雰囲気を売る仕事 

世界中のteenagerがみているソーシャルメディアはTikTokやinsterglamだと思う。無数に存在している動画や情報のなかで、多くの注目を浴びるのは世界的なミームとか、なんかすごくいい感じの雰囲気の(coolな)動画とか。後者は説明が難しいけれどkpopで想像してみる。十数秒の動画で彼らは自分たちの雰囲気やコンセプト!を発信する。そしてそれは郷愁的だったり色々だがいつでも何かテーマがあり彼らのコンセプトからずれることはない。これらは時間藝術だと思うけれどあまりにも時間が短い。映画は2時間近くあるしアニメだって一話でも20分はある。
 何が言いたいのかというと、、若者が向き合う一つの情報への時間は極端に短くなっている気がする。
私も良いと思った絵でもいいねと保存をして次の絵を探すためにスクロールするのに10秒もかかっていないと思う。そして一日にいくつもの絵をソーシャルメディアで見ているはずなのに不思議なことに自分の気に入った絵が一つも思い出せない。美術館の気に入った絵は覚えているのに。
 
 美術館の良さは長い時間をかけて一つ一つの作品に向き合えるということだと思う。

そしてもう一つ思うことはソーシャルメディアはより多くの人に開かれた媒体だからこそ大衆人気を得やすいが裏を返せばだれにでもわかる、良い雰囲気の作品であるかどうかばかりが重視される。ついさっきもインスタで奈良美智みたいな作風の絵画(私にはパクリにしか見えない、、)の写真を上げている韓国人画家のフォロワーが何十万人もいてとても驚いた。奈良美智を知らない人がいい感じのクールな絵だと思ってフォローしているのかもしれないのだけど。単純に腑に落ちない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?