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20240404 日記350


非角川 反武蔵野 文学以外すべての賞

久しぶりに短編小説を書きました。

去年までの俺は、集英社ライトノベル新人賞ジャンル部門最終選考落ちである前に、第2回角川武蔵野文学賞一次選考落選、第3回角川武蔵野文学賞失格(地下文学賞行き)だったので、新人賞の結果に関わらず、その経験値は第4回角川武蔵野文学賞にぶつけるつもりでいた。

しかし、第4回角川武蔵野文学賞は開催されず、代わりにフォロワーによる非角川 反武蔵野 文学以外すべての賞が開催される運びとなりました……。

テーマを同じくした皆さんの短編小説と並び立ち、競い合うことができるというのが、武蔵野文学賞の好きなところだったので、そのお祭りを引き継いでくれて嬉しかったです。

久しぶりに創作に向きあい、思考する時間を過ごせて、個人的にも刺激になりました。

長編を書いた直後ということもあって、短編の執筆は以前より多少は楽になると思っていましたが、普通にヒイヒイ言ってました……。

長距離走と短距離走と同じで、長編と短編では、そもそも要求される脚の使いどころが違うということがいまさら分かった気がする。

その上で、体力と集中力の無ささえ無視すれば(それが一番必要だよ)、意外と俺の伝えたいことを表現するためには、長編の方が向いているのかもしれない……とも思った。

武蔵野に行こうシリーズ(俺だけがそう呼んでいる)とても楽しく書けるという点において俺は気に入っている。

この作品に関しては読み返すことにも抵抗がなく、前作を読み返したら「意外とやるやんけ」という気持ちと「今ならここはこうしないな……」という両方があったので、同じ世界観の続きを書く練習という意味や、4000字というレギュレーションの中、前作の存在という反則スレスレの方法で世界観や人物描写を拡張するために続編を書くことにしました。

ありがたくも前作を読んで下さった方も、普通に内容を忘れているであろう時間が経っているので、前作を読んでなくても問題ない内容になるようには意識しました。

もし、第4回角川武蔵野文学賞に挑むとしたら、流石に続編で勝負することは無かった(※あの施設や西船橋をいじることもしていない)と思うので、そういう意味では、やりたいことをやった結果、非角川 反武蔵野 文学以外すべての賞だからこその作品になった気もする。

ただ、楽しく手癖で書きすぎたせいで、終盤に差し掛かったあたりでこのままだと前作の焼き直しになってしまうことに気づき、ちゃんと彼女たちがどういう人間で、何を考えていて、どうしたいのかに想いを馳せた上で、終盤を全リテイクすることになった。

もしかしたら、皆さんは当たり前にやっていることかもしれないのだけど、が生み出した、俺ではないキャラクターたちが何を考えて生きているか想像することが、長編執筆で一番苦しんで上手く出来なかったことで、同時に一番経験値として得たものでもあるように感じる。

今回の執筆と、展開のやり直しを通じて、それを自覚できたのは個人的に良かったことだと思っています。

ただ、反省点もそこにあって、その彼女たちの想いの結実をどう見届けるのかという結びの部分が、長編でも短編でも等しくウィークポイントになってるのを自覚させられた。

これはうどんの方が上手く出来ていたなと感じており、人生に想いを馳せた結果、4000字の規定にやりたいことがおさまらなくなってしまったようにも感じている。

本当は鹿児島でむさしの森珈琲を見つけてメッセージを送り、小惑星ムサシノの画像が返ってくるというエピローグや、約束のモチーフとして〆切守を交換しあうシーンなどを書きたかった。コンテスト終わったから追加しようかな。

描き終えた後の言い訳が長すぎる!!!!!それがお前の一番良くないところじゃ!!!!!!ええんや!自作のいろいろをうにゃうにゃ言うのは!!!!!出た作品が全てや!!!!!

気に入ってるのは本当なので、もし良かったら読んでください。

BLUE REFLECTION RAY/澪

4ヶ月前にアニメのコーナーでオススメして頂いていたBLUE REFLECTION RAY/澪をようやく観終えました。

めちゃくちゃ良かったです。

このアニメを差し伸べてくれるリフレクフォロワーがいるから、想いは繋がっていくんだね……。

近日公開の猛烈ラジオ#9にて、感想をお話ししたいと思っています。

収録に臨んで好き放題喋ったところ、収拾がつかなくなりそうになったので、俺も俺なりに受け取った作品に全力で応えたいと思います。

芝浜

爆笑問題太田さんのいろいろな話を聞いているうちに、立川談志さんのことに興味が湧いてきて、芝浜を観ました。

落語、スナックやパブなどと並んで、子供の頃は、歳を重ねたとしても好きにならんやろと思いこんでいたものの1つだった。

30歳を迎えてまんまと興味が出てきているし、歳を重ねるとスナックやパブの需要がどこにあるのかも分かるようになった。自分が若いと気づけないんやね……。

芝浜、こういう話だったんだ……。

恐らく同じ演目でも、噺家それぞれに見えている情景や核だと思っている部分が違って、立川談志さんのそれは、奥さんの覚悟や葛藤の中にあったのだろうなと勝手に感じた。

だから、拾った42両が夢だと言われて、お金を返せなくなった旦那さんが「じゃあ、死ぬしかねぇな」と言った時に、奥さんが躊躇わずに「あたしも死ぬ」と言ったことに涙し、覚悟を持って隠し通した秘密を明かした時に「別れないでおくれよ」「あんたのことが好きなんだよ」と泣きついたことに涙してしまった。

気になったらまた落語観てみよう……。

おかえりらじお

いろいろ嬉しすぎて聴き逃してしまったので、明日放送の配信がはじまったら、己の備忘録にオススメして下さった楽曲を追記しようと思います。

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