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世界のトップリーダーを斬る:戦略プレゼンス時評

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一国のリーダー、世界的なエグゼクティブ、セレブリティなど、メディア露出/公的な場に登場する人々を取り上げつつ、国際基準のトップリーダー・プレゼンスとその戦略について分析します。
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2021年9月の記事一覧

「ファッションは政治? AOCの「富裕層に税金を」ドレスの意味」:『Forbes』連載

Forbesの連載4回目 は、2年半ぶりにリアル開催されたMet Galaに出席したNY州の下院議員 AOCことアレクサンドリア・オカシオ=コルテス氏と、彼女が着用したドレスに描かれた「TAX THE RICH」のメッセージについて。 ワシントンポスト誌に、「私が何をしても、朝起きたら、それについて何か言いたいことがある人がいるだろうという段階に来ていると思います」とAOCが語ったことが書かれていた。それを理解した上で行動をする彼女は強い。彼女のことを好きか嫌いかは別として

説き続けた人 ルース・ベイダー・ギンズバーグ、通称「RBG」の1周忌。

今日は9月18日。社会を変えようと説き続け、戦い続けた人、アメリカで最も尊敬され支持された女性最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグ氏、通称「RBG」の1周忌。 この記事はRBGが亡くなる前、2020年5月のもの。 「同僚の男性判事は性差別が存在しているとは思っていなかった。幼稚園の先生になったつもりで説き続けました」 ”人を動かす”とは、「説得」よりも「共有」「共感」の方が大きな原動力。その為にはずっと「言い続ける」「やり続ける」ことが不可欠。 正にGRITだ。

「グローバル舞台のコミュニケーション、英語で行うか?大谷翔平選手の場合は?」:『AdverTimes(アドタイ)』連載 vol.19

AdverTime(アドタイ)の連載19回目 は、長年書こうと思っていた、日本人の英語スピーチやインタビュー対応に対する私の見解。 きっかけは、前回(アドタイ連載18回目)に書いた、大谷翔平選手の活躍とそのプレゼンスのあり方をまとめるにあたり、一部コメンテーターや解説者による大谷選手の英語についてのネガティブ発言と直後の謝罪という現実を目の当たりにし、いいタイミングかなと思った為。 実は長年このことについて書こうと思っていたのだが、それを書くに当たってきっかけにできる適切

「NY初の女性知事、キャシー・ホークルが宣誓式で見せたリーダーの「品格」」:『Forbes』連載

Forbesの連載3回目 は、NY初の女性知事就任と、その就任スピーチで発せられた言葉によるメッセージ、それに伴うアピアランス、それらが総合された闘志と覚悟、品格のあるプレゼンスについて。 日本では前知事のセクハラによる辞任についてニュースとして取り上げられただろうが、キャシー・ホークル氏の就任についてはあまり語られていないかも知れない。 しかし、このNY州で初めて女性の知事が誕生し、新たな時代への重要なマイルストーンだ。 この記事を書くにあたり、就任スピーチを何度も見