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NY流 ビジネスプレゼンス&スタイルのルール

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ビジネスパーソンが知っているべき、ビジネススキルとしての”仕事の文脈”におけるプレゼンス、アピアランスのルールやスタイル、ファッション、グリーミングの基本とについてまとめます。
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#グローバルスタンダード

「プロトコル/ダイニング・エチケット 〜食後のナプキン扱いで本性が見える?!〜」:『日本経営合理化協会」 コラム寄稿

いろいろな方とお食事する機会の多いこの季節。それはビジネスシーンにおいてもそう。「食欲」という人間の3大欲求を満たす場というのは、偽りのないその人の姿や価値観が顔を覗かせる。だから、食の場でのあれこれは、ビジネスにおける信頼関係に大きく関わってくる。 今回、日本経営合理化協会の連載コラム用に寄稿したネタもとは、昨年筆者がブログで備忘録として書いたもの。「”アレをクシャクシャ ポン!とするのは美味しかったサイン”なわけがない!」という話。 ********** いよいよ1

トップのイメージが ビジネスを決める -経営トップのイメージ戦略 vol 6- :『PRIR』寄稿記事

※本記事は『PRIR』 10月号(2005年)に掲載された日野江都子の寄稿記事からの転載です。 ーーーーーーーーー 2019年7月31日現在の所感 企業トップのメディア対応・パブリックフィギュアとしての存在感のマネジメント。「気をつけよう」「社長にちょっとは意識をしてもらおう」という企業は随分増えてきた。これは喜ばしいこと。しかし、根本の趣旨が違ってしまっていることに悩ましさを覚えることしばしば。 なぜなら、企業トップのプレゼンス、アピアランスとは、お洒落であることがプ

“格”が決め手 ビジネスカジュアル -メディアが見たイメージ戦略 vol 5- :『PRIR』寄稿記事

※本記事は『PRIR』 9月号(2005年)に掲載された日野江都子の寄稿記事からの転載です。 ーーーーーーーーー 2019年7月29日現在の所感 世界的カジュアル化が進む昨今、米金融大手ゴールドマンサックスのように「全社的なフレキシブルなドレスコード」と服装規定が緩和され、スーツやタイは任意というようになっていく流れはどんどん出てくる可能性がある。 クールビズが14年目に入った今年だが、日本の夏のこの「クールビズ」は目的の大きな部分が暑さ対策ということもあり、ビジネス

クール・ビズこそ マナーが大事 -メディアが見たイメージ戦略 vol 4- :『PRIR』寄稿記事

※本記事は『PRIR』 8月号(2005年)に掲載された日野江都子の寄稿記事からの転載です。 ーーーーーーーーー 2019年7月28日現在の所感 クール・ビズが導入された2015年の、『PRIR』(宣伝会議)8月号(7月発売)に寄稿した本記事、ということは、6月に開始になって早々に執筆した内容である。 14年後の今、読み返して驚愕したのは、筆者が未だにクライアントや世の中に向かって同じことを言い続けなくてはならないでいるという事実。 日本という国は、様々な情報スピー

企業のトップたる服装戦略 -[特集1] 社長は最高の広報パーソン- :『PRIR』寄稿記事

※本記事は『PRIR』創刊号 5月号(2005年)に掲載された日野江都子の寄稿記事からの転載です。  8人のトップエグゼクティブの方々に共通していることは、装いにおける基本ルールと、企業のイメージ戦略・ブランディングを十分理解したうえで、「会社のイメージづくりは社長自身のイメージ」をアピールするための最適なツールが写真であることにフォーカスできている点である。  ヴァージン アトランティック航空のサー・リチャード・ブランソン氏、グラクソ・スミスクラインのマーク・デュノワ

イメージアップは 足元固めから -メディアが見たイメージ戦略 vol 3- :『PRIR』寄稿記事

 ※本記事は『PRIR』 7月号(2005年)に掲載された日野江都子の寄稿記事からの転載です。  「企業の見極めをする際、その会社で働く人々の足元を見れば良く分かる」という。欧米から来た文化「靴」。海外では、一流といわれる店やホテルに行く際、服装ももちろんのこと、足元をきちんとしていくことで、それなりの客としてのもてなしを受けることができる。また、靴社会、アメリカでは、とにかく靴は常に美しいことが必須とされており、それを証明するように、街中には靴磨きや修理の場所がたくさんあ

「ネクタイの締め方」 即ち仕事ぶり!? -メディアが見たイメージ戦略 vol 2- :『PRIR』寄稿記事

※本記事は『PRIR』 6月号(2005年)に掲載された日野江都子の寄稿記事からの転載です。  男性の服装の中で注目を集めやすいポイント、それは「ネクタイ・靴 (余力があれば時計)」。人間が相手を見る際の視線の動かし方は、顔、全身を見ながら足元、上の方に戻り顔周辺となる。相手のイメージを認識 する際の比率は、顔0%対そのほか (全身)3%ともいわれることから、前述した注目ポイントの一つ『ネクタイ』は最もメッセージ性が高い装身具であることが分かる。さらに、面接などの際「相手の

世界共通・ビジネスパーソンの肌の冴えと仕事能力は比例する!:『ごきげん手帖』寄稿

※本記事は、資生堂グローバルイノベーションセンターが実施した調査「男性の肌の明るさは“見た目”の印象に影響し、ビジネスの現場でも肌が暗いほど疲れて見え、信頼度が下がる」という結果をもとに、日本すっぴん協会運営サイト「ごきげん手帖」に寄稿したものからの転載です。 ビジネスシーンで肌の明るさがもたらす影響はどのくらいあるのでしょうか?  「世界的に、成功者の肌に共通するのは、キメの細かさや滑らかさから生まれる『艶』と血色のよさを表す『紅』です。顔が明るく見えるのは、ビジネスシ

「仕事と見た目調査」世界9カ国比較と 日本人ビジネスパーソンへのイメージマネジメント・アドバイス:『リッチメディア(プレスリリース)』寄稿

※本記事は、株式会社リッチメディアのプレスリリース用に日野江都子が寄稿した記事からの転載です。 ■エグゼクティブの見た目の共通点は肌ツヤ・血色の良さ 肌の手入れをすることは、自らのビジネススキルに磨きをかけること  国際社会で相手を判断する1番の決め手は視覚情報、つまり見た目。初対面の0.1秒で印象を判断され、30秒で値踏みをされる、これが世界のスピードです。今回の調査では、経営者・役員層がスキンケアを重視する傾向が出ていますが、これは自分の立場の重要性を十分理解している

ファッション視覚心理考: 「ストライプ柄」

パブリックな場面、そしてビジネスシーンにおけるその人の心理状態や意思(考え)、それをプレゼンス/アピアランスからプロファイリングし、人に与える心理作用や人を動かす戦略の根源を分析している本note。 それらを理解し読み解くにあたり不可欠なパーツである服における「柄」 ・人は、どうしてこの柄を選びやすいのか? ・その柄は自分にどういう効果をもたらしているのか? ・どの柄は他者にどのような印象やメッセージを伝えているのか? ・それをうまく自分のものとして取り入れるには? そ

NYビジネス・スタイル -男性編-:『QUA』寄稿

※本記事は『QUA』に掲載された日野江都子の寄稿記事からの転載です。 世界各国から人が集まり、忙しく時間が流れるニューヨーク。そのビジネスの現場では、相手がどのような人物であるかを瞬時に判断する要素として「見た目」が重視されます。立場や仕事の文脈に適した身だしなみを整えることは仕事の一つであり、シャツとスーツはいわば仕事の「戦闘服」。それを軽視すれば「仕事の手を抜いている人」と判断されかねません。一方、身だしなみを整えていれば、英語が完璧でなくても、きちんとした人物として尊