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七割完成 独学小論文対策(無料版)

ご無沙汰しております。
推薦入試の時期が近づいてきていることもあり、小論文対策に取り組んでいる方もいらっしゃると思います。
今回は、様々な理由により予備校等で小論文対策講座を受けられない方のために、独学でできる対策を下記に記しました。参考になさって下さい。

【目次】
0,はじめに
1,書き方
2,インプット
3,アウトプット
4,おわりに

0、はじめに
(1)小論文対策での潜在的不安
小論文対策を行う上では、大まかに分けて以下の3つの不安がある。
・字数的不安(字数条件を充たすか?)
・時間的不安(時間内に書き上げられるか?)
・内容的不安(題意に沿っているか?等)
これら3つの不安に対しては、「1,書き方」を学ぶだけで対象可能だ。理由は「1,書き方」に記す。また、小論文対策を行う以上、書いたもののチェックが必要だが、
・専門家の不在という不安
もあると思う。残念ながら、学校教師を含めた大人というのは、個々の指摘は出来るが広がりのある方法を教える訓練を受けていない。だが、書き方をマスターした後なら、ある事を意識するだけで更に有用なやり取りになる。こちらは、「3,アウトプット」にて述べる。


1、書き方
(1)書籍の購入
独学なので、まずは書籍で書き方を学ぼう。その時は必ず数冊購入する。その後、それらの本から共通して述べられていることを整理してみよう。幾つかのカテゴリー(意見、理由など)が見えてくるはずだ
。そして、その項目を正しい順番(読み手に伝わる順番)で述べることが「論理」であり、これをマスターすることによって、触れなければならない項目=字数不足解消、書く順番が明確=論理性=時間的・内容的不安解消へと繋がるのだ。
(2)課題の頻出条件をチェック
学校の中には「視点」や「具体的」という条件を小論文に課すところもある。その場合は「大中小」と3つのカテゴリーを用意しておくと良い。
特に、小論文の頻出テ-マである「課題解決」を問う問題の場合は3つのカテゴリーそれぞれのメリットを挙げられるようにすると良い。この際、その3つを一文で書かないようにすべきだ。読み辛さに繋がって、心証が良くなくなる。

2、インプット
(1)書籍の購入
こちらもキーワード集やネタ本が販売されているので購入。
その際、記載内容を暗記しようとするのではなく、必ず自分の言葉に落とし込むこと。その後の論理展開がし易くなる。
勿論、定義として確立しているような言葉は暗記すべきであり、テ-マ問題(~について述べよ)であるなら、一般的辞書的定義と自分の定義(意見)を併記して展開しよう。
(2)その他の情報源
志望校にもよるが、個人的には日経新聞もインプットとして推奨。理系文系問わず網羅的に書いてあることや、学んだ知識や学ぶであろう知識が社会においてどのように運用されているかを窺い知ることができる。
さらに突っ込んだ内容に触れたい場合は官公庁やシンクタンクが公開している無料のレポートに目を通しておくと良いだろう。


3、アウトプット
(1)質問方法
殆どの学生は高校の先生に見てもらうのだろうが、小論文の専門家ではないので、質問の仕方に注意が必要だ。
通常「チェックして下さい」で終わってしまうが、「意見と具体例は適切ですか?」や「具体例は分かり易いですか?」など、自分が不安に思っていることをしっかり言語化して伝えよう。
意見を述べる、というのは意外と抽象的なものなので説得力があるように換言していこう。上述のように、抽象的手段→具体例(カテゴリー大中小とそれぞれのメリット)を意識することが重要だ。
(2)アウトプットのインプット
合格となった小論文は抽象的な流れとして、もう一度整理しよう。所謂「小論文の型」を身につけても、時間内に書き上げられなかった理由として、「言い回しを考える」というのがある。返却された小論文を抽象化することにより、応用できる文章をストックしておこう。

4,おわりに
今回は表題からもわかるとおり「七割」「独学」の観点から小論文対策をまとめました。添削等のアウトプットは対応しかねますが、インプット系(参考資料を教えてなど)は対応しますので、ツイッター(@analyst_suzuki)まで質問下さい。

末筆になりますが受験生(並びに受験生を持つ保護者)の合格、心より祈念いたします。

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