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経営計画書を作成するということ

今回は、小山昇著「経営計画書は1冊の手帳にまとめなさい」をとおして、経営計画書を作成する意義について考えてみました。

この本は、オリエンタルラジオの中田敦彦さんが“中田敦彦のYouTube大学”でも取り上げているので、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

小山昇著「経営計画書は1冊の手帳にまとめなさい」

経営計画書を作成するメリットは、一言でいうと「経営を言語化・見える化・仕組み化できる」ことです。

本著では、6つのステップを実践すべきとしています。

1. 経営計画書を作る
 紙に書く
 今すぐ作る
 手帳サイズで作る
まずは作ってみることが大事とのこと。どのように作ればいいかわからない場合、中田さん曰く、「パクれ」笑。「3年経ったらオリジナル」だそう笑。参考にするのはありですね。

2. 計画を徹底する
 勉強会を実施する
 朝礼で音読させる
ここでは、社員教育には強制が必要とのこと。
その場合、アメとムチを使い分けることが大事なのかもしれません。例えば、勉強会に参加したらポイントを付与して何らかの特典を付けるなど(税務的には、給与課税に該当するかを確認しておくことが大事です!)。

3. 数字を決める
 数字は言葉
 経常利益を決める

4. 方針を決定する
 トップダウンで決定
 願望ではなく、成果を出すためにできることだけを書く
 経営理念は不要
個人的には、理念もあるべきではないかと思いますが、本著では、経営理念は各論の積み重ねの結果なので、最初から必要というわけではない、とのこと。

5. スケジュールを決める
 来年の同じ日に同じことをやる、95%は同じことの繰り返し
 社員の序列は、社員自身の360度衆目評価で決める。
 仕事に人を付ける
本著で改めて大事だと認識したのが「仕組み化」です。
マクドナルドの実質的創業者であるレイ・クロックが、マクドナルド兄弟が発明したビジネスシステムを普及させることで今のマクドナルドの地位を築きました。同じように、「仕事が確立していてそこに人を付ける」という仕組みを作ることは、必ず取り組むべきテーマだと考えています。

6. 経営計画発表会を実施する
 社員の意識変革のため、ホテルで行う
 誰でも間違えることなく進行ができるよう、マニュアルを作成する
 銀行支店長を招待する
銀行支店長を招待することの本当の狙いは、このような発表会を実施できるような仕組み化ができていることをアピールするためだと思います。
さらに、ドレスコードを揃えて、取引先のキーパーソンを招待して、ホテルで経営計画発表会を行っている会社、というブランディング戦略の側面もあるのでしょう。
 
当事務所では、「お客様のライフステージに応じて最適な財務戦略・税務戦略を提供する」ために、経営計画書の作成を行っております。
銀行から言われたから作るのではなく、毎年の業務の一つとして計画書の作成・更新ができるようお手伝いさせていただきます。

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