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【MuleSoft導入】再利用性のジレンマを乗り越えて

こんにちは。グローバルウェイのビジネスアプリケーション事業部です。

この記事では、ビジネスのデジタル化が進む中で注目を集めるMuleSoftに焦点を当て、MuleSoftの魅力である再利用性それを求めるがゆえの設計上の課題、そしてその課題にどう立ち向かうといいかをお話します。


MuleSoftの概要と強み

MuleSoftは、マイクロサービスアーキテクチャに基づいたAPIソリューションです。このソリューションの最大の特徴はその再利用性にあります。

再利用性は、生産性の向上とアジリティ(機敏性)を実現し、これが多くのお客様にとって求められる要素となっています。

設計上の課題 <再利用性のジレンマ>

しかし、"高い再利用性"を目指すマイクロサービスの設計には、それゆえの課題が伴います。

再利用性の高さを念頭に置くと、将来の利用や要件を考慮に入れて現在の設計に反映させる必要があり、これが設計を始める際の大きな障壁となります。実際、将来を見据えた再利用可能なアーキテクチャの構想を始めると、プロジェクトはストップしてしまいます。

本来、マイクロサービスの再利用性が求められる理由は、将来の不確実性に対して柔軟に業務を変化させられる点にありますが、それゆえに将来の要件を設計に完全に埋め込むことは「本質的には不可能」ではないかと思います。

再利用性問題の解決方法

では、この問題にどう対処すべきでしょうか。

不確実性がある中でも、MuleSoft導入に際してのお客様のビジョンや戦略、ロードマップは存在します。導入時にはこれらを正しく理解し、プロダクト戦略を立て、設計に盛り込むことはできます。

またその他の不確実性に対しては、推測と一般論、お客様の業務や業界のトレンドを基に、将来のあるべき姿を想定した再利用性を初期段階で設計に取り入れる他にないと考えます。

さらに、プロジェクトにおける変更やリファクタリングを受け入れる柔軟性それを支えるマネージメントや契約、ルール・手順、そして適切なインフラの整備が求められるのではないでしょうか。

まとめ

MuleSoftは、その再利用性により生産性とアジリティを高める強力なソリューションです。しかし、その設計には将来の不確実性を考慮する必要があり、設計を始める際の大きな障壁となります。

適切なプロダクト戦略柔軟なプロジェクト管理を通じてそれに対処することで、MuleSoftの真の価値を最大限に引き出すことができるのではないかと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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