もそうですし、健闘を称えあったハマスタに残っていた横浜ファンの拍手にも胸を打たれるものがありました。

本当に良い勝負ができたんだろうなあと感慨に浸ってしまいます。



5年振り、本当に長かったです。

2012-2014の優勝慣れしていたファンもスタンドでは少なくなっていて、周囲の席の人の紙テープの芯を抜きまくってました。
勝ち越して紙テープ用意で忙しくなる常連、応援団や常連からすごい勢いで配られる紙テープなど、我々にとって当たり前だった9月の光景を真新しく感じる人が多かったのでしよう。


5年というのは、そういう長さです。

勿論、他球団に比べれば優勝ペースは早いですし、恵まれてます。

けれども、我々巨人ファンにとって、5年という時間はあまりに長かったです。


4年前の2015年、管理野球に疲弊したチーム。
2016年、不祥事や監督退任が重なり、スーパースターの現役生活を賭して望むも惨敗。

主力選手の衰え、国内選手市場の不況、追い抜かれた読売球団の資金面での強さ。

もう一生優勝できないんじゃないかとさえ思いました。

本当によくやってくれました。


個人的な話になりますけど、2015年、学生をやっててめちゃくちゃ暇だったんで、全国飛び回って年間118試合見に行ったんです。

3連覇したあとの年で、追い掛けるに値するだろうと信じていました。

それが、V逸に監督退任、スーパースターの電撃引退と、堰を切ったように今までの愛していた巨人軍が目の前で形を崩していって、本当にしんどかったです。


またこうやって笑える日がくるなんて、
あの神宮で呆然としていた坂本の歓喜を目撃できる日がくるなんて、
本当に幸せです。



僕の中で止まっていた青春、読売巨人軍がまた歩みを始めました。

球団史上最長タイとなる4年連続V逸。


あまりに長すぎる夜でした。


けれど、しかし、
この夜明けが照らし示した未来は、確かにここから常勝巨人軍再建への道が続いていることを、皆信じたと思います。



周囲の名も知らぬ老若男女やテレビを通して繋がる無数の仲間、

一投一打に示す喜怒哀楽、

球場に沸き上がる大歓声。


5年振りに、僕の、皆の青春が帰ってきました。


おかえりなさい。
またよろしくお願いします、読売巨人軍。

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