見出し画像

青天の霹靂、ある日突然Facebookアカウントを停止されたら

世の中、色々なことが起こる。
こちらに全く非がないとしても、巻き込まれて、当たり前の日常を突然奪われることもある。そして、それには大小様々ある。

そんなことが私の身にも起こった。

というと、ここからの話の全貌を知り、「なんて大袈裟な😅」と受け取る方も少なからずいらっしゃるだろう。確かに震災・天災から比べたら、ミジンコレベルのことではあるけれど、それなりに大きな衝撃だった。

あなただったらどうだろうか?
青天の霹靂、ある日突然FBアカウントが停止されたら。

現代、SNSとしてFBがどういう位置付けか?という論点はとりあえずおいといて、ある一定の人たち(年齢層比較的高め側)との主要なコミュニケーションツールであり連絡ツールとしては安定の位置を築いている Facebookとそのメッセンジャーが突然使えなくなるというのは、電話が突然不通になるのと同じくらい困るのだ。
しかも、その停止された経緯がハック(乗っ取り)に絡んでいるとしたら、個人情報と周囲に被害を及ぼす点でも恐怖である。

ことが起こったのは、NY時間、先週の土曜日になったと同時のこと。
経緯はこのような感じ。

デスクトップに開きっぱなしにしてあったFBアカウントのページが、何やらおかしい。触ると、リフレッシュしたと思ったら、ログアウトしてしまった。「これはもしかしたらまずいヤツ」、と気づきパスワードを入れたら使えない。やられた。急いでリカバリーコードを取得すべく設定してあるiPhoneの番号宛に送るようにしたのだが何だか様子が変。今度はメールアドレスに送り、受け取るべく受信ボックスを開くと、数分前に連続で4件もFBからのメールが届いている。

開いてみると、

  1. パスワード変更のリカバリーコード請求があったこと(私は請求していない)

  2. 渋谷からアクセスがあった報告。私が現在は使用していないメールアドレスでログインされたこと。

  3. 再度パスワード変更のリカバリーコード請求があったこと(私は請求していない)

  4. ベトナムのホーチミンからアクセスされてパスワードが変更されたこと

この間、20分あったかないか。

この直後、私はリカバリーコードを受けとり、オンライン上でパスワードを変更したのだけど、できた!と思った途端、FBは停止された。

冷静に考えれば、FBのセキュリティ上、ハックされる危険を避け利用者の情報を含めた安全を守る為に、アカウントを停止するのは当然かつ必要な判断。そういうシステムにしてあるのもわかる。こんな短時間に何度もリカバリーコードの請求があり、しかもこの短時間に一定ではない場所からのアクセスがあり(利用者が20分の間に日本、ベトナム、NYと移動できるわけないし)、パスワードも何度も変えられている。異常事態であることは火を見るより明らか。

ただ、実際には停止された本当の理由は、その時の私にはわからないのだ。ただただ呆然。

停止された後、ログインページからなんとかアクセスしようとすると、表示されるのがこれ。

この「こちらから」を踏んでリンク先に行ったりヘルプセンター内で調べてたどり着いた先「個人アカウントを停止された場合」についての説明にはこんなふうに書いてある。

年齢制限って、そんなの関係ないし、FBの規定に反することは断じてしていない。

こんなのも出てくる。違反してないし。。。

こんなのも出てきた。やはりハッキングされかかったのだと確信。

私と同じような状況に陥った人の例をネット上で探してみると、彼らが個人アカウントを停止された際の対処ついて書かれている内容では、上記画像の文面が少々違っており、この文章の終わり部分に、異議申立てできるリンクがあるようなのだ。しかし、ご覧の通り2024年2月24日現在ではそれは既になく、どう足掻いてもFBのページから紐づいた連絡先が見当たらない。私の探し方が足りなかったのかも知れないけれど、ネット上でも「どんなに探しても、たどり着けず、無限ループに陥る」ということを書いている方が何人もいらした。しかも、その方々は何ヶ月経ってもアカウントを取り戻せていないようだった。

また、検索で出てくるアカウントを取り戻せた人たちの例は、私には当てはまらないことばかり。なぜなら、上記の通り現状異議申立てをするページへのリンクが無くなっているから。
しかも、上の画像の文章を見てほしい。ログインできないから困っているのに、「ログイン後に画面上の指示にしたがってください」と書かれており、難解な謎かけのよう。

ヘルプページからではなく、Google検索でたどり着いたFB内の異議申立てページがあり、必要事項の入力とID添付をして送信を押してみたが、結局送信できず機能しない。確か、「ログインしてからやってくれ」のような表示が出た記憶。


0時になったど同時くらいから必死で調べまくり、気づけば早朝。とりあえず、今できることは何もないと判断。一旦眠った方が思考も良きに働くだろうと思い数時間寝ることに。

この時点で「とりあえず寝よう」と決められたのは、夫のアカウントから私のアカウント状態を見てもらったところ、誰かにハックされ利用されて羽織らず、本当に停止。FB上から完全に姿を消していることが確認できたから。悪用されていないのであれば、私が繋がっている誰かに変なメッセージが送られたり、詐欺が働かれるなどもない。そういう意味で1秒でも早い緊急対応の必要性がないとわかったから。

そんなわけで数時間の睡眠の後、少しスッキリした頭になったところで、再度対策を講じるべくウェブ上で可能性のあるあらゆるキーワードを駆使し、私のような状況でFBアカウントを停止された人で、見事取り戻した人の例を探しまくった。

最初は日本語のみで検索していたのだけど、これは英語で探した方が良いとはたと気づき、英語でもサーチし始めた。

すると、2件だけだけど、可能性を感じるアカウント奪回事例を発見。

一人は日本人の方、だけどその人もご家族が英語の情報の中からFBへ送れるメールアドレスを見つけて、そこから異議申立てをし、しばらく経ってアカウントを取り戻すことができたとあった。この方の投稿は数年前だったので、FBの対応に関する仕組みも変わっているかも知れないなぁと思いつつ、一縷の望みとして、そこに載っていたメールアドレスを保存した。

そしてもう一件はアメリカ人の方。お母さんのアカウントが停止になり、やはり、とあるメールアドレスに異議申立てを送り、48時間後に無事にログインできるようになった例。しかも、お母さんの状況と経緯がまさに私と同じ、ハックされそうになり、アカウントを停止されたそう。また、10ヶ月前の話として投稿されていたので、これはかなり参考になりそうだと希望を感じた。

そこで、まずは異議申立て文を作成。日本語ではなく、英語で。
相手がFBであること、またこの状況であれば、日本語よりも英語で書いた方がどう考えても色々な意味で事は早く進むから。

それなりに長い文章なので、内容の重要な点をかいつまむと、

⚫︎私のアカウントがハックされ、その後停止になってしまったこと。

⚫︎私は利用規約に反するようなことは誓ってやっていないこと。

⚫︎FBからメッセージを受け取った、おかしなログイン、パスワード変更を知らせる4件のメール、それを時系列に羅列。

⚫︎私が自身でやったのは、最後のリカバリーコード請求だけということ。

⚫︎私自身を証明する情報として
・私のFB profileリンク
・ログインに使っているメールアドレス
・ログインに使っている電話番号
・最後に使っていたパスワード
・通常私がログインするときに利用しているIPアドレス
・ID添付(パスポートの写し)

この作成した異議申立て文を、まずは日本人の方が掲載していたメールアドレス宛に送ってみた。すると、即座に「アドレス不明」のメッセージが入ってきた。

次に、10ヶ月前に問題を解決しているアメリカ人の方が載せていたメールアドレスはどうだ?と送ってみたら、「アドレス不明」のメッセージは来ない。という事は、見てもらえるかどうかは別としても、FBのなんらかどこかには届いたと考えて良いのだろう。

10ヶ月前にアカウント停止を無事に解除させることに成功した人の説明によると、「異議申立てをしたら、その翌日から夜にでもログインを試してみること。その日はダメでも、その翌日も試してみるといい。母の場合はFBから何の知らせもなかったけど、数日後ログインしようと試みたら、いくつかの確認事項があり、その上で新しいパスワードを設定し、ログインできるようになっていたから」とあった。とりあえず週末はFBから完全に離れ、26日晩にログインを試みた。

すると、次のような表示が出た。


どういう意味?と思う一方で、希望を感じたのは、24日にログインしようとした際に表示されたものとは変わっていたから。

できることは全てやった、後は運を天に任せるのみ。
それに、命まで取られるわけじゃなし、いざとなれば新しいアカウントを作り新生Nienaとして再開するのもいいかもと思える程になっていた。

その間、FBメッセンジャーで比較的直近に連絡を取っていた人たちに、違う手段でメッセージを送り、連絡手段の確認と確保を実施。それがスムーズにできていたから更に、なんとかなる感が大きくなっていたのでしょう。

2月29日、何となくiPhoneのFBアプリからログインを試したところ、数日前に表示された「現在停止中」というような表記は出てこず、「そういうアカウントは存在しないので、新しく作りますか?」と出てきた時には、本当に消されたのか?早すぎない?!と思うのと同時に、本当に新しいアカウント作ることになるのかもなーと、薄ぼんやり考えた。そして、驚くほどにアカウントが無くなるかもしれないことを「残念」に思う気持ちがなくなっていた自分に笑ってしまった。

どうせ新しいアカウントを作るのであれば、3月に入ってからにしようと、そのままアプリを閉じた。

そして今日、3月が始まった最初の日、朝メールを何気なくチェックすると、午前7時過ぎにFBから一件のメッセージが届いていた。タイトルは「何者かがアカウントにアクセスした可能性があります」
アカウント停止されているのだから、私自身でさえアクセスできないんだってば!と思いながら開くと、これ


Niena Etsuko Hinoさん
何者かがあなたのFacebookアカウントにアクセスした可能性があります。アカウントの安全を確保するため、次回あなたがFacebookにアクセスする時は、いくつかの質問に回答してパスワードを変更する必要があります。
安全のため、アカウントのセキュリティ確保が完了するまであなたのアカウントはFacebookで表示されません。

その文章の下に
「アカウントのセキュリティを保護しましょう」のボタンがあり、それを押すと、ログインページに飛び、いくつかの質問があり、新しいパスワードを作り確定。そして、6日ぶりに私のFBアカウントにログインできるようになったのでした。

やはり、想像した通り、ハックされかけた私のアカウントをセキュリティ上停止した模様。それはわかるのだけど、この知らせを受け取ったのはハックされかけてアカウント停止された2月24日から丸っと6日後(苦笑)。

無料で利用させてもらっていることを考えると、文句を言うのはお門違い。ただ、自分で違反をしていないにも関わらず突然アカウント停止を喰らうのは本当に心臓に悪い。

しかし、今回は本当に良い教訓になった。
FBって私の人生に本当に必要?もし必要だったとして、古いアカウントである必要はある?と考えるきっかけになった。

また、FBメッセンジャーでしか連絡を取っていない人って割といて、連絡手段はいくつか持っておくべしと言うのも大事な気づき。リスクの分散ですね。

そして、「仕事の重要なやりとりは絶対にSNSはしない」と言う私の長年の鉄則は正しかったと言うこと証明。
ちょっとした連絡はアリ。でも他に連絡方法を持っている上でスピーディーなコミュニケーション、会話的なやり取りとしての利用であることが前提。契約事項や細かな記録を残しておいた方がいい内容は必ずメールで行う。これは私が頑なに守ってきたこと、今後も絶対にそうすると決心。

そして、今回私がFBに送った異議申立てメール、その効力の有無は実際全くわからない。それを送らなくても、今朝私の手元に届いた「何者かがアカウントにアクセスした可能性があります」のメッセージがあったのか、メールを送らなければそれは送られてくることはなかったのか、確認する術は何一つない。だけど、あれを送れたことは、私にとって良い効果を及ぼしていたのは確か。なぜなら、自分がやれることは全部やった達成感と、良い意味での諦めというか、悟りの境地のような心境になれたから。それにより、アカウントにログインできないという負の一点に思考が固執することなく、現状対処しておく方が良い「別の連絡方法」の確保や、もしアカウント復旧しなかったらどうするか?と、先を見据えた得策を考えられたから。

このような感じで、ある日突然FBアカウントを停止された私の6日間に、FB上で表示される謎の説明に翻弄させられ、なんとかやってみた対処、普段から気を付けておく必要のあることなどなどを、忘れないうちにまとめてみた。
正直なところ、私には縁のないことと思っていたけれど、ある日突然青天の霹靂は起こる。アカウントを無事取り戻せたことで、すぐに痛手を忘れてしまうのはお馬鹿さんすぎる。

また、同じようにお困りになる方々が世の中にはいらっしゃるかもしれない。なので、アカウントを取り戻せた事例の一つとして、問題発覚から解決までにかかった時間と状況を簡単だけれど時系列で記そうと思った次第。

また、メールを送ることのできたメールアドレス、とても迷ったのだけど、現時点では載せるのを控えておくことにする。もしかすると、後々載せるかもしれないけれど、とりあえず今日は無しで。

FBだけでなく、無料で利用しているSNSに絶対は無い。なので、万が一そうなった時でも困らないように、大事な人の連絡先と連絡手段はいくつかしっかり確保しておくべし。
そして、当たり前って何一つないということをわかっておく。

そしてそして、極論だけど、SNSのアカウントひとつくらい無くなっても大丈夫って思えるようにしておくこと。それをわかった上で、改めてSNSのメリットを最大限に享受するのが軽やかだしヘルシーだと実感している。

元のFBアカウント無事復旧だけど、気持ちは新生Nineaな3月1日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?