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‘22年2月19日 『大統領の陰謀』

『大統領の陰謀』
監督 アラン・J・パクラ
出演 ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン 

1970年代、アメリカは共和党のニクソン政権下で起こったウォーターゲート事件の真相を追う新聞記者の話。

ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンのダブル主演

映画の中身は有名なので、まあおいといて。。。

母がロバート・レッドフォードが大好きだったのもあってか、子供の頃に吹き替えでテレビでも何度か見てる作品。映画館にも連れていかれてるような気も。。。

その映画を改めて、今の私の目から見ると、ロバート・レッドフォードはブラット・ピットにしか見えないし、ダスティン・ホフマンはマーティン・フリーマンにしか見えない と言う状況に陥ってしまった。

全く悪い意味じゃなく、そんな風に見えてしまったことが面白かった。

多分、アメリカンニューシネマからのアメリカ映画では、ハリウッド的映画演技というのがどんどん進化していて、この映画の作られた1970年代半ばはその演技スタイルが最も進化していた頃かもしれない。

当たり前だけれど、映画俳優は演技研究のために、過去のいろんな作品を見るはずで、そこでちょっとした動きやリアクションを研究し役作りをするんだとうなと、つくづく思ったのである。
映画演技というのは、とりあえず映画を観ることで覚えていくはずだし。

何事も、模写やモノマネ、コピー、カヴァーに始まり、そこから本物に至る。

レッドフォードファンだった母が『テルマ&ルイーズ』でのブラピを見たあとに、レッドフォードの隠し子じゃないかと大騒ぎしてたのを覚えてるから、それくらい似てるんだろう。
それは本人同士も意識していて、若いブラット・ピットを主演に迎えた映画『リバーランズ・スルーイット』の監督はロバート・レッドフォードなのは有名な話。

もちろんブラピはレッドフォードの若い頃の映画演技を徹底的に研究し、自らの演技にも活かしてるはず。

そういえば、そんなこんなできっと事実上師弟関係のブラピとレッドフォードが スパイの師匠と弟子という設定で共演した「スパイゲーム」という映画は、とても息の合った素敵な映画だった。

で、最近私のマイブームのイギリス人俳優のマーティン・フリーマンは、背が高くない俳優が映画や映像の中で演技することに関してはかなり研究してるはずで、、これが『大統領の陰謀』のダスティン・ホフマンと被るところ。『卒業』しかり。

監督や編集で見る映画の世界観もかなり面白いけれど、俳優を通して見る映画も本当におもしろいな、と。
ますます旧作、新作 ザクザクと見ていくのが楽しくなる。

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