おしゃべり教室

§6 どうすれば文章が書けるか:最も単純な型:四ステップで一まとまり

前の文章を例に型に整理してみます。

⑴願望ーーーーーーーーーーーーーー提題  
⑵その理由ーーーーーーーーーーーー理由提示 
⑶理由を具体的に根拠付ける例ーーー理由の根拠提示    
⑷理由とその根拠から生まれる結論-結論・冒頭に戻って⑴の正当性主張

⑴の願望は希望でも願いでも構いません。とにかく自分の方で親に何かしてほしいことがあるときに言う言葉です。
自分の願望なり主張などを語ったら、相手になぜなのかと聞かれる前に、だって、なぜなら、などを使って理由を説明します。
最初の理由説明ではあまり根拠が強くならないから、⑶理由を具体的に根拠づける例、が必要になります。
ここまで説明すれば、⑵理由+⑶理由を具体的に根拠付ける例から生まれる結論が出てくるはずです。それは最初の願望を強化するものになっているはずです。

面倒なのは⑴を包括的にどう言うか

願望     ねえ、ディズニーランドに連れてってよぉ!
希望     ねえ、ディズニーランドに連れてって欲しいんだけど。
淑やかな願い うーん、ディズニーランドに連れてってくれる?

他にも色々と言える文が可能です。でもこういうのは全部ひとまとめにして願いとしてしまいます。日本語の個々の語の微妙な差はここでは無視します。

主張  私はこのソフトは50年以上前のソフトでとても非効率だから新し  
提案  いソフトに変えることを提案します。
提題  今週は学校周辺のゴミ拾いを率先してやることを提案します。

主張も提案も提題も場に応じて言い換えることができます。どれも何かをほかの人もやることを求めているわけですね。
願望なども結局は同じです。「命令」も同じです。

でも、上の五つを一つの語でまとめて言うことはできそうにありません。
それなら、ここでは、文章の型ないし論文の型をまとめているのですから、硬い表現ですが「提題」で通すことにします。
小学四年生の子にこの語を話したら、「それ、どんな意味?」と聞きます。「内容を短い語=題でみんなの前に出すこと」と説明したら、すんなり受け入れてくれました。
大人が勝手に決め込んではいけない例ですね。

課題
これで型がわかったのですから、この型を使って練習してください。自分の年齢なりの文を使ってです。無理に子どもの真似をする必要はありません。
毎日10分、それを2ヵ月くらい練習してください。
最初の10分で書けなかったら、それは流します。次の日に別の題でやってください。
題は日常生活の中にゴロゴロ転がっています。

 例(最初の文を疑問にしています):コーヒー豆
このコーヒー豆どこで買ったの。
角のスーパーで買ったんじゃないの。
豆は焙煎してるところから買う方がおいしいよ。
だから豆は注意して買おうや。

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