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5.手術編 -号泣状態から回復までの1週間-

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day1 入院する

2020.4.15(水)
入院手続きと、予約していた歯科での口腔内クリーニングを済ませてから、11:30頃病棟へ。

手術前日、意外と準備がいろいろある。

・採血
・足回りのサイズ計測(血栓予防のための弾性ストッキング用)
・剃毛(!。ないと聞いてたのに、あった!)
・点滴の針を刺す(前日なのに、もう刺す!!腕に針ついたまま寝る)
・夕飯後、下剤を飲む

担当看護師さんと4月からホヤホヤの新人看護師さんがいろいろお世話してくれました。本当は研修が終わってから現場に入るのだけど、今年はコロナの影響で、もう早々に現場に出てOJT方式らしい。大変ね!

大好きなかまいたちのテレビを見ながらご飯を食べたりしていたけど、
夜寝る頃、思わず涙ポロリ。
恐らく不安と緊張でしょう。


day2 手術当日 <この日は絶食>

2020.4.16(木)
私の手術は午後。
私のお隣のおばさまが午前の手術で、先に手術室へ向かわれた。

私は以下のようなスケジュールで動きました。

AM7:40 浣腸!
AM8:00 点滴スタート。また涙出る。情緒不安定か。
AM11:40 弾性ストッキング着用、Tパンツ(手術用紙パンツ)着用
PM12:15 自分の部屋から歩いて手術室へ向かう(看護師さんと一緒に)
PM12:25 手術室にイン
 ↓
 ↓
PM16:30 回復室(ナースステーション近くの4人部屋)へベッドで移動
そのまま翌日昼まで回復室で寝たきり。1時間おきにバイタルチェック。

手術室で号泣状態に…
自分でも想定外でした。手術室を歩いて手術台に向かうところで、「大丈夫?」と声をかけられたのをきっかけに、「大丈夫です」と言いながら涙目。やばいやばい、泣く予定じゃなかったのに、みなさんに迷惑かけてしまうから泣き止まねばーって思えば思うほど泣けてきて仕方ない。看護師さんにやさしくされればされるほど余計涙が出る。すみませーんってもう笑いながら泣いてる状態。執刀医の先生たちも、リラックスさせようとして冗談を言ってくれていた。感情としては、怖いというより遂に子宮が無くなる切なさ、かな。今までのことも思い出したりして。

とりあえず泣きながら手術台にのり、言われるがままに横向きになって背中を丸め、背中からカテーテルが入る。ちなみに痛さは全くない。顔中涙だらけのまま、そのまま麻酔が入って意識がなくなった。

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朦朧とした意識の中、回復室へ。
終わりましたよー、と声をかけられたのはうっすら覚えていて、ベッドのまま移動した感覚もあるが、目は閉じたままで何も見ていない。

回復室に入った後、麻酔が切れてきて、朦朧としながらも痛くて痛くて体が力んでいる。何度も看護師さんに痛み止めをリクエスト。点滴やら筋肉注射やら座薬やら、4種類の痛み止めをコンプリート。

回復室では夜中じゅう1時間おきに看護師さんがバイタルチェックと、点滴チェック、お腹の傷チェック、足のむくみやかぶれがないかソックスを外してチェック、などこまめにお世話をしてくれました。

・とにかく痛い
覚悟はしていたけど、やっぱり痛い…。出産時は、痛みと引き換えに可愛い赤ちゃんがいてくれたけど、今回は誰もいない(悲)。とにかく痛みと戦う。どこにも力が入らないし、ずっと仰向けに寝ているのも辛いのだけど、少し体勢を変えることすらできない。看護師さんに手伝ってもらいながら左右に少し傾いたりして凌ぐ。左右に体の向きを変えると、傷口に負荷がかかりそうな気がしたり、内臓がずれるような感覚があるのだが、看護師さんには、「傷口はぴったりくっついてるから大丈夫!むしろできるだけ向きを変えたが良いですよ」と言われる。ひえ~。

・高熱が出る
自覚はあまりなかったけれど、一晩中38度台の高熱が続いた。ピークで38.6度。明け方ようやく37度台に。熱が下がったとき担当看護師さんがすごく喜んでくれて、看護師さんのお仕事尊いわ、と思いました。

・水が飲めない
口がからっからなのに、絶飲絶食のため、水をほんの少し飲むこともNG。うがい(看護師さんに吸い飲みで口の中に水を含ませてもらい、そのままトレーにペッと吐き出す)しかできないのだけど、それを3~4回やってなんとか凌ぐ。

・体から管がたくさんつながっている
点滴、痛み止めの点滴、背中からカテーテルの管、尿道カテーテル、心電図、指先にバイタルチェックの管、足にはフットポンプ(血栓予防装置)、と、so manyな管がついていて、身動きとれません。その前に痛くていずれにしろ動けないのですが。

・足のフットポンプが一晩中マッサージしてくれる
弾性ストッキングを着用したまま、その上から電動の機械が取り付けられ、両足を左右交互にマッサージしてくれます。電動なので機械音と一晩中付き合うことになり、看護師さんもうるさくてごめんなさいね~と言ってくれましたが、私は空気マッサージが気持ちよくて、それ自体は全く苦ではありませんでした。

弾性ストッキング:
足首から段階的に締め付ける強さを変えたストッキング。足の血流を良くして血栓ができにくくなる。ちなみに、持ち帰らせてくれました。美容グッズとして使えるらしいのですが、買うとけっこう高いらしい!
フットポンプ(空気マッサージ器):
ふくらはぎや足の裏を空気の力でマッサージし、筋肉の中の血液を絞り出して血液の流れを作る。

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day3 術後1日目 <昼に飲水OK、夜から流動食>

2020.4.17(金)
朝、ベッドの上半身部分をリモコンで起こした状態で、歯磨き。うがいと同じように、その場で水を含んでトレーにぺっ。

立ち上がるのに大苦戦。
AM11:00頃、お医者さんから歩いてOKとの指示が出たということで、看護師さんと一緒に立ち上がってみることに。

しかーし。
ここからが大苦戦でした。

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まず、激痛に耐えながら時間をかけて体勢を変え、ベッドの横に腰掛ける。
座っただけで(上半身を起こしただけで)、頭がクラクラ貧血状態、両手がしびれて、変な形になったまま固まって開けない。

ほぼ24時間横になっていたこと、痛み止めを打ちすぎた副作用とで、血の循環が正常になるまでにかなり時間がかかりました。

こんな状態の中、術後の歯科チェックが入り、あーゔーと言いながらチェックを受け終わると、両手がようやくグーパーできるように!かなりの感動。

そして一度立ってみたけれど、やっぱりクラクラ。
看護師さんと話して、いったん休憩、午後にまたチャレンジすることに。

歩いて自分の病室へ。
PM15:00頃、再度挑戦。
それまでに、少しづつ電動ベッドを起こして、座り体勢に慣れるようにしていたこともあり、ゆっくりゆっくりだけど、立ち上がって足踏み、そして歩くことに成功!

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自分の病室まで歩いていくことができたので、尿道カテーテルがまず外され、心電図の管も外され、手術着からパジャマに着替え、下着も自分のものに。つながっているのは点滴と、背中の痛み止めカテーテルの管のみになりました。

もう、このあとは、できるだけ動くようにと言われます。開腹手術による合併症(主に腸閉塞)を防ぐため。頑張って腸を動かさないと、腸が癒着してしまい腸閉塞(イレウス)を発症してしまうことがあるらしく、術後はとにかく「ガス出てますかー?」と看護師さんに聞かれます。(つまりオナラね!)

そんなわけで、病棟内の廊下を、点滴棒につかまりながら、えっちらおっちら往復を繰り返す。

流動食の夕食。
お昼にお水を飲むことがOKになり、夕飯には流動食が出ました。
茶碗蒸し、ポタージュ、マッシュポテト、と、通常ならどれも大好物だけれど、丸一日眠っていた腸には刺激が強く、半分くらいしか食べられませんでした。でもお出汁の味が美味しくて、茶碗蒸しだけは完食できました。腸が、グルグルキューっと、自分にも聞こえるくらいの音を立てて活動し始めていました。(↓全部同じ色!)

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再び熱があがり、夜中も痛みと格闘。
夕飯後も病棟の廊下をゆっくりと往復して歩く練習をしていたが、夜の検温で37.9度。安静にするように言われ、21:00頃就寝。夜中、トイレに3回ほど起きるが、トイレに行こう、と思ってから痛みに耐えながら体勢を変えてベッドに腰掛けて立ち上がって歩いてトイレへ行ってベッドへ戻って再び眠りにつく、までの一連の動作に1時間くらいかかる…。ベッド上でも落ち着く体勢を探すのに苦労し、1,2時間くらいの眠りを繰り返しつつ、朝を迎える。


day4 術後2日目 <体の管がすべて外れる!>

2020.4.18(土)
土砂降りの朝。
朝の時点では、体を動かすときに感じる痛みは、昨日より強く感じる。痛み止めは内服のロキソニンに切り替わったが、服用は8時間は空けないといけないので、ロキソニンが効くのを待つ。この日からシャワーOKとのことだが、この時点では浴びれる気がしない。

朝9:00頃、トイレで術後初めてのお通じ!ロキソニンも効いたのかかなり楽になり、また病棟の廊下を歩いて腸を動かす。ゆっくりゆっくりで約1時間。

体についていた管がすべて外れる。
朝11:00頃、点滴が外され、続いて背中の管も外された。これで体につながっていた管はすべて外れ、自分の身ひとつに!一応、ふらつきが心配なので、つかまり棒として使うため点滴棒はそのまま置いておいてもらう。

だいぶ楽になり、シャワーに挑戦。
薬が効いているのか、じっとしている分にはだいぶ楽。動くときはやっぱりまだ痛い。歩いたり休憩したりをくりかえしつつ。
15:00頃、息子とメッセで遊ぶ。土曜日だから時間があるようだ。

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平和だ。
癒される。
家に帰って日常に早く戻りたい。
健康って大事だ。

そして、調子が良さそうだったので、17:00頃シャワーを浴びてみることに。お腹の傷は、まだ怖くて直視できないが、傷の上に透明のテープを貼ってくれているので、それが防水になっており、傷に水が沁みることはない。椅子に座ってシャワー。いけた!クラクラするかなと思ったけどそれも大丈夫。手術時に塗られた背中の消毒液のせいか、タオルが黄色くなった。丸2日間、汗もかいて髪の毛もべたべただったので、とにもかくにもサッパリ!

術後2日目のごはん。
ごはんの写真は、上から朝・昼・夜。
おかずは昼から固形になり、お米は三分粥・五分粥・全粥、という感じでだんだん普通のごはんに近づいてゆきました。ただ、やっぱり食べるとすぐ腸が刺激されて膨満感があり、毎食半分くらいしか食べられませんでした。

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夜、デイルームにて、家族と実家に電話をして状況報告。
ロキソニンを飲んで就寝。


day5 術後3日目 <ベッド上で首と肩を痛める>

2020.4.19(日)
術後初めて、よく眠れた感覚あり。でも、途中途中で薄目をあけて自分で体の向きを少し変える、という感じなので、体が痛い。
無意識に寝返りを打てるというのはとても健康的なことなのだと気づく。

あまりスッキリした気分ではなかったが、顔を洗って、眉毛も少し描いてみた。それだけでも少し人間に近づいた気分。

コンビニへ行ってみた。
10:00頃、龍角散のど飴を買いたくて、コンビニへ。
昨日から食事も出ているため、飲食物に特に制限はないとのこと。
病院の寝巻きの上にガウンを羽織って1階の一般外来フロアへ。日曜日で外来がお休みだったのでほとんど人がいない。コロナ対策のためにカウンターにビニールシートを取り付ける工事が行われていた。

病室へ戻り、テレビでやっていたワイドナショーを見てみたが、笑ってしまって傷に響くので(連続古市語録やばかった)、泣く泣く視聴中止。涙。
無料配信をしていたミスチルのライブ映像を眺めて心穏やかに過ごす。

首と肩が痛くなり、ホットパックで温める。
なんとなくすぐれないままベッド上で過ごす時間が多かったのだが、ベッドを起こして背もたれにして座っていたら、首と肩が痛くなってしまい、体を動かそうと思って歩く。

看護師さんに、温湿布みたいのありませんか、と相談したところ、ホットパック(氷枕の逆みたいなやつでジェル状のものを温めたもの)を用意してくれ、それで温めたり、おしぼりタオルで温めたり。血行を良くするのが良いみたい。

晩ごはんの天ぷら完食!
この日から、朝から普通のご飯になりました(^^)
そして晩ごはんの天ぷら、好きな具材ばかりだったので完食しちゃいました!おなかがずっと膨れているけど…、そのうちへこむらしい。

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就寝中、体勢を変えられるように。
まだ寝返りが打てるわけではないが、今までよりスムーズに体勢を変えられるようになってきた。薄目をあけて、自分でヨイショ、と、左・仰向け・右、と体勢を変えるのを5~6回繰り返しつつ、寝る。
痛みで眠れない、という状態は無くなった!


day6 術後4日目 <回復を実感した日>

2020.4.20(月)
朝、ベッドの電動起こしを使わずに、自力で起き上がることができた!
ベッドに上半身が接触している状態が続くと接触部分が痛くなるので、基本的にはベッドの右側に足を下ろし、腰掛ける姿勢でいることに。

立ち上がるときの痛みもほとんど無し!
体の痛みがなくなってくると気力が湧いてくる、人間とはそういうもの。
ということで、午前中は旧友にお手紙を書いたり、午後はデイルーム(携帯やパソコンを使ってOKの共用スペース)に移動して2時間ほどパソコンでこのnoteを編集したり。くしゃみも傷に響きそうで恐ろしかったが、2回くらい耐えることができた。回復を実感できた日。

お笑いを見る余裕も出てきた!
もともと大好きなお笑い番組も、笑ってしまってお腹の傷に響いてしまうため自粛モードでしたが、かまいたちのyoutubeやドキュメンタル(amazon primeの松ちゃん番組 / かまいたち山内さん出演シリーズ)をみてひとり声を殺して笑ったり、かまタク(ラジオ)を聴く余裕もでてきました。

ちなみにこの日の午前中、同じ日に手術したお隣のおばさま(おそらく腹腔鏡手術)は、もうスタスタ歩いて退院していかれました。腹腔鏡は本当に回復が早い!


day7 術後5日目 <スタスタ歩けるようになってきた>

2020.4.21(火)
朝と夕方、お医者さんの回診あり。
看護師さん同様、お医者さんも4月から研修中の先生が多いようで、毎回4,5人の先生が連れ立ってお見えになるので、どの先生を見れば良いのか分からない状態。私は回復が順調だったので大して心配もされず、「どうですか~?」「大丈夫です~」の簡単なやりとりで終了。

日中はだいたいパソコン触ってるか、かまいたち動画を見て笑ってお腹痛くなる、というのを繰り返す。かなりスタスタ歩けるようになったが、病棟廊下を3往復ほどすると少し傷が痛むので休憩したり。初日と手術日に担当してくれた看護師さんと廊下ですれ違って、「スタスタ歩けてますね~♩」と驚かれたり。そんな一日。

ただ、まだ朝・昼・晩と1日3回ロキソニンを服用、
お通じが3日間くらい出ていない状態でした。


day8 術後6日目 <退院に向けての準備と診察>

2020.4.22(水)
夜中に一度トイレに起きるも、よく眠れた感覚。
朝方、ようやくお通じあり!その後も腸はよく動き、1日で4回もお通じ。膀胱も腸も、きちんと機能してくれてひと安心。

この日は翌日に退院を控えているため、看護師さんから退院に関する説明がありました。(退院後の注意点など)

そして、左下腹部あたりに、ピキー!という痛みがあり、少々の出血あり。術後初めて感じた痛みだったのと、出血したことで少し動揺したが、退院後1週間くらいの間は出血することもあるということなので様子見。

ひとりでプチ退院祝い。

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おそらく問題なく翌日退院できそうなので、午後、1階外来フロアのタリーズへ行き、アイスティーとクッキーを買って病室へ戻り、ひとりささやかに退院前祝い。

通常の入院だったら面会で家族に好きなものを買ってきてもらったり、話し相手になってもらったりするのでしょうが、今回はそれらが一切禁止。ちょっと寂しいかなとも思いましたが、テレビ電話で十分だったし、自分の体調を優先して行動できるし、スマホもPCもあるのでひとり時間も満喫できるし、特に不便のない入院生活でした。

夕方、退院診察。
私の手術を執刀してくれた主治医の先生は、産科の方も見ているらしく非常に忙しそうで、午前と言われていた退院診察が待てど暮らせど行われず、ようやく夕方になってから診察となりました。回復状況は順調とのこと!次回の外来の診察予約を取ってもらいつつ、以下を質問。

・筋腫の写真を見たい → パソコン上で見せてもらいました
・腹帯はいつまでしておけば良いですか → ご自由に。つけても外してもOK
・自転車、仕事はいつからOKですか → 1ヶ月までは診断書出せますよ

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手術内容まとめ
▹手術日:2020年4月16日(木)12:30~16:30
▹手術名:単純子宮全摘出+両側卵管切除術(腹式単純子宮全摘出術パス)
▹取り出した子宮筋腫の大きさ:画像上では18cmくらい
▹取り出した子宮筋腫の重さ:1,213g(1.2kg)
▹手術時の出血量:162g
▹子宮筋腫の画像:
 →[!閲覧注意!]見たい方はこちらから(別ウィンドウで開きます)

重さを聞いてびっくり!
検査段階では、先生に「800gくらいですかね、1㎏はないと思います」って言われていたので、1.2kg!そんなに大きい(重たい)ものがおなかに入っていたのか…、とちょっと衝撃でした。

夕飯前の回診でお腹診てもらう。
お腹が膨らんでいるのが気になったので、回診時に聞いてみるとすぐお腹を見てくれて、触診の結果「大丈夫」とのことで安心。単なる脂肪か…涙。

そして、翌日に退院が控えているので、荷物をあらかたまとめました。術後間もないときは、自分で動いて片付けられるんだろうか…と思ったものですが、問題なく。ロキソニンを毎食後服用していましたが、ロキソニンによって痛みが治まっているのか、そもそも痛みが引いてきているのか自分では判断がつかないくらい、痛みを感じることはほぼ無くなりました。


day9 退院する <午前10:00に無事退院!>

2020.4.23(木)
この日も夜中一度トイレに起きるも、よく眠れた。
朝から先生の回診があり、退院の説明やお薬の説明が慌ただしく行われる。

新たな問題で、傷まわりに痒みが出てきたので先生に相談し、塗り薬を出してもらう。傷口が痒いのか、1週間つけっぱなしの腹帯が蒸れて痒いのか、よく分からず。

そして病室を片付けて忘れ物チェックをしてもらって、お会計の伝票が来て、遂に退院!

初日と手術日に担当してくれた看護師さんと新人ナースちゃんがこの日も、最後を見送ってくれました。なんだか寄り添ってくれる感じがとても安心感があって、何かにつけていろいろと頼ってしまいました。

コロナ禍で思うこと。
この大学病院の看護師さんたちは、日ごとに、かつ昼と夜とでも担当が変わるのですが、みなさん本当に良い方ばかり。コロナの院内感染が次々とニュースになっているのに、コロナなんてどこ吹く風というかんじで(もちろんマスクしたり面会制限したり必要な対応はしている)、目の前の患者さんと真摯に向き合う姿に心打たれました。こういう方たちのおかげで、コロナとは別の病気の人たちも、治療に専念できる環境があるのだと思います。また、私たちのような入院患者にとっては、タオルや寝巻を毎日清潔な状態で提供してくれる業者さんや、食事を提供してくださる栄養科のみなさん、お掃除をしてくださる方々、点滴や薬など医薬品のメーカーのみなさん、など、どれかひとつでも欠けたら困るものがたくさんあって、医療従事者とひとくちにいっても、多岐に渡る関わり方があるんだなぁということを実感させられました。すべての方々に感謝です。

会計を済ませて、自宅へ帰る。
入院棟フロアまでだんなさんに来てもらい、外来フロアのお会計へ。
このタイミングで、保険会社に提出する診断書(書類作成費7,700円!)の作成を依頼。次回の外来時に、取りに来ます。

1週間ぶりに病院の外へ出て、見慣れた道で帰宅。一応車の運転も退院直後は控えるように言われていたので私は後部座席でお気楽に。

そして我が家へ到着し、1週間の入院生活、無事に終了しました。

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術後経過(退院1週間後)

私のまわりの経験者は腹腔鏡手術の人は多かったのですが、開腹手術の人がおらず、自分がどのくらいで回復できるのか、入院前には全く分かりませんでした。完全に違和感が無くなるのは半年くらいかな、という先生もいれば、傷跡は季節によって数年後でも痛むこともある、という看護師さんもいて、どのくらいで仕事に戻れるかもわからなかったので、退院後は様子をみながら在宅勤務で徐々に復帰して、完全に仕事に戻れるのはゴールデンウイーク明けくらいかな、という想定をしていたのですが。

結果。退院翌日(金曜日)にはもうテレワークでフルタイム復帰、翌週も月曜日からフル稼働で仕事に戻ることができました。

コロナのため、部署全員テレワークの状態。通勤もなく、お腹も締め付けない格好でいられたので、私にとってはとても復帰しやすい環境で助かりました。

そして退院後1週間がたった現在、一度も痛み止めを服用していません。
しばらくは傷口に何かが触れるだけで多少の痛みや違和感があるのかなと思っていましたが、痛みも出ないし、退院3日後くらいには、就寝中、自然に寝返りが打てるようになりました。正直、思っていたより全然らくちんで、医療の技術と、人間の体の回復力に驚かされています。

大学病院感想まとめ。(私が入院した病院の話)
・先生がいっぱいいる。いつどの先生が診てくれるのかよく分からない。
・4と9がつく部屋がない。(いまだにそうなんだ!新しい病院でもそうゆうものなのかな?)
・4月は新人医師と新人ナースさんが多い。(みなさんがんばって~)
・個室でのびのび過ごす希望は叶わなかったが、4人病室で良かったことは、みんな同じような手術を受ける人なので、看護師さんとの会話で次に自分に起こることが予想できたり、自分が良い状態か否かの判断材料になる

来週は、外来診察。その受診が終わったら、ひとまずこの治療はいったん完結となる予定なので、またupdateしたいと思います。

2020年5月3日 (ひとまず)完
#ステイホーム週間
#ゴールデンウィーク




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