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間もなく学芸大泉一次抽選。そもそも抽選って?

国立小学校と抽選

都内はじめ多くの国立小学校では選抜に抽選という仕組みを取り入れています。「ガラガラ」と呼ぶ人もいます。先日も幼児教室の入会を検討している方と話したときのこと。
母「国立小を第1志望にしたいんですけど。でも、ほらあれがあるでしょ。(2秒間をおいて)ガラガラが。」
別に「抽選」という言葉は恥ずかしいものではないので普通に言ってくださっていいのですが(笑)。

一次抽選は人気の証?

選抜の最初に抽選をやる学校は都内だと筑波大、お茶の水の附属、そして学芸大附属のうち竹早小と大泉小です。いずれも1,500人以上の応募者が集まります。筑波大附属だと応募者が4千人を超えることも!そんな学校が最初に抽選をやるわけです。応募者全員の試験をやるだけの場所も人も用意できないからですね。それはそうですね。国立小学校はどこも全校児童合わせて1,000人いないわけですから、学校に入り切りません。

抽選方法はアナログ

国立小学校も最近では要項のダウンロード販売とかWeb出願とかデジタル寄りになっています。コロナ禍の影響がこんなところにも!ところが抽選の方法はとことんアナログなやり方を通しています。商店街の福引でよく見る抽選機。ガラガラの語源ですね。これを使うところもあるし、学芸大大泉などは先生が箱に手を突っ込んで当たりの番号カードを引き当てるというやり方です。抽選通過できた方には先生の右手が光り輝いて見えることでしょう。ちなみに抽選はどこも先生が当たりの番号を引き当てるというやり方です。23が当たり番号で出たら受験番号下2桁が23の受験生が通過!という具合です。

大泉小学区拡大の影響は

間もなく抽選が行われる学芸大学大泉小学校は今年から通学範囲が思いっきり広がりました。昨年まではドアトゥードアで40分以内という、厳しい時間制限があったのですが、今年から他国立小学校と同様、学区を住所表示の形にしたのです。当然応募者も増えますよね。応募が増えれば最初の抽選通過は下がる道理。昨年の一次抽選は90%を通過させる、「やる意味ある?」と言いたくなってしまう高い通過率でした。今年はどうなるのか?大泉。

大泉は最終抽選がない!

国立小学校は最後にまた抽選をやります。試験合格の後に抽選通過しないと通えないわけです。こちらの抽選は何のためなのか?試験の公正さを強調しているのか、基準を超えたらひとまず合格にしておいてあとは抽選で調整するということなのか?真意はわかりませんが、この学芸大大泉小だけは最終抽選がないのです。合格!補欠!以上で決定!という発表の仕方、非常に潔し。正確には以前は他校同様最終抽選あったのですが、コロナ禍でやめたんですね。密を避けるために。そして今も継続しています。あっぱれ、ですね。その代わり2次試験の倍率は高いものになります。そう考えると、最後の抽選は競争激化を防ぐ意味合いが強いのかもしれません。「どうせ抽選があるからな」というのが、がむしゃらに受験に向かうというところにいい感じでブレーキをかけているのかも。

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