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「恋愛マスターでイケボな彼の初恋を奪ってしまいました」第5話

○学校・教室(朝) 知奈(昨日のあれって、どういう意味だったんだろう……) 自分の席でぼんやりと考え事をする知奈。 ちらりと見れば頼斗の席はまだ空席。 知奈(頼斗君、まだ来てないし) 先生が入ってくる。 女子「先生ー、篠宮君はお休みですかあ?」 先生「そうだ。風邪だって連絡があった」 知奈(えっ) 先生「じゃあ授業はじめるぞー」 知奈(頼斗くん大丈夫かな? 昨日は元気そうだったけど……) 知奈(一応メッセージしてみようかな) こっそりスマホを取り出し「大丈夫?」

    • 「恋愛マスターでイケボな彼の初恋を奪ってしまいました」第4話

      ○学校・廊下(午後) 知奈(次は移動教室だから急がないと) 廊下を足早に歩いているとスマホからマスコットが落ちる。知奈は気づかず行こうとする。 宗介「待って!」 知奈「え?」 呼び止められて振り返ると、そこには黒髪の爽やかな長身イケメンが立っている。 宗介「これ、落ちたよ」 知奈「あ、ありが……」 知奈は受けとろうと手を伸ばす。しかしその人の顔を見てさーっと青ざめる。 宗介「どういたしまして、ちなちゃん」 にっこり笑う宗介。 知奈(宗介くん……どうして!?)

      • 「恋愛マスターでイケボな彼の初恋を奪ってしまいました」第3話

        ○駅前・改札口(午前) 休日、商業ビルの建ち並ぶ駅前に私服でいる知奈。 動きやすいショートパンツにTシャツというラフな格好。 知奈(頼斗君、どこに行くつもりなんだろう) スマホを開き、頼斗からのメッセージを見る。 昨日届いたもので「明日10時、駅前集合」とだけ書いてある。 知奈(これだけじゃなにもわからないよ……) 頼斗「知奈」 知奈「あ、頼斗く、ん……」 顔を上げると頼斗が来ている。大人っぽい私服でいつもよりさらに目立っており、みんながちらちら見ている。 知奈

        • 「恋愛マスターでイケボな彼の初恋を奪ってしまいました」第2話

          ○学校・空き教室(放課後) 頼斗が女子たちの前で恋人宣言した日の放課後。 いつもどおりクールな表情の頼斗と少し怒ったような知奈が向かい合っている。 知奈「なんであんなことしたの!?」 頼斗「あんなことってなに」 知奈「それは……」 頼斗「ほっぺにチューのこと?」 知奈「わかってるじゃん! あのあと大変だったんだからね!」 教室で友人たちから質問攻めにされ、頼斗の取り巻き女子には睨まれたことを思い出す知奈。 知奈「篠宮君、有名人なんだから――」 頼斗「頼斗」 知奈「え?

        「恋愛マスターでイケボな彼の初恋を奪ってしまいました」第5話

        • 「恋愛マスターでイケボな彼の初恋を奪ってしまいました」第4話

        • 「恋愛マスターでイケボな彼の初恋を奪ってしまいました」第3話

        • 「恋愛マスターでイケボな彼の初恋を奪ってしまいました」第2話

          「恋愛マスターでイケボな彼の初恋を奪ってしまいました」第1話

          ★あらすじ 高校二年生になったばかりの知奈は部活動に一生懸命な明るい女の子。 顔出しをせず恋愛相談に乗る配信者「リト」を激推ししている。 ある日、学校一のモテ男子・頼斗がリト本人だと知ってしまい、恋人になれと強要される事態に――!? 「俺と恋人ごっこして、恋がどれほどいいものか教えてよ」 「安心して。私がちゃんと、篠宮君に恋を教えてあげるから!」 学校ではモテモテのクール男子。 配信では優しい恋愛マスター。 けれど実際は初恋も知らない頼斗に、知奈は恋愛の素晴らしさを教えてあ

          「恋愛マスターでイケボな彼の初恋を奪ってしまいました」第1話