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20210520 日記140 豊崎愛生4thアルバム『caravan!』についての覚書その2

仕事。

昨日は当社比でかなり頑張ったのだけど、仕事の後に向き合うべきものとなかなか向きあえず、明け方まで時間が掛かってしまったので、そのまま眠りについてしまった……。

何かにとりかかるのに時間が掛かり過ぎた結果、いろんなタスクが溜まっていって、身動きが取れなくなるということが多すぎるので、小さいことから一つ一つ向きあっていくクセをつけて、それを持続していかなくてはいけませんね……。

それでも願ってしまうんだ

豊崎愛生さんのニューアルバムCaravan!のリード曲『それでも願ってしまうんだ』のショートバージョンのMVが公開された。

配信ライブの視聴期間ギリギリまで聴き込んで、脳内で繰り返し思い出していた楽曲が、何度も繰り返し聴けるようになるのはとても嬉しいことだなと思う。

配信ライブで初めて聴いた時「何」を、それでも願ってしまうんだろうと考えた時、自然と「それでも(幸せを)願ってしまうんだ」という言葉を当てはめていた。

この楽曲の背景には、2020年から続く世の中の情勢が横たわっている。

「日常の形が変わった時、それをネガティブに捉え、ネガティブな感情に寄り添うよりも、ポジティブで幸せで前向きな歌として寄り添いたい」という願いからこの歌は生まれたという。

改めてこの楽曲を聴いた時「船場センタービルの漫画」という作品のことを思い出した。

作者の町田洋先生が、船場センタービルという商業施設の広告漫画を依頼されて、断ってもらうために「私は、宣伝の漫画をお受けするには致命的な事に、その時描きたいものしか描くことができません。ちなみに今描きたいテーマはうつ病です。」と、先方にメールしたところ「はい、そちらでどうぞよろしくお願いします」と返ってきたことから生まれた作品。

なのだけど、この漫画にこそ、私が新型コロナウイルスによって変化した世界に対して感じていた感情と、願いの形が詰まっているように感じていた。

俺が、それでもの後に「幸せを」という言葉を代入したのも、その根底に流れているテーマに自分の願いを重ねた結果でもあったのかもしれないな……と思った。

ただ、昨日のおかえりらじおで、愛生さん自身の口から「しあわせ歌2020年バージョン」という言葉が聴けたので、重ねた願いと受け取ったメッセージは、遠からず共有していたものでもあったのかもしれない。

music2

そして、愛生さんはこの楽曲のことを『music2』だと話していた。

2012年1月にリリースされた、豊崎愛生さん5枚目のシングルである『music』は、つじあやのさん、ミトさん、コトリンゴさんと、豊崎愛生さんの楽曲に携わってきたアーティストたちが「よだれ虫オールスターズ」としてタッグを組み生まれた楽曲だった。

musicがリリースされる直前の2011年秋は、豊崎愛生さんにスキャンダルが報じられていた時期でもあった。

失った言葉もう一度抱きしめて
うつむきかげん 私にさよなら

この楽曲の虹というモチーフは、雨上がりに架かるものでもある。

この楽曲は、声優になる前から憧れていたアーティストたちから、あの時の豊崎愛生さんに向けて贈られた個人的なメッセージでもあり、それが何よりも、彼女をもう一度立ち上がらせる翼になったとも思っている。

歌詞だけでなく、クラップも含めた『音楽』として、一つのメッセージになっているのが、最高にカッコいい楽曲だなと思う。

今回の『music2』という言葉に、私はあの時『music』で愛生さんが与えられた勇気や希望を、音楽を通じて、今度は自分が与える番なのだという強い意志を強く感じた。

かつてのスキャンダルを経て、今は結婚されて、それでも歌い続ける彼女がいるのは『music』というあまりにもシンプルなタイトルに込められたメッセージがあったからなのだと思う。

そして、そこから9年間、歩き続けてきた今だからこそ、その願いは叶ってしまうのだとも思う。

豊崎愛生の音楽活動第2章のテーマとして以前から話していた「愛(love)から生(life)へ」というメッセージ性は、受け取る側から、与える側(生み出す側)へという意味でもあるのではないかと思っている。

これから、徐々におかえりらじおでの楽曲解禁が行われていくことになると思うので、楽曲個別に感じたイメージが、アルバム全体としてのイメージとどう結びついていくのか、今から本当に楽しみです。

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