散る花弁
愛に溢れ潤っていた美しい華
愛の水と
愛の土があれば
ずっと咲き続けていられる
そのはずだった
愛が無くなるなんて想像出来なかった
与えてくれるはずだった
愛の水
いつからか注がれなくなっていた
土は徐々に乾き
美しい華も
一枚…
また一枚と華を散らせていく
愛が無くなれば
美しさを保つ事なんて出来ない
愛があるから
満たされ潤い
美しく咲いていられる
枯れていく華…
枯れていく私の心…
水を与えてくれる人はいない
残された僅かな花弁
例え今水を与えられても
もう…
間に合わない
枯れた土に水は吸い込まれ
花までには辿り着かない
既に枯れ始めた花
散り始めた花
枯れる前に
散る前に
愛の水を与えて欲しかった
まだ土が乾いてしまう前に
残された花弁はもう僅か…
ただ醜い姿を晒し
ただ乾いた土に落ちて
そして…
風に吹かれ
知らない土地で消えていく
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