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思い出した話

こんばんは。

今日もお疲れ様です。


 今日はふいに思いだした話をしてみたいと思う。

世の中には本当に色んな人がいる。

それはもう誰もがわかっているけど

理解できない行動をとる人の
心理を知りたい気持ちもある。

 でもそれは、その人にしか
わからないことで

本心はこちらにはわからないのである。



家族がラブホテルで働いたときの
話を今日ふと思い出しので
記憶も微かだが

ノンフィクションと
フィクションと中間をとって

書き留めたいと思う。

来店  19時46分
プラン 泊まり
人数  ひとり
性別  男性
年齢  40代くらい

彼は必ず決まった曜日にくる。

デリヘルを呼ぶこともなく
泊まりプラン、同じ部屋を選ぶ。


もちろん室内で何をやっているかは
従業員はわからない。

朝、9時38分 チェックアウト


さぁ、掃除の始まりだ。

室内に入ると、有線を
大音量でかけられてるのを止める

これは毎度のことなので
もう驚きはしない。

そして、ここからが本番だ。

彼は
穴という穴全てに

ティッシュを詰める人なのである。

ネジ穴やコンセントの穴
また、換気口の穴など
とにかくあらゆるその部屋にある
穴という穴に

詰めまくるのだ。

これをひとつひとつ
爪楊枝で器用に取っていく。

まずい、時間が足りない‥

でも負けられない戦いが
ここにある。

これが毎回同じ部屋だと
いうこと。
ここは気づかないだろうと
高を括っているのだろうか。

ここにもあるのかと見つけられときの
嬉しさと

全部取りきったあとの快感は
なんとも言えない達成感がある。


彼は今もどこかでティッシュを
穴という穴に詰めているのだろうか。

そんなことを
懐かしく思いながら

ふと思い出した話を

 書き残すことにする。



そんな彼の名前は

ティッシュ詰め男





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