学歴差別は、女性差別を正当化するための方便だ。

私はロスジェネで、就職活動にとても苦労し、常々、タイトルのような意見を持っている。当時はPCもスマホもSNSも一般的ではない時代で、訴える手段も持ち合わせていなかったので、数十年後の現在の私がやっと声をあげられる。
当時は理系や高学歴男子以外は、皆苦労していた。
現在とは真逆で、人手が余っていて、卒業後の行き場がなかった。
私も皆と同じく、何十社と回った。
そして気づいたこと。

男子 大卒以上
女子 高卒以上 または 短大卒以上
という、募集要項が非常に多かった。

これは、最近やっと言われだした「同一労働同一賃金」を実現させないための、巧妙なやり口だ。
男性と同じように働いている女性が、給料を同じにして欲しいとか、
同じ職種で同じ待遇で働かせて欲しいとか訴えたら、
「だって、○○君は大卒で、あなたは高卒(または短大卒)でしょ」
と言えば、
女性は、「学歴が違うから、仕方がないか」と泣き寝入りせざるを得ない。
女性差別を、学歴による客観的な合理性のあるかのような区別にすり替えて、
女性を低賃金で大人しく働かせるための手段だ。
20歳前後の時点の学歴という肩書を、その後、数十年間、退職するまでラベリングするのはおかしくないか?
学歴が良いとそんなに有能なの?裏付けはとったの?
学生時代の専門分野と異なる分野で活躍している人はごまんといるではないか。

ごまかさずに、最初から、
結婚、妊娠、出産で、会社の足枷になる女性は要りません。採用しませんから来ないでください。
と書けば、多くの女性たちが無駄足踏まずに済んだのに。

不愉快なお話を最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
現在、就職活動や転職活動をされている方が、良いお仕事とご縁がありますように。



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