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世界のトップリーダーを斬る:戦略プレゼンス時評

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一国のリーダー、世界的なエグゼクティブ、セレブリティなど、メディア露出/公的な場に登場する人々を取り上げつつ、国際基準のトップリーダー・プレゼンスとその戦略について分析します。
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2021年12月の記事一覧

シモーネ・バイルズ:TIME 2021 ATHLETE OF THE YEAR

12月初旬に発表された米TIME誌 2021 アスリート・オブ・ザ・イヤーは、米体操女子のエース、シモーネ・バイルズ選手。 筆者も8月上旬にForbes JAPANの連載コラムで『アスリート像の常識を変えた、シモーネ・バイルズのリーダー的プレゼンス』と題してオリンピック時の彼女の姿を取り上げて執筆した。 オリンピック終了後も、ある辛い経験を発言するという勇気ある決断と行動をとった。このバイルズ選手の強さは、アスリートの世界を変えていく追い風となっただろう。 そして、この

「実は英語がうまい岸田総理。国際舞台でなぜ「ほぼ日本語」でスピーチ?」:『Forbes』連載

Forbesの連載6回目 は、先日終了したCOP26で、3分のスピーチのためにイギリスのグラスゴーに渡航した岸田総理のスピーチと、プレゼンスについて、今後の期待と希望を込めて書いた。 実は、記事内では「触れ忘た点」と「触れなかった点」の2点がある。 「触れ忘れた点」、それは、岸田総理は声がいい、ということ。これは非常にアドバンテージの高い特質。実際、トレーニングで発声は変わるし、より良い声にはなる。しかし忘れてはならない「元がどうなのか?」ということを。それが顕著なのが声