見出し画像

火宅の兎 7

カウンターしかないこの店は隣り合う客に会話をさせるに充分な狭さを持っている。聞けば奈緒美は小生のブログを見て、この店に来たと言う。韓国風チゲを大将に辛くしてもらい、汗ひとつかかずに食する姿は奇異にさえ思えた。そう奈緒美は帰化していない在日韓国人と云うオチである。女子2人を連れ立って隣の、今で言うところの日本酒バル、かづきに河岸を変える事とした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?