見出し画像

COVID19感染記

最初は、寝ている間、乾燥にやられたかな?と思った。
ガサガサした喉の違和感は、寝起きには決して珍しいものじゃない。
私は、いつも通りの1日を送り始めた。

何だかおかしい、と思い始めたのは、その日の夜だった。
喉の違和感は弱まるどころか、たまにピリリとした痛みを伴うようになった。これが、私のコロナウイルスとのお付き合いの始まりだった。


4月11日月曜日 感染

ある友人を家に招いて、一緒に夕食を食べた時に感染した。
二人ともワクチンも打っているし、何度も食事している仲だから、大丈夫だと思い込んでいた。
相手も私もマスクを取って、一緒に料理してそれを食べた。

12日火曜日 友人の発熱

友人から「軽く熱が出たから、そちらも気を付けて」と連絡が入る。


13日水曜日 発症

前述の、喉の違和感をおぼえる。
いつもの風邪とは明らかに腫れ方が違うので、これは本格的に警戒が必要かもしれないと思い始める。
ポカリなど、しっかりめに買い出しに出かけたりした。
ちなみに、ウイルスの排出が最も多いのは発症の直前と直後らしい。世間の事を考えるのであればこの時点で外出は控えるべきだったんだろうけど、なかなかそうも行かない。
実際私はこの時の買い出しで、かなり助かった。
夕飯の時には多めに米を炊いて、ラップで握ったものを冷蔵庫に放り込んでおいた。
枕元に体温計を配備する時、何の気なしに熱を測ったらもう37度あった。

友人からは、陽性だったと連絡が入った。

14日木曜日 一番つらい夜

コロナの検査のため、朝から病院へ。子供には症状はないけれど、この日から学校を休ませた。

熱は確か37度前後。
体調も少し悪い。
すでに喉が痛いので、口の中がカラカラで唾液の採取が難しい。
検査結果は明日分かるという。
抗生剤、咳止め、解熱剤を処方される。
パン屋へ寄って、大量のパンを買って帰宅する。
ちょっと怠いけど、午前中はまだ体力に余裕があった。
夜になると徐々に余裕がなくなり、食事は通らなかった。代わりにポカリで糖分を補給していたら、すぐになくなってしまった。
ウーバーイーツでマックスバリュのアクエリアスを大量に頼み、枕元に置いて夜を迎えた。
娘は嬉しそうな顔で「押入れで寝ていい!?」と聞いてきた。私は「イイヨ…」と答えるしかない。もう、布団を敷いてやる体力もないのである。

この日の夜が、一番きつかった。
喉だか気道だかわからないけど、呼吸に関するすべてがパンパンに腫れているようで、とにかく息が苦しい。思うように酸素が入ってこない。
頭痛も酷く、胸のあたりがむかむかする。低血糖かと思いアクエリアスを飲んでみるも、むかむかが増す。
仕方ないので、トイレに駆け込んで全部吐いた。
結局、ほとんど寝られなかった。

15日金曜日 カロナール最強

朝起きたら、気道の腫れのようなものは引いていた。

9時頃に病院から電話があり、コロナ陽性を告げられた。
うん。そんな気はしてた。
夕べの頭痛があまりにひどかったので、頭痛にも効く解熱鎮痛剤(カロナール)の処方を増やしてもらうことにした。
家まで届けてもらえるか聞いたところ、家まで運んでくれる薬局をこちらで探す必要があるとの事。
正直、息が切れてしゃべるのもしんどいのに、検索ー電話ー事情説明の流れはかなり負担が大きかった。
小学校にも陽性の連絡をしたところ
「あらまぁ・・・ それはお母さんも大変ですねぇ・・・ ううん・・・」と、打合せなんだか長話なんだかわからないモードで対応をされて息が死にそうになる。
頼むので皆さん、死にかけの病人には結論から話してください。長電話モードやめてください。

この間娘がどのように過ごしていたか、まったく記憶にないけれど、
昨日握った白米を食べたりして、それなりに自由で楽しく過ごしていた様子。

夕方、握った白飯を軽く出汁で炊いて、雑炊にして食べた。
丸一日ぶりの食事だった。

夜は、薬のお陰で昨日よりは楽だった。頭は痛いけど、ちょいちょい眠れる。

16日土曜日 マイナートラブル

耳が痛くなったり、唇が裂けたりして、本来の患部(喉とか)以外の場所にちょいちょいトラブルが出始める。
熱は8度~6度後半を行ったり来たり。
食事は吉野家をウーバーで頼み、並盛を一日かけて食べる。
冷蔵庫の食材がぼちぼち痛み始めるが、鼻が詰まっていて嗅ぎ分けられない。

夜は一度目を覚ますが、おおよそよく眠れる。

17日日曜日 嗅覚が死亡

生きることに必死で曜日感覚がない。
ある程度起きる元気があったので、冷蔵庫にあった親子丼を温めて娘と食べる。
親子丼は娘の大好物なので「いい匂い~♡」とはしゃいでいる。
自分もくつくつに煮えた具を嗅いでみてゾッとした。全く匂いがしなかった。
試しに醤油を香ってみたけど、まったくの無臭だった。
今ならドリアンが食べられるかもしれない。

18日月曜日 生理

小学校と電話し、娘がいつから登校できるか相談する。
どうやら娘は木曜日から登校できそうだ。

熱も、完全にいつもの平熱に戻った。
療養が「体調との戦い」から「自宅カンヅメへの戦い」に変わりつつあることを自覚し、マックスバリュのウーバーでカップ麺を大量に頼む。

そろそろ元気になってきたな、と思った矢先、急に生理が来る。
普段は独特のお腹の痛みで1~2日前には「そろそろ来そう…」と気づくのだけど、今回は解熱鎮痛剤をずっと服用しているので全く気付かなかった。

19日火曜日 生理2日目

コロナ的には体調がいいのに、生理にやられてお腹が重だるい。
もはやふて寝に近い。
ネットフリックスでヴァイオレット・エヴァーガーデンを一気見する。
起きようと思えばできなくもないけれど、居間が娘の巣と化しており、現実から目をそらす。

生理のせいで夜9時頃に寝てしまう。療養には睡眠が一番。

20日水曜日 リハビリ

だいぶ起きられるようになったので、居間を少し片づけてPCを立ち上げ、Noteに記録を決意する。
娘の外出自粛は今日で終わるので、明日からはおつかいを頼めるようになる。
もうひと頑張りだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?