【シャニアニ】コンテンツを5.5年追ってきた人が見た感想【ネタバレ注意】

ネタバレというほどではないと思いますが若干ミリアニの話もあります。

本日シャニアニを映画館で見てきました。
良かったところと悪かったところを書いていこうと思います。
めっちゃ長いです。

良かったところ

キャラクターの動きに現実の人間っぽさを感じた

他作品と比べての話になってしまいますが、同じ3DアニメのミリアニやバンドリMYGOに比べて動きに派手さやデフォルメ感が無く、人間が動いているなあという感覚がありました。
現実感を強みの一つにしているシャニマスにおいてこういった表現は作品の色として上手く出ていると思いました。

モデルがかなりなめらかに動いていたように感じた

PVの段階でカクカクだとか色々言われていましたが、スクリーンで見た時そこは微塵も気になりませんでした。
特にライブシーンは凄くよく出来ていて、髪の毛の濡れ感だとか一人一人のダンスの動きの違いが細かく表現されていて素晴らしかったです。
個人的には果穂のダンスがめちゃめちゃデカくて最高でした。
ポリゴンピクチュアズの作品はシドニアとゴジラしか見たことが無いですが、2作品と比べて全然作風の違うこの作品をファンから見ても違和感なく仕上げてきた部分は凄いと感じました。

目の動きや動作での感情表現が多かった

これはあくまでファンとして良かった所にはなるのですが、こういった説明されない感情の動きみたいなものがシャニマスの良さでもあるし、今回一番懸念していた部分であったのでちゃんと表現されていて良かったです。
こういった解釈を視聴者に任せる表現は現代のコンテンツ消費社会においてあまり是とされない表現ですが、あえてこの表現を貫くことで新規向けに作るのではなく、シャニマスのアニメを作ろうという信念を感じました。
1話の真乃の目の動き、2話の摩美々の目の動き、3話の甜花が甘奈にそっと寄り添う所が個人的には凄く刺さりました。

背景やオブジェクトにファンが喜ぶ描写が多く描かれていた

作中に出てくる資料にゲーム内のコミュの一枚絵が使われていたり、千雪さんの荷解きしている荷物の中に「Apricot」と書かれた雑誌が入っていたり、ゲームを遊んでいる人が見ると嬉しい描写が多くて作りこみの細かさを感じました。
個人的に良かったのは上述の部分もですが、千雪さんの部屋の棚に本が平積みされていたところです。
結構整理してそうなイメージですが、引っ越ししてすぐの段階でもう平積みしてる所が最初から綺麗に整理する気が無い千雪さんの意外と雑な所が見えて面白かったです。

4話が面白い

脚本が加藤陽一さんの時点で、作風に合うのは放クラだろうなと思っていたのですが全くもって予想通りで放クラ回となる4話はキャラクター各々の良さがちゃんと引き立っていて、それでいて話も面白くて見やすかったです。
他の方も言っていましたが、シャニアニは愚直に初期シャニマスをアニメに落とし込もうとしていると感じられるため、放クラ以外がいささか地味に感じました。(ゲーム開始初期は放クラ以外のコミュ評判があまり良くなかった)

シャニPの服や髪型が変わる

ネクタイ取って髪を下したシャニPも出てきます。
シャニPのオタクでもあるので差分があるの最高でした。
アルストと引っ越し蕎麦食べてる所は最早家族でした。

悪かったところ

お当番回が来るまで全然名前が表示されない

SideMのアニメみたいな感じで各話ユニット毎にフォーカスしていく形式だったのですが、それまで全然名前が出ないので新規に優しくない作りだなと思いました。
例えば、1話からアンティーカは出てるのに名前が表示されるのはイルミネだけ。アンティーカは2話になるまで名前が出ない。
ミリアニは毎話登場するたびに名前が表示されるのでシャニアニもそうすればよかったのに…

お当番回じゃないのにちょくちょく間に別のユニットのお話が挟まる

アンティーカの話を展開しているのに一方その頃みたいな感じでイルミネやアルストの話が挟まるのでめちゃめちゃテンポが悪く感じる。
ゲームでもプロデュース中にサポートコミュが発生するけど多分あれ喜んでる人居ないからそれをリスペクトしてやったのならやめて欲しい。

設定の浅いモブが出て来る

3話において姉弟喧嘩をしているモブが出てくるのですが、弟くんがずっと不機嫌な様子で何故不機嫌なのかが全く分からない。
話にあんまり関係ないモブならまぁいいのですが、この子がめちゃめちゃ話に関わってくるし、甘奈の悩みを解決するきっかけになったりします。
こういう設定の浅いモブはシャニマスでもあんまり出てこないのでここだけ作りこみの甘さを凄く感じてしまって残念でした。
正直、話の山を作る為に無理矢理このモブを登場させた感が強かったのでもう少し必然性が欲しかったです。

入場者特典がもらえなかった

これは映画館が悪いので微塵も関係が無い
貰えないならどっかに書いといてくれ…
会場に特典終了とかのお知らせもなかったし2度とあの映画館にはいかないと誓いました

まとめ

公開前から初見と既プレイヤーのどちらかを取る作品になるだろうなと思っていたのですが、どちらかというと既プレイヤー向けの作品かなという総評でした。なので自分は見に行った価値があったと感じました。
それとは別に「説明しない良さ」と「説明不足」は全く別物であって、説明不足による初見お断り作品になるのはどうかと思うで、名前の把握をしやすいように各話最初の登場時には名前を必ず表示するとかもうちょっとやりようはなかったかなと思いました。
まだ3分の1しか見ていない為全体としての評価は分かりませんが、2幕以降はもうちょっとシャニマスとしての色を出してくれると放クラ以外も楽しくみられるかなと思うので期待したいです。