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国際関係で重要な国ジプチ

ジプチ(Djibouti) の歴史
エチオピアとフランスから支配を受けていたジプチは、1977年に独立国家になりました。

ジプチには主に、the Afar peoples と the Issa peoples の二つの民族がいて、この二つの民族は一党制のもとでまとめられていました。

1992年になると多党制も導入され始めるのですが、国の北東地域で結成されたthe Afar Front for the Restoration of Unity and Democracy (FRUD) という組織が、政府軍と政治権力をめぐって衝突して、2000年まで内戦が続きます。

そのため、制限のない自由な多党制の選挙が初めて行われたのは2003年になるのですが、その後も野党が選挙をボイコットするなどしていて、1999年から現在2021年までジプチ大統領は同じ一人がつとめています。

国際関係で重要な国ジプチ!
ジプチはアフリカとアラブ諸国の貿易航路に位置していることから、海外諸国にとっても重要な位置にあります。そのため、フランスやアメリカ、中国や日本、サウジアラビアなど多くの国が軍事基地をジプチ国内に持っているんです。

ジプチも港の設置やインフラ整備に大きく投資したり、関税のない貿易を促進したりして自国の経済を支えているんですね。

2008年から2010年まで、ジプチと隣国エリトリアのあいだでは国境紛争があったものの、国連のエリトリアへの経済制裁などを経て平和的に解決されたことになっています。でも、2017年にカタールの平和維持活動軍がその国境付近から撤退した際、「エリトリアが軍事行動をしている」とジプチが訴えたりして緊張は続いているんですね。

2010年代にジプチは、ソマリアの紛争で戦っているアフリカ連合軍へ軍事支援をしたりしていたため、ソマリアで活動するアルシャバーブという過激派組織が、ジプチ国内でテロ攻撃を行ったりしたこともあります。

参考: Al Jazeera English, BBC News

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