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まちづくり

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街づくり、都市計画、地方創生について
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記事一覧

東京五輪の陰で家を追われる人々

日本で東京五輪が行われていた時、イギリスBBCが取り上げたのが「東京のホームレスの隠れた姿…

神宮外苑再開発で風致地区の樹木伐採、高層ビルの杜に

東京五輪が終わった今、国立競技場のある明治神宮外苑地区の再開発計画が進んでいます。高層ビ…

人が作る建物や町が人や社会をかたちづくる

「我々は建物を形作り、その後、建物が我々を形作る」というチャーチルの言葉と民主主義との関…

渋谷に見る公共空間の商業化:植物センターや宮下公園、図書館や児童館も

最近、よく耳に入ってくるのが、公営の施設や公園が閉鎖されたり、商業施設になったりするとい…

オーバーツーリズム問題解消:ヴェネツィアクルーズ船禁止

イタリアのヴェネツィア(ベニス、ベネチア)ではこのほど中心部への大型クルーズ船の入港を禁…

フロントガーデンはセミパブリック空間

イギリスで、毎朝散歩に行く習慣ができました。この散歩の楽しみの一つに、よそんちのフロント…

イギリスの都市計画④:開発に反対する方法

前の記事でイギリスでの景観を守るための法律また都市計画申請のプロセスについて書きました。 今回はイギリスで開発予定があると知ったとき、それに反対したかったらどうするかについて説明します。 開発に反対する権利イギリスで都市計画許可の申請がなされたとき、その開発について都市計画課は「広告」をします。具体的な方法としては、近所に張り紙をしたり、ローカル紙に通知を掲載したり、近所の住民に手紙で知らせたりします。 もし隣に高層ビルが建つことになるのがわかって、いやだと思ったらどう

イギリスの都市計画③:都市計画申請

前にイギリスの都市計画制度について書きました。 今回はイギリスでどうやって都市計画許可を…

イギリスの都市計画②:歴史的背景

イギリスの都市計画制度はどのようにしてできたのでしょうか。ここでは、その歴史的背景につい…

「この割れ切った世界の片隅で」を読んで:東京から見た片隅とは?

「この割れ切った世界の片隅で」を読んで「この割れ切った世界の片隅で」というnoteを読みまし…

イギリスの都市計画制度

共有財産としての景観をみんなで守る イギリスでは新築はもちろん、建物の増築、改築、また用…

炭鉱のカナリア:イギリスの北と日本の地方

「炭鉱のカナリア」の話を聞いたことがありますか? カナリアは人間よりも有毒ガスの察知能力…

シェルブールの雨傘

『シェルブールの雨傘』という古いミュージカル映画を見たことがありますか?1964年のフランス…

タウンスケープとは?建築ではなく景観

日本では1軒1軒の建築に興味がある人はいるし、建築家もいい設計をするために日々研鑽を重ねています。けれども、複数の建築群や自然環境で構成される街並みといったものに目を向ける人が多くないようです。「ランドスケープ」というと「風景」ですが、これに人工的な建築物などを加えたものが「タウンスケープ」または「景観」という概念です。これは、すべての人々が日々目にする景色を好ましいものにするためにおざなりにするべきではない公的な資産といえます。 建築家と都市計画家イギリスで都市計画の勉強