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【24/04/09】世界の食料生産と在るべき企業倫理とは?

こんにちは
GSJ代表の深野です。
 
昨年末頃から、
私のクライアントの事業の関係で、
パーム油について色々調べています。
 
この業界へ
より生産性の高い装置を
販売するためです。
 
パーム油の世界最大の産地は
インドネシアです。
 
食用として使われるインドネシアのパーム油は
世界中に輸出されており、
2022年国内の調理用の油が不足し、
輸出を禁止した時にはパキスタンなどの国々へ
大きな影響を与えました。
 
インドネシアパーム油協会(GAPKI)によると、
2023年はバイオディーゼル燃料に全体の46%が
つかわれており、食用が44%、残りが油脂化学品に
利用されているそうです。
 
つまり、半分近くが食用ではなく、
燃料として使われているそうです。
 
バイオディーゼルへのシフトは、化石燃料への依存を減らし、
炭素排出量削減する目的があります。
 
しかし、その一方で、
パーム油を増産することで森林破壊と
生態系の破壊というリスクがあります。
 
インドネシアパーム油協会は欧州連合(EU)に対し、
来年1月に発効予定の森林破壊防止に関する規制の実施を
延期するよう求めています。
 
こんなことなら、
バイオ燃料用の生産を止めれば良いと思うのですが、
そうはならないようです。
 
では、食糧の価格が高騰したらどうなるのでしょうか?
当然、バイオ燃料よりも食糧向けの方が利益が大きければ
比率は変わってくるでしょう。
 
しかし、その結果として、
貧しい人たちには手が届かない食用油に
なってしまいます。
 
食用油のように日常食で消費されるものについては、
倫理的な判断があるべきだと思います。
 
企業が倫理観を持つべきと
ここ数年言われはじめていますが、
私は食糧について最優先に取り組むべきだと思います。
 
Gloal Solutions Japanは
LocalありきのGlobalであるべきだと考えています。
 
Localの自然環境が破壊され、
企業が利益を出す構図は間違っています。
 
なぜなら、
ビジネスが社会課題を作っているからです。
 
そうでなくて、
ビジネスで社会課題を解決しなければいけません。
 
クライアントのビジネスに関する調査からですが、
多くの気づきがありました。
 
あなたはどう思いますか?
 
一般社団法人Glocal Solutions Japan
代表理事 深野裕之

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