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世界のトップリーダーを斬る:戦略プレゼンス時評

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一国のリーダー、世界的なエグゼクティブ、セレブリティなど、メディア露出/公的な場に登場する人々を取り上げつつ、国際基準のトップリーダー・プレゼンスとその戦略について分析します。
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2021年1月の記事一覧

「バイデン大統領、就任式でラルフローレンのスーツを着た理由とは」:『AdverTimes(アドタイ)』連載 vol.14

AdverTime(アドタイ)の連載14回目 は、1月20日に執り行われた米国大統領就任式にて、バイデン新大統領が身に纏うことを選んだラルフローレンのスーツやコートに込めた意志や想いを紐解いてみた。 プレゼンス/アピアランスには、その人の意志や姿勢が顕著に現れる。それが一世一代のことであり、それも問題が山積みの一国のリーダーとなるその日のことであれば尚更だ。 今回、筆者自身、初心に戻る思いでいろいろ考え、再確認した。ブランディングとは、飾ることでも、誇大広告することでも、

「最高齢大統領、バイデン氏が目指すもの 」:『日経ビジネス電子版』寄稿

米国1月20日に執り行われた米国大統領就任式と、46代米国大統領となったジョー・バイデン氏のプレゼンス、それを裏付ける意志や姿勢、行動、彼が目指すものについて日経ビジネス電子版に寄稿した。 (この記事は2021年1月26日 17:07まで無料で読めます。それ以降は有料会員向けのため、冒頭のみの表示となります) 新型コロナウイルスによる、従来とは全く違うセレモニー開催スタイルを余儀なくされるのはまだしも、昨年の投開票日からこの日に至るまで、通常の次期大統領が味わくことのない

22歳の詩人アマンダ・ゴーマンを輝かせたPantone2021の幸運の黄色

1月20日に行われた米国大統領就任式。 そこに招かれ、詩の朗読を行なったのが、アマンダ・ゴーマン。22歳の若き希望の星のような詩人だ。 ロサンゼルス出身で、ハーバード大学在学中から詩人や活動家としてアメリカ社会の分断に関する懸念を訴えてきた。 2017年、全国青年桂冠詩人(National Youth Poet Laureate)の第1回受賞者に輝き、一躍有名になった。 そんな彼女が就任式の招待を受けたのは先月末。米国議会図書館での朗読会を見たDr. ジル・バイデンの推

「オンラインスピーチの正解は “三密回避”が分かる背景×自分を大きく見せること」:『AdverTimes(アドタイ)』連載 vol.13

AdverTime(アドタイ)の連載13回目 は、Salesforce.com CEOマーク・ベニオフ氏のDreamforceでのキーノートスピーチを元に分析。 世界的な大型イベントもカンファレンスも、一気にオンライン開催となった2020年。開催する側、参加(視聴)する側にとって、ただのオンライン開催では無く、コロナ禍での開催であることに真摯に向き合った社会的責任を示しつつ、さらに新しい意義を提案するかのようなキーノートスピーチとその状況設定は本当に見事だ。 2020年に