第1回 発電コスト検証ワーキンググループのメモ

発電コスト検証wgが始まった。
エネ基と連動して3年毎に議論されているイメージ。発電設備をつくるのにおいくらかを示す審議会。
ここで設定した価格は様々な議論のエビデンスになるため、かなり重要かなと思っている。

概要

1. 2021年発電コスト検証ワーキンググループの結果

検証の概要:2021年のワーキンググループは、異なる電源技術の発電コストを比較し、エネルギー政策の議論の基礎資料として提供することを目的としていた。

均等化発電コスト(LCOE):新たな発電設備を更地に建設・運転した場合のkWh当たりのコストを一定の計算式に基づき試算。2020年と2030年のコストを算出。

-社会的費用:CO2対策費用、政策経費なども含めた総合的なコストを試算。


2. モデルプラント方式による発電コストの計算

モデルプラント方式:代表的な発電設備のデータを基に、1kWh当たりのコストを算出する方法。火力、原子力、再エネについて、それぞれの平均値を使用。

2020年と2030年のコスト試算:実績値を用いた2020年のコストと、国際機関の燃料費見通しや太陽光・風力の量産効果などを用いた2030年のコストを試算。

費用項目の詳細:資本費、運転維持費、燃料費、社会的費用(CO2価格、福島事故の賠償費用、政策経費など)を含む。

 3. 各電源を電力システムに受け入れるコスト(統合コスト)

自然変動電源の影響:太陽光発電や風力発電の導入に伴い、火力発電の効率低下や揚水発電の費用が増加することを試算。

-追加コストの定義:火力発電の稼働率低下による効率悪化費用、揚水式水力による需要創出費用、発電設備の確保費用など。

統合コストの試算方法:2030年エネルギーミックスを達成した状態から各電源を微少追加した場合のコストを分析し、「統合コストの一部を考慮した発電コスト(仮称)」として試算

参考
第1回 発電コスト検証ワーキンググループ 資料4

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