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RubyKaigi2023に参加しました&スポンサーとして協賛しました

今回の記事では、RubyKaigi 2023にグロービスがスポンサーとして協賛しエンジニアが業務時間として参加したため、得た知見や感想などを皆様に共有したいと思います。


RubyKaigi2023に参加しました

RubyKaigiとは、まつもとゆきひろさんが開発したプログラミング言語「Ruby」の国際カンファレンスです。日本人が開発した言語のため、毎年1回、日本のどこかで開催されています。去年は三重県津市が会場でした。参加者も日本人が圧倒的に多いですが、今年は日本を含め 37 カ国からの参加登録があったそうです。世界中で使われている言語であることがわかりますね。
グロービスからは社員3名が松本で現地参加しました。うち2名はスポンサー招待チケットで、業務時間&会社経費で参加しました。

グロービスはスポンサーとしてRubyKaigi 2023に協賛しました

グロービスがRubyKaigiにスポンサーとして協賛するのは二度目です。以前は2018年でした。
グロービスのプロダクトの多くがRubyのフレームワークRuby on Railsで開発されています。RubyKaigi はRubyのカンファレンスであるという特性上、セッションはRuby言語自体の仕組みなどコアな話が多いためWebアプリケーションエンジニアにはあまり向かないかもなと思っていたのですが、コロナ禍を経て昨年三重県津市でリアル開催されたRubyKaigi 2022はWebアプリケーションエンジニアの多くが盛り上がりを見せていたため、エンジニアメンバーにとって良い刺激になると思い、スポンサーをすることを決めました。
スポンサーブースでは、グロービスロゴ入りのクリアファイルやステッカーなどをお配りしていました。また、2日目以降はグロービスに関するクイズも一緒に掲示していました!正解できましたか?

カンファレンスへの協賛は費用対効果の計測が難しいですが、良い効果がたくさんありました。
具体的には、参加したメンバーが多くのRubyistとコミュニケーションを取れたこと、普段リモートワークでなかなか会う機会がない社員同士のコミュニケーションも生まれたこと、セッションを聴いて刺激を受けたりモチベーションが上がったこと、純粋にRubyKaigiをお祭りのように楽しめたこと、会期の前後でRubyKaigiの予習・復習のための勉強会が実施されたことなどです。(この勉強会については詳しく後述します。)
また、Podcastで感想戦を収録して公開したり、メンバーが参加レポートを各自のブログで公開するなどアウトプットも生まれました。RubyKaigiは、会社にとっても社員にとってもよい効果がたくさん生まれるきっかけになるイベントであることを感じました。
来年以降も、何らかのかたちでRubyコミュニティやイベントに貢献できる活動に取り組みたいと思います。

参加したメンバーそれぞれの学びになったセッション&感想

ここからは、参加した3名のメンバーが学びになったセッションや、RubyKaigiに参加した感想をご紹介します。

tsumichan

こんにちは!@tsumichan です。GLOBIS 学び放題というサービスでバックエンドエンジニアとして働いています。
RubyKaigiに参加するのは今年で3回目でした。毎年「よくわかんないけどすごい!面白い!」という気持ちになっていますが、参加するごとに「よくわかんない」の部分が減って理解できることが増えているので、RubyKaigiはある意味自分の成長を認識できる機会でもあります。
今年のセッションで印象に残ったのは、@hsbt さんの「How resolve Gem dependencies in your code?」でした。普段当たり前のように使っている bundler ですが、その中身が何でできているのかは考えたこともありませんでした。このセッションで Resolver Engine というものを初めて知り、そこから「 bundle update を実行すると裏では何が起きているんだろう」と興味を持ちました。
また、同じコマンド( bundle/gem update --conservative )でも挙動が異なるという話もとても興味深いものでした。RubyGems と Bundler で挙動が変わるのは Resolver Engine の違いによるものなのだそうです。 依存関係の解決が遅いことが課題である、というお話をされていたので、今後この課題が解決されることで開発体験が向上したりCIの待ち時間が短くなったりするかもしれないですね。今後の bundler 関係のアップデートを注意深く見ていきたいと思います。
また、3日目の夜にピクシブさん主催のRubyKaigi 2023併催音楽イベント「RubyMusicMixin 2023」に参加した際に、グロービスと同じLMSの開発をしている方にお声掛けいただいたことも嬉しかったです。こういう素敵な出会いがあることも、RubyKaigiの大好きなところのひとつです。
来年以降のどこかで運営ヘルパーとしてRubyKaigiに貢献したい!という目標ができました。
そして、永和システムマネジメントさんがノベルティとしていただいたRubyメソッドかるたを最近オフィスでやってみました!今まででもらって嬉しかったノベルティ1位です。知らないメソッドを調べたり教え合ったりしたことで、チームを超えたエンジニア同士の交流が生まれ盛り上がりました。もうすぐRubyKaigiから1ヶ月が経ちますが、まだまだRubyKaigiの熱は冷めそうにありません。

越智

WEB+DB PRESS連載記事Rubyのウラガワを読む過程でGarbage Collectionに興味が湧いていたので、「Plug & Play Garbage Collection with MMTk」が印象的でした。
前半のmark and sweepやGenerational GCは正に学んだ内容だったのでRubyKaigiで理解できるセッションでした。理解できるセッションがあることに、エンジニアとして成長を感じました。一方、後半のImmixやLXRの話題は何もわからない状態で終わり、次に学ぶことの指針と活力を得ました。
また、「Ruby JIT Hacking Guideのセッション終了後に @k0kubun さんに理解できなかった部分について質問すると解説していただけるという幸せな時間を過ごせました。
RubyKaigiを裏で支えて下さったスタッフさんのおかげで初めてのRubyKaigiを楽しめました。ありがとうございます。

堀川登喜矢

最近までFront-endエンジニアを名乗っていたJSerが、今年からRubyも書き始めたことで、ノリでRubyKaigi 2023に参加しました。
Rubyの理解が浅すぎて全く理解できないセッションが多かったのですが、Node.jsやPHPを書いていたことがあるため、共通している技術に関する話では「あ、これ分かる!」ということがありました。
来年は「Ruby歴1年です!」という肩書きを引っ提げて、難しいセッションも楽しんで聞けるように準備していきます!(あと、英語を聞き取れるようにしたいです。)

以上の3名と、五十嵐さん @igaiga555 がRubyKaigi 2023を振り返ってゆるく感想を語り合うPodcastも配信しています。
そちらではみんなの楽しかった!というテンションがより伝わるエピソードとなっていますので、ぜひご視聴ください。

グロービスでのRubyに関する勉強会・取り組み

グロービスでは、エンジニアが自主的に勉強会を開催しています。
現在は、業務委託としてグロービスの業務に関わってくださっている五十嵐さん @igaiga555 に講師をしていただき、Rails に関する勉強会を週に1回開催しています。 今回のRubyKaigiの前後の勉強会では、五十嵐さんだけでなく、Rubyコミッターの笹田さん @koichisasada をゲストにお迎えし、RubyKaigi の予習会・復習会を実施しました。
予習会ではRubyKaigi 2023のタイムテーブルを見ながらいくつかのセッションをピックアップし、概要の解説と、セッションを聴くにあたり理解しておいたほうがいい概念を教えていただきました。この予習会のおかげで、セッションをより深く理解するための準備ができました。
復習会では、笹田さんご自身のセッション "Ractor" reconsidered についての解説と、参加メンバーから寄せられたセッションに関する質問に回答・解説していただきました。 セッションの内容に関する質問だけでなく、「Rubyの開発チームでのトレンド・方針はどのように決まるのか?」という質問など、コミッターである笹田さんだからこそ聞ける、裏話のようなお話も聞けてとても楽しかったです。
また、以前にも笹田さんにご協力いただき、「WEB+DB PRESS」に連載されていた記事「Rubyのウラガワ」を解説いただく勉強会を実施しました。勉強会の様子や、メンバーが熱意を持って参加し学びを得た様子がたっぷり伝わる記事となっていますので、こちらもぜひご覧ください。

最後に

今年のRubyKaigiも最高にワクワクして楽しい3日間でした。難しいセッションがたくさんありつつも、各自が興味のある分野で新しい知識と刺激を得られました。
来年は沖縄で開催されるので、グロービスからも多くの仲間とまた現地で一緒に楽しみ、盛り上げていきたいと思っています。 また来年、沖縄でお会いしましょう!

グロービスで一緒に働きませんか?

グロービスの開発組織では、一緒に働くエンジニアを探しています!
まずは、カジュアル面談を通して、あなたに合う組織かどうか確かめてみませんか?そして、ぜひ来年のRubyKaigiに一緒に参加しましょう!
ご応募お待ちしております!
https://recruiting-tech-globis.wraptas.site/


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